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「APPBOX」のネーミング苦労話を一挙公開!
株式会社アイリッジ取締役の渡辺智也(わたなべともや)です。
※Twitterもやっています!
前回ご紹介した23年4月にアイリッジが提供する「APPBOX(アップボックス)」ですが、「なぜ、『APPBOX』という名前になったのですか?」という質問をいただいたので、今回はネーミング秘話(というか名づけるプロセス)をご紹介します。
1.社内で愛着のあった「FANSHIP(ファンシップ)」からの脱却
APPBOXは、「BOX機能」と呼ばれる30種類以上の各種機能群(SDK)を組み合わせることで、アプリ開発や既存アプリの機能拡張、マーケティング施策まで、アプリビジネスに必要なすべてを支援するプラットフォームです。
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実はAPPBOXよりも前から「FANSHIP(ファンシップ)」という顧客とのリレーションシップを高めてファン化するアプリマーケティングツールを提供していました。
このFANSHIPは、お客様からも好評ですし、社内メンバーも愛着を持っている人が多い状態でした。
APPBOXの原型を議論しているときも、ついFANSHIPを念頭においた話し合いが始まってしまう…というほどに愛されているサービスでもあります。
ただ、FANSHIPはあくまでもアプリマーケティングツールで、アプリマーケティング担当者の目線で作られたもの。
一方のAPPBOXは、いうなればアプリを開発するエンジニアの目線で作られたもの、という違いがあります。
プロダクトとして提供する先のペルソナが違うわけですから、当然、APPBOXはFANSHIPとは全く異なるプロダクト、ということになります。
でも、この当たり前のようなことが、FANSHIPに愛着を持つ社内ではなかなか浸透しない…という悩みがありました。
2.ネーミングプロセスを一挙公開!
そこで、APPBOXの原型にも、きちんとした名前を付けて、社外リリースをする前の段階から社内では正式名称で呼び合おう、という取組みを始めることにしました。
その手始めとして、「ネーミング」について考えたわけです。
最初に行ったのは、世の中のプロダクトがどのような名づけ方をされているかの調査です。
「日本語をカタカナや当て字英語にしているもの」から、「単語と単語の組み合わせを略して短くするもの」、「造語など完全オリジナルの名前」、「具体的な自社サービスの特長を名前にしているもの」、など様々な名づけ方がありました。それぞれのメリットデメリットはあるのですが、今回のプロダクトについては、「日本語をカタカナや当て字英語にする」という方向でアイデアだしをしてみました。
たとえば、アプリ開発に融通を聞かせたいから、「YuZu」だとか、「自由自在なアプリ開発ということで「JIZAI」みたいな感じです。
たくさんのアイデアの中で投票してみたり、議論してみたりしたのですが、それぞれ好みが異なりましたし、甲乙つけがたい状況になってしまって、結局決まらず。
我々がこのプロダクトをどう成長させていくのが良いのか、プロダクトの成長とともにどういうサービスを展開していったらいいのかといった別の視点からも考えたほうがよいだろう、ということで、あらためて、そもそもこのサービスを何のために提供するんだっけ?ということを確認しあいました。
そのなかで、「いろんな会社が自由に事業ができるように」「いろんな会社がアイリッジのプラットフォームを活用して自由にビジネスができるように」「アプリ開発だけでなく、アプリの運用支援や成長支援もするためのもの」などといった、コアになる部分を確認することができ、スマホアプリに必要な機能群を総称する名前がいいのではないか?とまとまってきたわけです。
これらから社員投票して決まったのがAPPBOXでした。
3.社内外から愛されるサービスにするために伝え続けること
APPBOXのリリースは23年4月ですが、名前について議論したのは22年夏ごろ、今から半年以上も前のことです。
そこから半年以上かけて、少しずつ、社内でもAPPBOXが浸透してきています。
実は当初の社員の反応は、FANSHIPへの愛着が強いからか、なかなか浸透せず、ついついAPPBOXとFANSHIPを混同して話してしまう、といったこともありました。
当初は「FANSHIP2.0」と表現されていたこともありました。
そのため、「FANSHIP2.0ではない」「APPBOXを作る目的は~」ということを繰り返し伝えてきましたし、今も伝え続けています。
「FANSHIP、いいよね!」と思ってもらう以上に、APPBOXがよくならないといけないな、と思っていますし、こうしてメッセージを続けることで、社員全員でAPPBOXを育てていこう、そんなふうに思っています。