最後は笑いに変えるから
いきなりですが、ニューヨークのM-1の3回戦のネタですが、皆様見られましたでしょうか?
ニューヨークの性格の悪い感じが良い意味で出ている、とても面白いネタでした。
ニューヨークは日常生きていて何だこれ?みたいな違和感をネタにするのが非常に上手いと思います。
今回のネタで言えば、Twitterのうさん臭い文章とか、うまいこと言おうとしてるだけの文章とか。
以下はネタの中でのいいなーと思った部分の抜粋です。
小賢しいなお前さっきから、もっとハートで来いやバカが!
何か承認欲求強い奴がTwitterでバズるための文章みたいなこと言いやがってよー
ペダルのくだり腹立つなー、二人で前行けよ!何で片方下がってんねん!
小細工まみれやんけお前の弔辞
ネットでよう見るやつー
何がええねんあれ、勝手に数字にして、勝手にかけ算にして、足して100になって、誰が喜んでんねん
お前が言うそういう言葉って健康なバカがいいね押してるだけやからな
ホンマに悩んでる奴には響いてへんからなそれ
自分もこういう日常の違和感やむかつきみたいなのをネタという形で昇華させたいです。
ちょっと意味合いは違うかと思いますが、松本人志さんが作詞したチキンライスという歌の中で、
「最後は笑いに変えるから」という一節が出てきますが、まさにそんな感じです。
日常で感じた違和感やむかつきも最後は笑いに変えるから言わせてくれという気持ちでネタというものを作っていきたい。
ニューヨークはそういう意味では嶋佐さんが終始変な奴というか屋敷さんにボロクソ言われる側を演じているので、そのお陰でポップになって見やすく笑いやすくなっているというか、日常で感じた違和感やむかつきがちゃんとお笑いになっている感じがします。
あれが二人とも毒を吐きまくっていたら、それはそれで面白い人は一定数いるとは思いますが、多くの人が笑いやすい感じにはならない気がします。
ちなみにネタ自体は二人で作っているらしいです。
中山功太さんの芸人やめてぇなのネタもそんな感じがするというか、日常で感じた違和感やむかつきをネタにしている感じがします。
ただ、こちらも演歌歌手みたいな容姿で音楽に合わせてやることによって、ポップな笑いやすい見え方になっていると思います。
ちなみにこのネタは、特定の誰とは言わないことによって、怒ったもの負けという形を取っているようです。
このネタには自分なりにルールを決めていて、特定の個人とか団体、企業さんを悪く言うということはしていないので、攻撃性が高いように見えるかもしれないんですけど、実は“怒ったもの負け”という形になってもいるんです(笑)。
ユーチューバーだったら「キャンプの火起こし見せるだけ」とか、ゲーマーだったら「ゲームでゾンビにビビるだけ」とか、特定の“人”を示しているわけでなく僕がイメージする“領域”を示しているだけなんです。
なので、怒った人は思い当たる節があるということで、怒った人がその時点で自動的に負けになるというシステムにもなってるんです(笑)。それにしても、よくこのネタを選んでくださったと思います。感謝です。
いろいろ言いましたが、
要は自分も日常で感じた違和感やむかつきをネタに昇華させていけるようになりたいなー!
という話でした!
そしてそんなネタで笑いを取る芸人さんはやっぱりすごいなーという話でした!
ではまたー。