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コミックエッセイ描き方講座第6期終了しました!

暑い毎日ですが、みなさま水分とっていますか~?
先日描き方講座6期生の卒業制作発表会&審査会が都内で行われ、無事に15名の方々卒業されました!

今回の第6期生は、1~4回目の講義はオンライン、最終5回目はオフラインという条件で募集をしました。ずっとオンラインでしか会ってなかった仲間たちに最終日にようやく会えるって、嬉しいですよね…!

卒業会場は弊社オーバーラップにて行われましたが、会場に着くなり全国から持ち寄られたお土産交換会になってすでにわちゃわちゃ…WW


いろんな県から参加されたことが分かるお土産の数々。
あ、一つ郷土土産じゃない実用的なもの入ってるWW


みなさんが描かれた12ページの作品を読みあい、感想を伝えあい、最終的にはグランプリ&準グランプリを編集部で審査する最終回。
この6期生メンバーは、講座の時間外にみんなで励まし&アドバイスしまくっていましたので、ネームも原稿も恐るべき完成度の高さでした。

これは初回のゲスト講師、第4期卒業生の今じんこさんが「この講座では、同期同志お互いを高めあう関係にしていってください」と言ってくださったのがかなり刺さったんだなあと思います。じんこさん、ありがとうございました! やっぱパイセンアドバイスって貴重だよね…✨

さてさて本題です。

6期生のグランプリ作品は、加藤かとさんの『死にやがりやさんの明日生きるため日記』に決定しました。

「死にながら生きる」という難しいテーマを、かとさんの視点と情緒で描いた12ページ。線も美しくはかなげで、希死念慮の瞳を通すと世界ってこう見えるんだ、という気付きを与えてくれる作品です。
かとさん、おめでとうございました!

準グランプリは3作品ありまして、まず1作目はなつめももこさんの
『ふつうに外食したいだけ』
です。

みなさんは外食恐怖症ってご存じですか?
人前やレストランで食事をとることに恐怖を感じる症状で、以前気象予報士の小林正寿さんが公表されて話題になりました。

なつめさんもその症状に苦しまれていた時期があり、その時の様子を描いた12Pになります。やわらかいタッチなのに、急に差し込まれる症状のリアリティさ。シンプルなのに心情が痛いほど伝わってきます。
なつめさん、つらい体験を描いてくださり、ありがとうございます!

準グランプリ2作目はとんとんさんの『モテないふたりがフォーリンラブ せきらら モテない婚』です。

とんとんさんが描く恋愛下手のふたりの恋模様がおかしくてかわいくて、思わず応援したくなってしまいます。非モテにもくじけず、健全なふたりのキャラがいい。
ネーム段階で、「もっと面白くしたい!」と思わず私の赤入れに力が入った作品でもあります。とんとんさん、おめでとうございました!




準グランプリ最後は、そうはは。さんの『他人軸人生やめました』です。
こちらは、幼いころから自己肯定感が低かったそうはは。さんが、他人に好かれようとする自分を見直し、本心を見つけに行く物語です。
そうはは。さん曰く、いろんな方にネームを読んでもらい、修正に修正を重ねての作品になったそうですが、そうやって客観視して作品を練りこむことがとっても大切。そうはは。さん、よく頑張りました!


以上4名のかたが受賞されましたが、ほかの方々の作品もどれも素晴らしくて。ちょっと長くなりますが、現在SNS上にアップされている方の作品をご紹介してまいりますね。

一人目 おぐらあんこさんの『大家族でも!暮らしを整える片付け術』

おぐらさんは夫&小さいお子さん4人&わんこ、にゃんこの大家族。
整理収納アドバイザーの資格を生かして、なんとか家を整える奮闘ぶりを描いています。散らかったリビングの書き込みが圧巻。いや~、臨場感ありますねえ・・・! 経験した人ではないと描けない精密さ!

2人目 ねここあんな。さんの『魔の2歳児!もしもイヤイヤ期息子がムチャブリ社長だったら⁉︎』

絶賛イヤイヤ期の息子を「わがまま社長」ととらえて描いたギャグ作品。
社長のわがままがかわいくて笑えます。ともするとしんどくなる育児を、
このような視点でみつめるとなんか、元気出るう~~~!
完璧な原稿だったのでほんと赤入れするところがなかった・・・・。
「なだあ~~~~」の叫びがかわいい♡

3人目 ぬまっこさんの『「いいお母さん」やめました。はじめての育児、母と子のキズナに縛られて大きなキズを負った私の話』

愛着が激しいわが子、まだ見えないへその緒でつながってるんじゃないか・・・?という出だしでぐっと引き付けられる作品。
子はかわいい。でもずっと一緒にいるとしんどい。
誰しもが感じたことのある感情を丁寧に描いています。
ハルトくんが生き生き描かれていて、愛情を感じるんですよね。

4人目 タソさんの『夫婦で叶える年収2倍の成功法則』

フリーランスになると、その稼ぎ方も仕事の仕方も全くの自由。誰もやり方を教えてくれないから迷走しがちなんです。タソさんは「ひとまず稼ぐ!」というスローガンをもとにあれこれ目標を立て、計画し、夫とともに年収2倍を目指す姿を描いた12Pです。ほぼ場面転換がないのに、構図や図、表情などで飽きさせない作りにしている点もさすがです。

5人目 上野ほしさんの『月曜日が好きになりたい』

これが初めての原稿制作というほしさんの作品。
タイトルが秀逸&細かい工夫がちりばめられていて、全仕事人の気持ちをわしづかみにしたのではないでしょうか。読めばわかるけど、ほしさんのいいひとぶりが尊い✨
月曜日を擬人化するくだりは、ほしさんならではの視点でお気に入りです。

6人目 うみこさんの『やさしいおうち時間』
愛媛に住むうみこさんの、のんびりゆったりしたスローな生活を描いた12P。インテリアや洋服、雑貨にもこだわって描くことで読者に「憧れ」を持ってもらえる作品になりました。ひとにはそれぞれのペースがある、そのペースで生きてっていいよね、と思える優しくていとおしい作品です。

7人目 ポンコツママさんの『4歳の頃大手術した私が、今母に伝えたいこと』 これは、4歳のころの著者、その当時の母、大人になってからの著者という3つの視点があり、構成的にはかなり難しい内容になるのですが、それを感じさせない臨場感とドラマティックさ…!何度読んでも泣けるという声が多数です。現在、病床のお子さんを育てる親御さんたちの支えになる作品ではないでしょうか。ポンコツママさんの明るさが救いです。

8人目 みほははさんの『舐められないわたしになる。』

中学生の頃の出来事が原因で、NOといえない自分になってしまい、結果
「都合のいいひと」として利用されるばかりの毎日。残りの健康寿命を考えるともう半分も残ってない、このままの私では嫌だ…!と立ち上がるみほははさんの12P。最後の決意に満ちた表情でぐっと胸に迫るものがある、
多くの人の共感を呼ぶであろう作品です。

9人目 あきのはるのさんの『ドラマの裏に書類あり ~行政書士物語~』

あきのさん初めてのコミックエッセイです。
行政書士の資格をとったものの活かせていない・・・というお話だったので、それはもったいない!ということでコミックエッセイにしていただきました。書類の数だけドラマがある…まさに。
他のエピソードも読みたくなる、そんな作品です。

いかがでしたでしょうか?
みなさんほんの2か月でこのクオリティで制作されたんです。
ものすごいポテンシャル!わたしはみんなを自慢したい!

他2名の受講生がいらっしゃいますが、現時点ではSNSにアップされていないようですので、アップされたら更新しますね。

最後に…

コミックエッセイ描き方講座は「だれにでも描くべきテーマがある」を信条に、マンツーマンコーチングを交えながら最後12Pを描き上げる講座です。
プロの方も、描き始めたばかりの方もごちゃませの状態でスタートします。
そこにはレベルの差、経験の差、意識の差、テクニックの差、いろいろ混在するのですが、みなさんに共通しているのは「描きたいという想い。成長したいという欲求」です。
その思いをぼんやり眺めながら生きていくのか、
そのために行動するのかでは、人生と時間の質が違ってきます。

過去開催も含め、この講座に申し込んでくださった方々は全員、行動する力があります。この力こそ、なりたい自分になるための力です。
私は、講座を通してその点を一番、伴走していきたいと思っています。

今回受賞を逃した方も、その行動力に自信をもって歩んでください。
6期生と切磋琢磨してすごした青春を忘れないで!

そして、次回7期も現在準備中です。秋ごろ募集したいと思っています。
同じ思いで駆け抜けたい方、ぜひご応募ください。
詳細はこちらのnoteか、はちみつコミックエッセイのweb、私や編集部のXにて告知いたします。

みなさまにお会いできることを、楽しみにしています。

号外! はちみつコミックエッセイ編集部で、8月18日(日)開催の
コミティア出張編集部に参加します。

講座まで待てない!という方、ぜひ作品をお持ち込みください。
わたしもブースに座ってます。

ぜひチェックしてみてね! はちみつコミックエッセイのwebはこちら!


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松田紀子/編集者・ファンベースディレクター
コミックエッセイ編集者として会得したあれこれを、ここでシェアできればと思います。応援よろしくお願いいたします~!