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My AOTY2023 50位から26位編

Album Of The Year2023

どうも、2023年のベストを選んでいきます。noteはリンクを貼りすぎると不安定になるので2つに分けました。こっちは50位から26位編です。

25位から1位編はこちら

私は音楽自体は前々から熱心に聞いておりましたが、新譜を追っかけながら一年を過ごしたのは今年が初めてです。去年の年末に年間ベストの文化を知り、知らないアルバムばかりのnoteを読んで興奮したことを覚えています。このnoteも去年の私のように、誰かをさらなる沼に引きずるものであれば幸いです。ちなみに現時点で2023年の新作のうち、聞いたのは300枚ちょっとでした(2022年の12月も含む)。
じゃあ早速本編いってみよう!(アルバムリンクはそれぞれに張ってありますが、noteの最後にまとめたやつを貼るので聞きたいやつあればそこから飛んでいただければ)

50位から41位

50位 Susanne Sundfør「Blómi」

ノルウェイのフォークシンガー・ソングライターによるアルバム。牧歌的かつスピってるようにも感じる独自の世界観を打ち出していてアルバムとしての完成度がすごい。
家族に捧げられた作品だそうです。6曲目Leikara ljóðをよく聞いてました。

49位 London Brew「London Brew」

トム・ヨークに選ばれた男こと、トムスキナーを含むイギリスのジャズミュージシャンが作り上げたビッチェズ・ブリューのトリビュート・アルバム。
余談ですが、トム・ヨークに放置されてる男こと、Philip Selwayのソロアルバムも良かったです。

48位 Young Fathers「Heavy Heavy」

スコットランド出身の3人組
彼らを聞くのは今作が初めてだったんですが、生命エネルギーに満ちていてハマりました。まさに祝祭って感じです。

47位 Kara Jackson 「Why Does the Earth Give Us People to Love ?」

Kara Jacksonの汚れなき世界

歌詞読んでみたんですけど、正直良くわかりませんでした。ただ、深みのある歌声と削ぎ落とされた音が心地よい。

46位 Nourished by Time「Erotic Probiotic 2」

YaejiやDry Cleaningの作品への客演も良かったです。今後サウスロンドンの重要人物になりそう。

45位 Sigur Rós「Átta」

シガーロスの10年ぶりのアルバム
より内省的な世界に沈んでいった印象。

44位 King Krule「Space Heavy」

キングクルール5枚目
ぶっとくて暗い世界がよかった。今までの作品の中で一番ロック的で聞きやすいと思った。珍しくゲストとしてRaveenaが参加したSeagirlがフェイバリットで、そういったゲストの参加や、彼の家族の変化からか、孤高の天才って感じは漸減して爽やかな感じもする

43位 Olivia Rodrigo「GUTS」

オリヴィアロドリゴの2枚目。
前作よりさらにロック指向で最高
すべての曲が4分以内に作られているのもポイントかなと思った。

42位 En Attendant Ana「Principia」

フランスのインディーポップ5人組、色彩豊かなサウンドでかっこいい。

41位 Travis Scott「UTOPIA」

一曲目、HYAENAのサンプリング元がジェントルジャイアントのProclamationで、リルヨッティがピンクフロイドを参照した一方、トラヴィススコットはプログレバンドをサンプリングしていて面白いなと思いました。ロックミュージシャンではない人がロックを参照するというのが私の中で2023年の大きなムーブメントでした。

40位から31位

40位 Cornelius「夢中夢」

Corneliusは熱心に聴いていたわけではなかったし、新譜も一回聴いたきりだったけど、このアルバムはAmbient Kyotoで印象が変わった。
使われた楽曲はToo Pureと霧中夢とQUANTUM GHOSTS(未収録)だったと思いますが、霧中夢が圧倒的にすごかった。室内に白い霧が立ち込められて視界の9割5部が奪われる。壁に沿って歩かないと怖いくらいに視界が白くて、ネオンライトが様々な色に光って霧も合わせてカラフルに染まる。この中で聞く霧中夢が凄かった。
アンビエントとしてのCornelius、良い。

39位 君島大空「no public sounds」

本人の完璧主義的な資質からか、なかなかフル尺でのアルバムを作って来なかったと思いますが、映帶する煙で吹っ切れたのか、今年2枚目。
no public soundsからは速度感を感じる。

38位 Inhaler「Cuts & Bruises」

アイルランドのロックバンドの2枚目。聴いて1回目でかっこいいー、フゥー!ってなるロックバンドが2023年にもいて嬉しい。

37位 Kelela「Raven」

ケレラの2作目。
去年のベストアルバムは宇多田ヒカルのBADモードだったんですが、Ravenは音の質感と声質が似ていると思います。タイアップを受けなかった世界線のBADモードを感じました。2ndでこの完成度のケレラの今後が楽しみ。

36位 Grian Chatten「Chaos For The Fly」

フォンティーンズD.C.のフロントマンのソロアルバム。
RYMを見る限り、レコーディングエンジニアを除いて、彼とDan Careyのみでつくられたっぽい。Dan CareyはSlowthaiとSquidの新作もプロデュースしてるのでかなり忙しそう。
グライアンの歌声はU2のボノっぽい渋さがあると感じた。

35位 Yoon Jiyoung「In My Garden

韓国ジャズポップ。優しい歌声で、普段ノラジョーンズ聴く感じのノリでよく聴いていた。

34位 Indigo De Souza「All of This Will End」

アメリカシンガーソングライター。
ジャケットはアニメ、ファンタスティックプラネットみたいですが、内容は王道のフィメールボーカルのインディロック。

33位 Blush「Supercrush」

シンガポールシューゲイズバンド、Blush。
Sobsのサポートの人のバンドらしい。
90'sのオルタナっぽくてかっこいい。

32位 Carpenter'sBlue「Garyotensei」

日本のシューゲイズ。
東京の街の視点と宇宙の視点の2つが錯綜するコンセプトアルバム。

31位 BrokenTeeth「How to Sink Slowly」

韓国シューゲイズ。
Parannoulのbeautiful worldと同じ始まり方をする、138のかっこよさにハマりました。全体的に悲しげなムードで統一されていて、ギターの響きが物憂げだけど心地よいです。「何聴いてるの?」「BrokenTeeth」

30位から26位

30位 Black Country, New Road「Live at Bush Hall」

フロントマンを失って酷く混乱している状態のバンドが音楽制作に取り組む(しかも全部新曲のライブをやる)というストーリーを楽しんでいる部分もありますが、音に関してもボーカルの分業によって民主主義的な感触になっているのが良いと思いました。しかも最近はこのライブ盤よりさらにうまくなってるのでもっかい来日して欲しい。pink floydのウマグマのような重要作だと思いますし、pink floydはロジャーが音作りだけでなくトータルでの建築力に長けていたと思いますが、BC,NRもそういうデザイン筋が発達中だと思います。

29位 khaki「undercurrent」

EPかつ、4分しかありませんが、どの順で聞いてもよく、6通りの聴き方ができるという、サブスク、シャッフル再生をうまく使った方法に驚きました。挑戦的な作品だと思います。

28位 スピッツ「ひみつスタジオ」

スピッツは老いが描けないバンドだと思う。年相応の作品が作れないというのは小説やアニメではむしろ批判される点であるかと思うが、音楽はそうではないでしょう。ミスチルが内省的で老いを感じさせるmiss Youをつくったからかスピッツの若々しさがより目立っているように感じます。今年はベテランロックバンドが活躍したといっても、新作の曲が一番聞かれていたバンドはどれほどあるんだろう。私が今思いつくのはビートルズのNow And Then、スピッツの美しい鰭くらい。

27位 yeule「softscars」

シンガポール出身、yeuleの3枚目。
yeule聴いてると、東京喰種の鈴屋什造思い出す。

26位 羊文学「12 hugs (like butterflies)

FOOLはTwitterの歌だと思う。そして、塩塚モエカは常識、正義では心は奪えないとして、正しさを超えて、幸せを選択して、壊れたとしても歌い続けることを決意して終わる。
正しい、間違ってるの次元を超えて、ただ「生きていること」に重点を置いていると感じた。

プレイリスト


1位から25位編に続く、、、

ありがとうございました
1位から25位編も読んでね



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