天才ピアニストファンにAマッソを紹介する
天才ピアニスト8月単独にAマッソがゲスト出演するので、前回「Aマッソファンに天才ピアニストを紹介する」記事を書いたけど、逆方向の紹介を忘れてたので単独当日に急いで書く(執筆時間30分)
Aマッソのいいところ!
賞レースでも評価されるネタの独創性
Aマッソは過去、M-1とキングオブコントの両方で準決勝まで進出している。NSC出身のよしもとのエリートではないが、若くして賞レースで実績を出した女性コンビだ。
大阪松竹をすぐに辞めて上京、フリー期間を経て現在のワタナベエンターテインメントに所属してから現在の地位を築くまで、錦鯉などと一緒に観客5人の地下ライブなどを経験しながら這い上がってきた根性がある。
テレビ出演も増えているが劇場出番も大事にしていて、本当は週に一回は出たいと語っている。劇場を持たない非よしもと所属の芸人としては多いほうだ。アウェーなライブにも乗り込んでネタを磨いている。今回のマンゲキ初登場もその流れだ。
自分が最初にネタ一本をすすめるとしたらこの「きっかけ」のコントを選ぶ。ネタ作り担当の加納さんの発想の面白さと、村上さんのコメディエンヌぶりが遺憾なく発揮されているからだ。
天才ピアニスト単独へのゲスト出演は、大阪まで小道具も持ち込みづらいので、漫才2本かもしれない。漫才はマニアックな設定から入ることが多く、システムは特に無い。ここでも村上さんの演技力と、加納さんツッコミのワードセンスが光る。
自分たちがやりたいネタをやっちゃうところ
クセスゴで千鳥大吾さんにも絶賛(?)されたネタ「紙媒体」。Aマッソファンの間でも「このネタを布教に使うのはアリかナシか?」という論争が起きるほどアクが強いネタだ。ただハマると、キーフレーズが頭から離れなくなる。ばーいたい、ばいたい、かみばいたい。
単独ライブで好きなネタばかりやってる分には良いけど、Aマッソはそれをしばしば賞レースにも持ち込んでしまう。天才ピアニストと競ったTHE W 2021決勝のファイナルで見せた映像漫才も、1年前のTHE W決勝で用意してたものをどうしても世に出したかったから、準決勝でウケてより勝つ可能性が高いコントを捨てて選んだと言われている。
結果論としてネタ選択を間違えた、と言われることもあるが、自分たちのやりたいことをつらぬく姿はやはりかっこいい。「映像漫才」だとわかった瞬間は鳥肌モノだった。あぁ、優勝してほしかった…
他にも地上波で絶対にできない漫才がYoutubeに上がってたりするが、ここでは自重しておく。
賛否両論枠・SNSやらない主義
加納さんがネタ番組以外でテレビに出ると、必ず「嫌い」「うるさい」「面白くない」という声がTwitterを賑わす。過去の尖りイメージ、特徴的な高い声、発言のキツさ、色々と理由はあると思うが、アンチが多いと言わざるを得ない。
しかし本人たちが一切SNSをやっていないため、不用意にアンチと衝突して炎上するようなことは無い。あくまで芸人としての仕事に集中しているし、正直忙しくてそれどころではない。ファンからすると気軽に交流できないという寂しさはあるものの、ある意味では安心感にも繋がっている。
女性芸人に求められる役割の2大巨頭の「非モテ枠」と「毒舌枠」。前者でなければ後者を求められるようなところもあり、バラエティの中の加納さんはその役割を全うしようとしているだけ、とも言えるので、多めに見て欲しいと個人的には思っている。
このあたりの女性芸人論は松竹芸能時代の同期であり、一歩先にテレビの売れっ子となったヒコロヒーと加納さんのラジオで色々と語られてるので興味があれば聴いてもらいたい。
実はイメージと中身があべこべ
性格キツそうな大阪弁ツッコミの加納と、おとなしいボケの村上。世間のイメージはこうなってる。
しかし、実は加納さんの方が圧倒的にネアカで気遣いができるタイプ。ヒコロヒーは「人生で3本の指に入る明るい奴」と呼ぶ。だからあのフワちゃんの親友をやってられるのだ。
なおかつ、下戸で極端なビビリ。お化け屋敷で泣きじゃくる映像をテレビ関係者が観て早くドッキリ番組に呼んで、世間の尖りイメージを払拭して許されて欲しいと心から願っている。
逆に村上さんは無類のお酒好きで、酔っぱらうと記憶を無くしていろいろやらかす癖がある。最近いろんな番組で話題になった、インディアンスのきむさんと飲み会でマジ喧嘩して流血沙汰になった件はまさにそれだ。
結婚が明らかになってから逆にプライベートでスパークしてる村上さんは、Aマッソファンからもちょっと心配されている…。が、普段は愛嬌たっぷり「あいぴー」としてファンに愛されるキャラだ。
そんな2人だが小5からずっと仲良しで、お互いを信頼しきっており、生涯の相方としてお笑いやってることが伝わってくる。加納さんの相方はあいぴーをおいて他には居ない。このあたりの安心感は天ピと似たものがある。
ファンが熱心
Aマッソファンはよく熱狂的と言われる。また、体感の男女比率は10:90くらいで女性の方が多い。私もその中に身を投じているのでわかるが、ファンの熱量はかなり高いと思うし、ときにはファン自身がAマッソをラジオ配信のコメント欄で煽るようなノリがある。攻撃的だ。
しかしそれは全て、Aマッソが好きで好きで仕方がない気持ちから来ている。何かと批判されがちなAマッソを守りたいがゆえに、常に戦闘態勢を取ってしまっているのかもしれない。外から見ると、ちょっと、いやかなり痛いかもしれない。
そんな中でも、ファン以外の周囲に失礼を働いたり、アンチと無闇に衝突しないよう、ファンの間でもちゃんと相互注意と自浄作用は働いていると思うので、今回の単独をきっかけに怖がらずに交流してほしいと思う。そしていつかはあなたも仲間に…。
天才ピアニストをリスペクトして可愛がってる
THE W 2021決勝前は、こんな風に「天才ピアニストの倒し方」について話あってた。
しかし激闘を経て東西のライバルとして認め合うともにリスペクトと友情が生まれたのか、ラジオなどで天ピに言及することが増えた。共演する機会も多かっただろう。
特に加納さんはますみさんのことがかわいくて仕方ないらしく、当人不在のラジオで勝手に妄想ますみクイズをやり始めた。そんなタイミングで単独ライブにゲストで呼ばれてさらに距離が近づいたことは、両方のファンとして非常にうれしい。
天才ピアニストファンの方も、ぜひ間に合えばAマッソのネタとますみクイズについておさらいしたあと、単独ライブに望んで頂きたい。