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10年前と大きく違う!円安や物流の変化を感じたアメリカ旅行
株式会社アイリッジ取締役の渡辺智也(わたなべともや)です。
※Twitterもやっています!
2022年7月にアメリカ・サンフランシスコに旅行してきました。
新型コロナが発生してから約2年が経過したことや、円安だったことなどから、これまでのアメリカ旅行とは少し違った感覚を得ましたので、レポートしたいと思います。
<目次>
1.円安とアメリカの物価の高さに驚く
2.「家まで届ける」日本型と「駐車場の車に運ぶ」アメリカ型の物流の違い
3.アメリカのサステナビリティへの意識の変化
4.カロリー表示から見るヘルスケア意識の高まり
1.円安とアメリカの物価の高さに驚く
私が旅行した2022年7月は、おおよそ$1=140円くらい。
覚悟はしていましたが、円安とは別軸で、アメリカの物価が高くなっていたことも相まって、相対的に日本という国が貧しくなっていることを痛感する旅となりました。
たとえば、食事。
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ファストフード店でも、普通のハンバーガーとドリンクを頼んで1,500円から2,000円くらいかかります。酒を飲むようなディナーともなると、チップが必要ですから、トータルで一人1万円くらいになります。
円安の影響ももちろんあるのですが、その要素を外したとしても、アメリカは日本以上に物価が上がっているため、私が10年前に現地に住んでいた時と比べても、20~30%くらい値上がりしている印象でした。
アメリカの物価上昇ですが、所得水準も同時に上がっているので、現地で暮らす人々にとっては極端な物価上昇としてとらえられることなく受け入れられている印象です。
他方、所得水準が変わっていない(もしくは下がっている…)日本人にとっては、入ってくるものは少ないのに出ていくものは増えてしまうわけですから、実質的な値上がり感が強くなるわけです。
こういった点からみると、海外の国々の所得が上がる(物価も上がる)なかでの日本の立ち位置は、ますます貧しくなっていくんだろうな、と思いました。
経営者のひとりとして、日本企業の経営視点に、給与や所得の水準もグローバルとの比較という観点を加えて考えていかねばならないのだな、と思った次第です。
2.「家まで届ける」日本型と「駐車場の車に運ぶ」アメリカ型の物流の違い
今回のアメリカ旅行では、ITによる変化よりも、物流での非接触やサステナビリティ、ヘルスケアという観点での変化を大きく感じました。
これらはおそらくコロナ禍以前からの動きだったのではないかな、と思うものもあったので、いくつか紹介します。
まず、物流での非接触という観点です。
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AmazonGoのようなサービスはありますが、一般的な店舗ではセルフレジとピックアップする場所が増えている程度です(日本と同じですね)。
日本と違う点があるとすると、ネットスーパーのように「家まで届ける」のではなく、客が「店まで来て、駐車している車に届ける」、「店の入り口に取り置きしてもらう」といったモデルが主流だということ。BOPIS(Buy Online Pick-up In Store)の形式ですね。
こうした形式になっているのは、おそらくですが、ラストマイルの物流コストが高く、日用品程度だと配送するコストのほうが増えてしまって利益が出ない(からやらない)といった合理的な判断なのでしょう。
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マクドナルドでは、ドライブスルー、モバイルオーダー、有人レジ、サイネージによる無人レジを効率よく捌いていました。日本のマクドナルドよりもチャネルが多く、少人数で効率よく回している印象です。
3.アメリカのサステナビリティへの意識の変化
また、これまでアメリカのスーパーで買い物をすると、ペラペラのプラスチックバックに入れていましたが、近年のエコブームからか、リサイクル可能で何度も使える頑丈なものに変わっていました。
また、アメリカではゴミの分別という概念がこれまではなかったように思うのですが、今回の旅行ではどこのゴミ箱も、「リサイクル可能なもの」と「そうでないもの」で分けられていました。
このあたりは日本のほうが先行している印象でしたが、アメリカでも変化を感じました。
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4.カロリー表示から見るヘルスケア意識の高まり
さらに、以前にはなかったもので今回驚いたのは「カロリー表示」です。
ファストフードやスーパーなど、どこもかしこもカロリー表示が目立つようになっていました。
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こんな感じで表記されていて、はじめはこれが何を表しているのかわからなかったのですが、調べてみると2008年くらいからカリフォルニアではカロリー表示を義務付ける動きがあったようです。
アメリカといえば、太った人がでっかいハンバーガーをコーラで流し込む…というイメージがありましたが(笑)、それも変わっていくのかもしれません。
ヘルスケアへの意識の高まりからか、もしくはカロリー表示の義務付けからみんなが健康を意識し始めたのか、どちらが先かはわかりませんけれども、健康的な生活を送るための工夫から、さらなるイノベーションが生まれていくのではないか、という期待感がありました。
このほかにも興味深かった点として、ナパバレーのワイナリーではトイレを男性・女性で分けておらず、全ての性別が利用可能、としているなどがありました。
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昨今のLGBTQの動きの一環なのでしょうか。
こうした流れはいずれ日本にも入ってくるように思いますし、一人ひとりの価値観やライフスタイルなどの多様性を尊重する動きは加速するように思います。
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