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2022年注目!行動が価値になるアプリ
株式会社アイリッジ(https://iridge.jp/)取締役の渡辺智也(わたなべともや)です。
※Twitterもやっています!
先日の記事にも紹介しましたが、2022年は「移動」を価値に変えるサービスに注目しています。これまで「お金にならない」「できるだけ減らしたい」と思われていた「移動」。
その価値を変える、なんて、そんな簡単にはできないはず、と思ったので、2021年後半から2つのアプリを試してみましたので、今回はそれをレポートします。
<目次>
1.可愛いペンギンの応援でタンクを貯める「トリマ」
2.他の人の行動が刺激になる「マイルス」
3.移動の価値とこれからの挑戦
1.可愛いペンギンの応援でタンクを貯める「トリマ」
まず試してみたのは、「トリマ」。
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カーナビや地図アプリで有名なインクリメント・ピー株式会社が運営しています。
歩いたり走ったりはもちろんのこと、自転車やバス、電車、様々な手段で移動すると、「タンク」がたまります。このタンクが満タンになると「マイル」になり、そのマイルでいろんなクーポンと交換することができます。
タンクは約10km移動することで1本満タンになり、「動画を見て3倍速」や「スピードアップ定期券」で3倍速モードにしている場合は、約3.3kmの移動で1本満タンになります。
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実際に使ってみると、自分が動いた情報のログ、行動履歴として使うと「こんなところに行ってたのか!」と面白さがありました。
また、ペンギンのキャラクターが可愛くて、行動を応援してくれる感じが楽しかったのですが…
しばらく使うと、プッシュ通知や広告が多く、少々鬱陶しい感じが否めません。
また、2か月半で1600マイル程度貯まったのですが、お目当てのAmazonギフト券との交換には30,000マイルが必要で、相当な距離を移動しないと交換できないことがわかってしまい、モチベーションが落ちてしまいました。
2.他の人の行動が刺激になる「Miles(マイルス)」
次に試したのは、「Miles(マイルス)」。
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元々はアメリカで始まったサービスで、日本版は日本法人のMiles Japan株式会社が運営しています。
移動すると「マイル」が自動的にたまり、かつ、エコな移動手段だとマイルがたまりやすいという特長があります。
提携しているクーポン提供ブランドも、アンダーアーマーやスマートウォッチのガーミンなど、スポーツ関連企業がキャンペーンイベントを行っており、参加動機につながる印象です。
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使用感は、少々ライフログが見にくいものの、広告などがないこと、プッシュ通知も心地よい範囲であることが魅力だな、と。
シンプルに、どんな行動でどれだけのマイルが貯められたかがスムーズにわかることに加えて、「〇〇さんさんはこれだけのマイルを貯めたよ」といった他の人の行動情報を提供してくれることが刺激になりました。
また、クーポンへの交換もトリマに比べると短期間で達成できそうな、ちょうどよいハードルです。
1,000円オフクーポンなど交換しやすいチャレンジも多く、モチベーション維持ができそうです。
3.移動の価値とこれからの挑戦
2つのアプリで共通しているのは「移動」でポイントがたまるサービスであること。そしてそのポイントをクーポンなどに交換できること。直接的な換金ではないものの、経済的メリットが発生することが特長です。
誰にでもある「移動」という日常を価値に変えられることは、大きな思考転換といえそうです。
ただ、これらのアプリにもハードルがいくつかあります。
たとえば、位置情報を取ることへの許諾が必要であること。
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個人情報保護への意識が高まったことから、アプリ利用時のみ許可など選択肢が増えてしまい、詳細なマーケティングに必要な情報が取り切れないことも増えてきました。
もっとも、こうした意識は世代間により異なりがありそうです。
その例として上げられるのは「ゼンリー」。
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位置情報をお互いに交換しながら待ち合わせに活用するなどの使い方がZ世代を中心に広がっています。
こういった視点で整理していくと、やはり、何のためのアプリなのか、ということが重要そうです。
ポイントをためるならばトリマ、ライフログをとりながら積極的な移動を促進するならマイルスなど、わかりやすい目的があると、ユーザーにとってもWinがあり、位置情報取得許可も得やすくなるので企業にとってもWinがありますね。
目的を見失わない、ターゲットの課題を解決する、ということはビジネスの基本ですが、あらためてその重要性に気づきつつ、今日も移動してマイルを貯めたいと思います!
※ちなみにこの記事を書いている時には、まだリリースされていなかったのですが、去年の年末にANAもANA Pocketというサービスがリリースされています。(iOSのみでAndroidは22年春予定とのこと)機会があれば、こちらの利用についてもいつか書いておきたいと思います。