THE SECOND決勝の勝敗予想が全部当たった話
THE SECOND決勝当日、ベスト8から優勝まで7試合の予想をしたら全部当たっていて、嬉しくなってアピールしたらちょっとバズったので何を考えてたのかを説明してみる。(元のツイートは自信なさげにスペース限定だったのにね!)
軽く自己紹介しておくと、関東/関西、よしもと/非よしもと問わず、ここ2年くらいライブ行くようになったお笑いファンで、賞レースも好きなので去年はKOC・THE W・M-1すべての準決勝に足を運んでたような人間である。
THE SECONDも、大阪選考会1日目と、ノックアウトステージ16→8の1日目観覧審査に行っている(ただノックアウトステージの配信はあまり見ていない)。
後出しジャンケンだし、痛いお笑いファン丸出しなのは自覚してる。すべて自分の想像通りに進んだというつもりは無いので、本番がどうだったかという感想・考察は書かないでおく。
第1試合 金属バット VS マシンガンズ
勝者予想:マシンガンズ
ここは迷った試合の一つ。金属バットはしっかり仕上げたとっておきの漫才を持ってくるはず。一方マシンガンズはランジャタイを蹴散らした勢いがあるし、THE SECONDの趣旨で言えばウケやすい素地があった。正直応援したいのは金属バットだったが、これまでの会場審査員評価を見ていると、漫才の上手さだけでなく、純粋にウケ量が大きい方が点数が高くなる傾向があると思っていた。普段のライブであれば、危ない時事ネタ、セリフ飛ばしやそこからのアドリブ、メタな漫才が好きな人が結構な割合混ざっている雰囲気。本番もそうであると仮定するとマシンガンズ有利、と判断した。
第2試合 スピードワゴン VS 三四郎
勝者予想 :三四郎
スピードワゴンは小沢ワールドのボケ演技と井戸田さんの正確無比なツッコミという確固たるフォーマットを持っていて、THE SECOND期間に見たネタ、どれも安定していた。一方、三四郎は本番2日前のK-PRO行列の先頭でも占いネタをやっていたので、1本目は間違いなく占いのはず。個人的には、お笑いファンが喜ぶ他人の名前・ゴシップに頼り過ぎと感じるのだが、流れ星☆に圧勝した時の会場の雰囲気からすると、ほぼ間違いなく勝つと予想した。
第3試合 ギャロップ VS テンダラー
勝者予想 :ギャロップ
関西ダービー、ここも名勝負間違い無し。ギャロップは祇園花月での「THE SECOND Bootcamp」でかつらネタをやっていて、衝撃を受けた。一本目はこれだろう。圧倒的にウケていたし、大阪選考会2日目もイチ受けだったと聞いて、前々から優勝候補に挙げていた。
一方テンダラーは正月のネタ番組で見ると、芸歴を感じさせない圧倒的な手数でボケるハイスピードな展開で見るものを圧倒する、泣く子も黙る劇場番長。もはや寄席に来た人を確実に笑わせる師匠クラスで、参加を決めた時点で優勝候補筆頭。後攻なので審査員の頭にも残りやすい。しかし賞レースとして考えると、ギャロップが6分間かけて積み重ねるかつらネタのインパクトが勝ると考えて、そちらに一票。
第4試合 超新塾 VS 囲碁将棋
勝者予想 :囲碁将棋
超新塾もマシンガンズと並ぶダークホース。ノックアウトステージでは実力者COW COWを僅差で破った勢いもある。ただ、ギャロップとテンダラーの熱い戦いで会場が一気に大阪の雰囲気になったあとだと、変わり種の超新塾は流れにハマらないのではないか?と思えた。一方、その後に再び出てくる正統派、東京吉本の雄・囲碁将棋。彼らも並々ならぬ覚悟で渾身のネタを持ってくるはず。ここは囲碁将棋に軍配と予想。
準決勝① マシンガンズ VS 三四郎
勝者予想:マシンガンズ
三四郎は占いネタ以外を最近見たことが無く、情報不足。ただ占いネタがあまりにも強力だった分、もし次のネタがそれより弱いと、ガクッと点数が落ちるリスクがあると思った。M-1決勝で、1本目最高得点だったコンビがファイナルラウンドで失速する現象と同じだ。一方、マシンガンズは1本目を勝ち上がったことでさらに主人公感が増し、アドリブも絡めて場の空気を掴むことができる。ここはマシンガンズが行くんではないか、と思った。
準決勝② ギャロップ VS 囲碁将棋
勝者予想:ギャロップ
ここが一番迷った。ギャロップもかつらネタ以外見ておらず噂のみ。囲碁将棋も当然強いネタはまだ持っているはず。日々劇場に立ち続けて脂の乗った二組。ただ囲碁将棋は1本1本の漫才が独立してるイメージがある一方、もしギャロップがハゲネタを続けるなど、つながりを持ってきたら1本目の続きとしてポイントを稼ぐことができそうに思えた。囲碁将棋に勝って欲しい気持ちもあったが、自分の評価とTHE SECOND審査員の評価は反対になることが多かったので、ギャロップに決定。
決勝 マシンガンズ VS ギャロップ
勝者予想:ギャロップ
ダークホースから勢いに乗ってここまで上がってきたマシンガンズも、決勝になると逆にそれが仇になる気がした。負け犬の遠吠えだったから良かった自虐も、優勝しそうとなると捻り出すことも笑うことも難しくなるのではないかと。二人一緒に攻撃的に物申すフォーマットを崩して、逆に「やっぱり優勝したくない!怖い!負けさせてくれ!」と言い出すとか、そこで意見が食い違って喧嘩を始めるとか、賞レース決勝ならではの奥の手を出せばもしかしたら…とは思った。一方、テンダラーと囲碁将棋に勝って吉本代表となったギャロップはさらに気合いを入れて最期の6分間に命をかけてくるはず。そういうシミュレーションの中で、やはりあのかつらネタを作ったギャロップの勝ちを予想。
お笑いのプロでもなく、予知能力者でも無いが、こうして展開を予想するのはワクワクしたのでこれからもこういう楽しみも含めながら賞レース楽しみたいと思った。今年もまたキングオブコント、M-1の季節がまたやってくるし…!