3日遅れたマッチレビュー(?)【J1第4節柏レイソルvsアビスパ福岡】
皆さんお久しぶりです。じょにーです。
忘れてた訳では無いです。試合後ちょっと立て込んでて気付いたら3日経ってました。なんでなんですかね?忘れてた訳では無いですよ。
試合後3日も経ってしまうと色んな媒体がマッチレビューを公開してしまっているので、僕の拙い文章など全然需要がないかと思います。(自分が逆の立場ならまあいっかってなると思う)
ので今回は簡潔に。そして軽く今後の展望を書いていけたらと思います。
最後までお付き合いくださいませませ。
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試合を振り返る
ではさっそく試合を振り返っていきましょう。
まずは両チームのスタメンです。
こちらはホームレイソルのスタメン。小屋松がこの試合でリーグ戦移籍後初スタメンでした。起用位置が2列目で従来とは異なる形でしたが、試合で充分自分の役割を果たしてくれました。
続いてこちらがアウェーアビスパ福岡のスタメンです。オーソドックスな4-4-2で、今年は開幕から得点が遠いとの事で攻撃の士気高く試合に臨みました。その分ちょっと後ろとは意識が乖離していた様な印象を受けましたね。
前半
開始早々、良い形で試合に入ったのはレイソルです。アビスパの攻撃を跳ね返して前線に当てる形や、アビスパは前からプレッシャーに来ないので後ろがしっかりボールを持って自分たちの時間を作ることが出来ました。
しかし、この試合では細谷とドウグラスに上手くボールが収まりませんでした。特にドウグラスは精彩をかいていたのか、トラップが大きくなって奪われたりとポストプレーがなかなか上手くいかなかったのです。加えてビルドアップ問題は解決していないので大きく蹴る回数は減らず、開始からオープンな試合展開になりました。
アビスパはそのオープンな形から7分、信用出来る湯澤のクロスに山岸が頭で合わせる惜しいシーンを作りました。サイドに簡単にはたいて中へクロスを送るという、4-4-2の利点を生かした戦術です。
オープンな展開が続く中、均衡を破ったのはレイソルでした。29分、ビルドアップ問題解決の一案、中村慶太のロブパスにサヴィオが反応。細谷とのワンツーからゴールニア上に突き刺します。待望の先制点です。
実はこのゴール、完璧でした。
動き出したサヴィオに中村慶太のスピードを殺さないロブパス、細谷との優しいワンツーに加えて中でフリーになったドウグラスの動き、そしてキーパーの虚をついたニア上ズドン。これ以上なさそうな綺麗な崩しからのゴールです。久しぶりに崩したゴール見た気がします。(去年の呪縛?)
ゴールシーンは人数的にも3-3の同数だったので、崩しきれた要因と言えるでしょう。
先制された福岡はもちろん点を取りに来ます。ルキアンにあてて組み立てるイメージを全員が共有していたかと思うのですが、そのルキアンにボールが収まりません。レイソルの3CBがとても上手い守備でルキアンに仕事をさせなかったのです。
ルキアンにボールが収まらないのが福岡側の軽い誤算だったと思います。試合はこのまま前半が終わります。
後半
ハーフタイムで修正してきたアビスパ長谷部監督、後半開始から猛攻を仕掛けます。
体感的には、後半はレイソルボール持った?ってぐらいアビスパの時間でした。それだけボールを持ってれば勝手にチャンスは訪れます。
59分、この試合最大のチャンス。途中投入クルークスが右からグラウンダーのクロス。これにルキアンが反応しますがボールはこぼれます。詰めていたどフリーの前のシュートがクロスバーに跳ね返されると、その跳ね返りをルキアンがヘッド。しかし神スンギュの意味わからないビッグセーブに遭い、ゴールならず。
見ている側からすると「何故これが入らないんだ???」となるシーンでした。ちなみに私はリアルタイム時、危なすぎて笑いが止まりませんでした。(笑)
こんな大ピンチを凌いでも、アビスパの猛攻はまだまだ続きます。が、レイソル守備陣、特に高橋祐治がことごとく跳ね返してゴールを許しません。
そして試合は1-0のまま終了。レイソルは開幕4試合で3勝とスタートダッシュに成功しました。嬉しい。
試合後
この試合、誰がなんと言おうと高橋祐治がMOMだと思います。J1トップレベルのCBです。仕事しすぎ。
恐らくレイサポの皆さんはこの試合を見て寿命が2年は縮まったのでは無いかと思います。それを裏づけるデータがこちらです。
(SPORTARIAさんのTwitterより引用)
まずはシュート数。アビスパはレイソルのまさかの3倍。そして特筆すべきはゴール期待値でしょう。意味わからないですね。なぜこれで得点が奪われていないのか本当に不思議に感じます。期待値的には2.4なので2点以上入っていてもおかしくないというデータになります。なんじゃこりゃ。
これらのデータから高橋祐治がMOMなのに納得いただけると思います。納得いかない人は試合見てください。
それにしてもアビスパの得点力不足は深刻ですね。期待のルキアンがまだハマりきってない印象です。しかし、湯澤と志知の両サイドは攻撃力も高く、2列目もクオリティの高い選手が揃っているので、ハマればゴールラッシュなんてこともあると思います。次戦う時は怖いですね。
今後の展望
気付いたらいつもぐらいの文量を書いていました。読みにくい場合は筆者のTwitterまでご連絡くださいませ。
さて、開幕前降格候補だと言いまくっていた各種メディア媒体は今後の展望に関して、レイソルをダークホースだなんだと喚き散らかしだしました。なんて綺麗な手のひら返しでしょう。見ていて気持ちがいいほどです。
個人的な展望ですが、おそらく夏(もしくは夏前)には失速しているか、最後まで上位を争うかだと思います。
では何故失速すると考えるのか。
レイソルの守備は無問題だと思いますが、攻撃が問題です。現状レイソルの攻撃パターンは、
①ロングボールを蹴る→ドウグラスか細谷が収める→2列目が受けて敵陣で組み立てる
②相手陣地で2トップがDFに激しくプレッシャーをかける→引っ掛けて奪う→ショートカウンターを完結させる
③味方の動きだしに合わせて相手の裏にロングボールを蹴る→細谷やサヴィオが抜け出す
この3つです。
では、2トップに収まらない場合、プレッシャーが剥がされる場合、相手が引いてきた場合、どうするのか。
ここでボール保持です。簡単に前に蹴らず、後ろからビルドアップする。これが出来るだけで攻撃のパターンが段違いに増えます。
しかし、後ろ3人とアンカーではこのビルドアップが上手くいかないという長年の課題が立ち塞がります。
この問題を解決しようと、ボール保持に関して今年のネルシーニョが出した答えは『偽右WB中村慶太』です。サッカー用語で伝わりやすく言うと、「カンセロロール」ですね。(カンセロは右SBですが)
カンセロロールって?
そもそもカンセロロール(偽SB)を知らない人のために説明すると、ビルドアップの際、右SBが中に入ってボランチのようなポジション取りをすることでシステムを臨機応変に可変させ、ボールと人を流動的に動かして相手ゴールに迫るという戦術のことです。これを初めてやったのがペップ率いるシティのカンセロなので、カンセロロールと呼ばれます。(日本では横浜FMなんかが結果出してますね)
かなり効果的な戦術なので、詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。凄さがわかってもらえると思います。(カンセロはレベル高すぎるけど)
レイソルバージョン
レイソルの場合、中村慶太が中に入って外に大南が開き、一時的に4-4-2のような形にして攻撃します。こうすることでボールの配給役が中央に1人増える上、大南のスピードも活かせて相手のマークを分散させたりと様々な利点が生まれます。ペップすげぇ。
では何故中村慶太なのか。それは、中村慶太の足下のうまさとサッカーIQの高さにあります。パスが出せてドリブル出来てフィニッシュもあって守備意識も高い。彼が適任すぎました。逆に言えば、中村慶太が欠けたらこの戦術は出来ないということです。(ネルシーニョが別の選手に仕込もうとしている可能性はあります)
要するにまとめると、偽WBが機能しだしたらハイプレッシャーと組み合わせて上位を争えるチームになると思います。逆に中村慶太が怪我で離脱なんてことが起こってしまうと中位、最悪残留争いなんてこともあるかもしれません。
ですが全くもって悲観する必要はなく、今現在実質首位はレイソルですし、同勝ち点の鹿島を得失点で上回っており、守備に関しては4試合で2失点と完璧です。
偽WBを武器に出来たら優勝争いなんてことも起こりえると思ってます。なんにせよこれからが楽しみです。
まとめ
長くなりすぎました。言いたいことは、これから先のレイソルは期待してもいいということです。浮かれすぎてもダメですけどね。
それではまた次回お会いしましょう。
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