私史観〜私を構成する100枚〜
はじめに
はじめまして、突然ですが、永田和宏という細胞生物学者、歌人をご存知でしょうか。一度真面目にnote書こうと思いまして、好きな(好きだった)アルバム100枚選んだんですが、なぜこの企画にしたかというと、先述の永田和宏が現代秀歌を百首選んだ際に、現代に歌を作っているそれぞれの歌人が、それぞれの百首を選んだ自家版アンソロジーを持つべきだと主張していて、それを音楽アルバムでやったら面白そうだと思ったからです。私は歌人でも音楽家でもないので、創作者が自分の史観を持つべきであるということには当てはまりませんが、5月にTwitterで大流行した私を構成する42枚というタグのようにそれぞれの人が自分の好みを表明しているのは見ていて興味深かったし、このnoteもそのノリで書きました。音楽面だけでなく、7年くらい前から音楽を聴き始めた自分の思い出話も多く書いてしまったので、好きに読んでください!
100~91位
100位 Queen / Queen Jewels
クイーンのベスト盤
作品を鳴っている音だけで判断したいとは思いつつ、いいバンドほどバンドのストーリーの部分を無視できないと思う
クイーンはもともと好きだったけど、映画でさらにハマった
99位 twenty one pilots / Blurryface
10年代に売れてた数少ないアメリカのバンド、TOP
産業ロックでも中学生の時に夢中になったバンドって意外と今でも好きで、私はpanic at the discoのカバーでbohemian rhapsody知った世代
98位 one ok rock / Ambitions
ワンオクです
ワンオクは海外ではFueled by Ramenというレーベルから出てて、このアルバムきっかけにレーベルメイトの海外のバンド聞くようになりました(上記のtwenty one pilotsなど)
ワンオクは次のアルバムで完全に追うのやめちゃったんだけどね
97位 Aimer / daydream
アニソンタイアップに忙しそうなAimerの2016年作
野田洋次郎、Taka、TKなどの邦ロックを代表するメンツが集結していて、曲ごとに作風はバラバラなんだけど、Aimerの声ですべてがうまくまとまっている
96位 various artists / おいしいコーヒーのいれ方
小説をもとにした企画盤らしい
ロイ・オービソンや、ボブ・ディラン、サイモン&ガーファンクルが収録されてて、それのどれもが素朴で曲として聞き心地が良い
とくにStand by meに出会えて良かった
95位 ビリーアイリッシュ/ when we fall asleep where do we go
ビリー・アイリッシュはなぜか日本でも流行ってその流れでよく聞いたしこっからタイラーザクリエイターとか聞くようになった
抗不安薬についてのxannyみたいな、アンビバレントなビリーの世界に惹かれる
94位 Milton Nascimento / clube da esquina
ブラジルの大名盤
詳しくないけど、このごちゃごちゃ感、一発でハマった
93位 king krule / 6 Feet Beneath the Moon
King Kruleの1枚目
ブルーな心理をジャズ、ブルース、ポストパンクなどをブレンドした音で吐き出すように歌うのが響いた
92位 Fela Kuti / Fela with ginger baker live!
ナイジェリア出身のFela Kutiがジンジャー・ベイカーと一緒に行ったとにかく生命力に溢れるライブアルバム
人生初めてのレコード屋では、何故か周りになめられたくないと思って、このレコードを持ちながら他の商品見てた
91位 the kinks / Lola versus powermac and the moneygoround, pt.1
Lolaが入ってるやつで、アコギの響きの良さといかにもキンクスっぽい世界観が好き
90~81位
90位 坂本慎太郎 / 物語のように
坂本慎太郎関連作で一枚選ぼうと思って、物語のようににしました。
明るくて軽やかなロックンロールこそ今の私に必要かもと思いますね。
89位 eminem / revival
初めてのリアルタイムで聞いたエミネムで、正直傑作ではないと思うけど、印象深かったので選出
88位 ハリー・スタイルズ / Harry Styles
one directionを経たハリー・スタイルズがロックに寄せて制作した作品で、POPさを求めていた私は当初あんまり聞いてなかったけど、ハリーも出演している戦争映画、ダンケルクとの関連でsign of the timesの曲のヘヴィーさに魅力を感じるようになった。
87位 Nujabes / Modal Soul
一曲目Featherはサンプリング元のユセフラティーフ含めて好きで、jazzyなヒップホップに初めて触れたということで自分の中での重要作
86位 ノラジョーンズ / Feels like home
ギターメインのノラジョーンズ、最高
85位 King Crimson / In The Court Of The Crimson King
今自分が聞いても衝撃なので、当時の人はさぞ驚いたと思う
下に余談として宮殿関連の2つのお薦めプログレを挙げる
余談
Ian McDonald, Michael Giles / McDonald and Giles
キング・クリムゾンから抜けた後の二人が作ったプログレで宮殿の曲の雰囲気はイアン・マクドナルドの貢献がでかいと気づく
一曲目は11分超えの大作
余談2
flamengo / Kuře v hodinkách
クリムゾンキングの宮殿の影響下のチェコプログレ
プラハの春直後にこれだけ出して解散したバンドに思いを馳せる
84位 answer to remember / answer to remember
石若駿がリーダーを務めるプロジェクト
石若駿のドラムの手数が多さ、変拍子などの実験性の方向に突き抜けてる感じ+ermhoiやkid fresino、中村佳穂などのゲスト=傑作(覚えておくとよい回答)
83位 Derek & the dominos / Layla and the assorted love songs
赤茶色い土の感触のするアルバム(多分間違ってる)
82位 Clairo / immunity
落ち着く 勉強BGMとして
81位 mei ehara / Ampersands
落ち着く 勉強BGMとして2
80~71位
80位 Avicii / True
2013年ごろに洋楽聴き始めた人間にとってEDMは避けて通れなくて、その中でもアヴィーチーのダークで等身大な感じが好きだった
79位 テーム・インパラ / Currents
テーム・インパラが踊れる音に振りきったのもかっこいい
30年後くらいにはもう一回1st、2ndみたいなオージーサイケを聴かせてほしい
78位 ジョン・コルトレーン / a love supreme
jazzの大名盤
至上の愛は正座して聴かなければならない気がする
他に正座して聴かなければならない気がするアルバムなんてないので選出
77位 高田渡 /ごあいさつ
日本を代表するフォークシンガー高田渡の73年作
はっぴいえんど参加の銭がなけりゃ、帰る家を持たず路上生活をする人を歌った生活の柄などを収録
スピーカーに繋がずとも、スマホから直接小さな音で流すととても良い
76位 big thief / dragon new warm mountain I believe in you
インディフォークが好きな人間なのでbig thiefは大好きです
75位 linkin park / one more light
ニューメタルから始めたlinkin parkの最後の境地で、優しく歌うチェスターに救われる
チェスターの死は本当にショックだった
74位 空中泥棒 /Crumbling
サイケ感のあるフォークが好きな人間なので空中泥棒は大好きです
73位 the rolling stones / beggars baquet
ローリング・ストーンズ、特にこのアルバムは砂っぽい感じがする
72位 スティーリー・ダン / Aja
The 完璧なアルバム
全曲それぞれが印象的で前奏だけでどの曲かすぐに分かる
71位 Wool & The pants / Wool in the pool
キングクルールとゆらゆら帝国を足した感じの音で冷めてる東京を歌ってる感じがとってもクールだと思う
70~61位
70位 Snail Mail / Valentine
実家でフィメールボーカルのインディロックずっと流してて評判良かったのはsnail mailとalvvaysでした
とにかく声とメロディがいいですから
69位 ELP / Pictures at an exhibition
一曲目
ファーファーファーてれれーんてれーんふぁふぁふぉお~(あーこれ聞いたことあるわクラシックの展覧会の絵ね)
二曲目
テレレドン!テレレドン!テレレドン!(ひゃーーー!!!!!)
68位 Jpegmafia / Veteran
JPEGMAFIAは聞いていて楽しいので一枚選出
彼のアルバムジャケ基本的にマウスのカーソルがあるのも面白い
67位 the Beatles / Sgt. pepper's lonely hearts club band
ベスト盤しか聞いてなかった自分が最初に聞いたビートルズのアルバム
このアルバムの良さはリンゴの曲のwith a little help from my friendsを2曲目に終わらせている構成の良さ、ポールの小品の充実、ジョージの本格的なインド音楽への挑戦、レノンマッカートニーの最高傑作a day in the lifeでの大団円とあげればキリがない
余談
ビートルズ一通り聞いた後ビースティ・ボーイズのpaul’s boutique聞いたら楽しい
66位 リアム・ギャラガー / As You Were
自分はこのアルバムからリアム・ギャラガー入門したのでずっと絶好調なリアムを見ている
この時期に多分newszeroにインタビューで出演していてその受け答えがめっちゃリアムでかっこよかったのが印象的
65位 ジェフ・バックリィ / Grace
ハレルヤ( ´Д`)ya━・~~
お父様の作品もおすすめ
64位 チェット・ベイカー / Chet Baker Sings
ジャズミュージシャンの中でも特に破滅型のチェットベイカー
それを感じさせない美しさで勉強しながら聴くのに最適
63位 中村佳穂 / AINOU
中村佳穂(オトオトの実の能力者)
62位 鈴木茂 / BAND WAGON
はっぴいえんど解散後の鈴木茂一枚目
松本隆の歌詞、鈴木茂の歌唱とギター、リトル・フィートのメンバーの演奏の3つの共演が至高、最高のグルーブ
61位 カネコアヤノ / 来世はアイドル
カネコアヤノの1st
収録曲のはっぴいえんどを聴かせておくれよでカネコアヤノを聴き始めた気がする
全体的に詞は世界、日本、私って感じがしてAndymoriの1stあたりの詞世界とかなり似ていると思う
音はたま、はっぴいえんどが好きな人なら好きだと思う
60~51位
60位 くるり / TEAM ROCK
大名曲ワンダーフォーゲル収録なので選出
59位 タイラー・ザ・クリエイター / IGOR
billie eilishにドハマリした後に聴くと良さがわかったし、まさにCreatorなアルバム
こっからExperimental Hip Hop聴き始めた気がする
58位 The 1975 / Being Funny in a Foreign Language
chamber popの要素や、43分のコンパクトな仕上がり、ラブソングの曲としての良さからthe 1975のアルバムで一番好きです
57位 フィッシュマンズ / 空中キャンプ
フィッシュマンズはどれもいいけど、孤独を歌った一曲めのずっと前が一番好きな曲なので選出
56位 スピッツ / 名前をつけてやる
天まで連れてってくれそうなシューゲも好きだし、地に足つけたシューゲも好きだけど、名前をつけてやるは後者
55位 ロバート・グラスパー / In My Element
ロバート・グラスパーの初期作
radioheadとハービー・ハンコックを組み合わせる変態性にハマった
54位 シガー・ロス / Ágætis byrjun
何について歌ってるのかとかは全く知らないけどとにかく美しい
胎内って無菌なんですけど、胎内にいるときのまだ誰にも汚されてないというような完全無欠性、完璧さを感じる
日本に限定すると、カネコアヤノの序章の「世界のことなんか知りたくなかったのに」という歌詞みたいなイメージ
53位 井上陽水 / 氷の世界
大名曲「帰れない二人」収録なので選出
52位 talking heads / Remain in Light
remain in lightは前半部分が好きです。後半部分をもっと理解したいと思います。
51位 NewJeans / 1st EP NewJeans
EPやろっていう指摘は受け付けない
Kpopならこれも好き
50~41位
50位 Floating points, Pharaoh Sanders, ロンドン交響楽団 / Promises
すごいメンツが揃っている
反復される音、徐々に変化する音の重なりが心地よい
49位 藤井風 / HELP EVER HURT NEVER
藤井風を追える時代にいる幸せを日々感謝
48位 Phoebe Bridgers / Punisher
I know the endをライブで聞けたのは最高の経験
47位 various artists / The concert for Bangla dash
ジョージ・ハリスンが企画した、バングラデシュに向けてのチャリティコンサートで、ボブ・ディラン、エリック・クラプトン、リンゴスターと錚々たるメンツが揃った1972年度のグラミーの年間最優秀賞作品
名演尽くし
46位 KID FRESINO / 20,Stop it.
何言ってんのかわからんけどCats and Dogs(どしゃ降りの意)で、雨を感じさせるフレシノのラップの後に、カネコアヤノは洗濯物が揺れるさまを見たいと歌う(洗濯物を取り込まない)フォークソングに終着することとか、タイトルのstopも相まって、自粛期間の停滞時期とリンクして記憶してる
45位 Judee Sill / Heart Food
米SSWの2ndかつ最後の作品
ギリギリのバランス感でなんとか保たれている感じでなんとも儚い
44位 細野晴臣 / HOSONO HOUSE
漫画、緑の歌での象徴的な使い方が素敵だった
はっぴいえんどが好きな台湾の少女が日本にやってきてレコ屋では細野晴臣が流れてるってなんて素敵
ちびまる子ちゃんのわたしの好きな歌という映画ではらいそが流れるシーンも好きなのではらいそとも迷いました
43位 YMO / ソリッドステイトサヴァイヴァー
YMOは音楽含むトータルのアートが好きでこのアルバムもジャケットから好き
この写真を撮ったのはデヴィッド・ボウイのHeroesのジャケットの人と同じなんですよね
42位 羊文学 / powers
羊文学が国民的バンドになるのは確定してるとして、メジャー一枚目がこれなのは最高だと思う
塩塚モエカの祈りであり、おまじないでもある感じがする
41位 neutral milk hotel / in the aeroplane over the sea
勉強する時によく聞く
このバンドが何人組で他にどんな作品があるのかは全く知らないけどアンプラグドな質感のインディロックで好き
40~31位
40位 my bloody valentine / loveless
シュー(靴)ゲイズ(見つめる)なんだけど、聞いてると正に天にも登る気分
39位 parannoul / To see the next part of the dream
虚構の青春
ベッドに座ってヘッドホンしてひとりで聴きたい
38位 大貫妙子 / mignonne
大貫妙子の3枚目
大貫妙子のメロディの良さと参加メンバーの豪華さには驚く
37位 ニック・ドレイク / pink moon
前述してきた通り、現世にギリギリ繋がれているような音楽家の作る作品が好みなことが多い
長生きしてほしかった
36位 ニルヴァーナ / MTV Unplugged in New York
このときのカートはかっこよすぎるし、カバー元のレッドベリーなどを聞くきっかけになったアルバム
35位 ディアンジェロ / Vodoo
リズムが気持ちいいいいいいいいいい
34位 マーヴィン・ゲイ / what's going on
アメリカ最高峰のポップス
33位 カニエ・ウェスト / my beautiful dark twisted fantasy
カニエはロックをメインに聞いてたひとでも聴きやすく、キングクリムゾンをサンプリングしたpowerから入門した
カニエの双極性を示すようなRunawayがフェイバリット
32位 Lily Chou-Chou / 呼吸
リリイシュシュのすべてに登場する架空の音楽家リリイシュシュ
このアルバムの美しいイメージが壊れるのが怖くて本編まだ見てない
31位 David Bowie / hunky dory
David Bowieが自らが変容し続けることを誓うようなchangesで幕を開ける4th
自分は安定を求めているので、David Bowieみたいには生きれないと思う
30~21位
30位 BC,NR / Ants from up there
サウスロンドンシーンを代表するバンドBC,NRの二作目
the place where he inserted the bladeはRPGみたいに大きな岩に伝説の剣が刺さってるイメージ持ってたけど、学校で刃を体に入れられたって歌詞だったのは意外だった
29位 Pink Floyd / obscured by clouds
ピンク・フロイドの狂気の一つ前のアルバム
狂気の曲はもう作り始めている時期にパパっとこれが作れるのが当時のフロイドのレベチ具合を表してる気がする
2回のレコーディングセッションに分けて作られてるけど、あいだの期間に日本ツアーを挟む忙しさ
狂気との決定的な違いはアビーロードスタジオ制作じゃないことによるアラン・パーソンズの不在によってシンプルなバンドサウンドにまとまっていることで、ブルースロック、ハードロック、サイケデリックロックとしてかっこいい
28位 テイラー・スウィフト / folklore
自粛期間中テーマアルバム
内省的な世界観で1時間のアルバムをループ再生でずっと聞いていた
ここからボン・イヴェールとかも聴くようになりました
27位 カネコアヤノ / よすが
カネコアヤノの5th
このアルバムは他より内省的で、ラストトラックの歌詞みたいに最悪、自分なにもわるいことしてないのにって私も思う
このアルバムは歌詞は内省的になる一方、音はさらに多彩になってるのが良い
26位 チャールズ・ミンガス / the clown
ジャズベーシストを代表するミンガスの作品
とにかく怖い ジャズなのに怖い 海外のピエロってリアルで怖い
これが1957年なの!!!ってなったのをよく覚えてる
25位 ビルエヴァンストリオ / waltz for debby
親から音楽の影響を受けたことはほぼないけど、このCDが家にあって本当に良かったです
ジャズのイメージから大きく離れないので聞きやすかった
24位 はっぴいえんど / Happy End
幸福な結末というバンドの幸福な結末というアルバムが、さよならアメリカさよならニッポンで終わるんですよ
バイバイバイバイ
23位 black midi / Cavalcade
サウスロンドンどころか、世界で一番尖ってるblack midiの2nd
Black midiを聴いてるとslintとキングクリムゾンが聴きたくなる
22位 キング・クリムゾン / red
深紅の王というバンドが堕ちる天使とか赤い悪夢ってタイトルの曲作ってるの厨二病すぎて好き
ハードな音像がかっこいい
21位 宇多田ヒカル / BADモード
宇多田ヒカルにBADモードでも君に会いたいってい言われてる人がいるのやばい
20~11位
20位 ジミ・ヘンドリックス /ElectiricLadyland
ニコニコ動画でcrosstown traffic見てからずっと夢中
余談なんですけど、RYMって性的なジャケに厳しくて画像なしになってること多い気がするんですけどなぜかこのアルバムはイギリス版のジャケの写真が採用されてるんですよね
19位nirvana / from the muddy banks of the wishkah
Nirvanaのlive盤
一曲目のイントロでめっちゃカートが叫んで、これ聞いてると親がどうして叫んでるのって聞いてきて、自分は親が心配する音楽を聞いてるんだって感じたのを覚えている
18位 Oasis / Morning Glory?
北海道旅行行ったときに急にハマって、夏の札幌のイメージありますね
17位 折坂悠太 / 平成
坂道を駆け下りるのが良いんですよ、角を曲がれば細く暗い道に出るのが良いんですよ
16位 betcover / 時間
ヤナセジロウは自分の世代の一番のロックンロールスター
彼にはまだまだ時間があるのに、いつも生き急いでいる印象がある
ok computer的な質感のpianoが好きです
15位 ジェスロ・タル / Thick as a Brick
アルバムタイトル部分の歌詞、あなたがた賢い人には分からないだろ、煉瓦のように鈍感であることがっていう詩が良い。このアルバムも邦題のジェラルドの汚れなき世界というタイトルのように、’汚れていない’というところが良かった
余談
ヤナセジロウはジェスロ・タルの話を良くする印象がある。確かにイアン・アンダーソンのパフォーマンスは影響与えてると思う
14位 宇宙ネコ子 / 君のように生きれたら
揺らぎとkurayamisakaと宇宙ネコ子だけでいいやって日がある。
13位 radiohead / a moon shaped pool
radioheadの現状最新作
村上春樹の小説は途中で精神世界につながることが多いけど(いわゆる壁抜けなど)、それを音楽で表すならこのアルバムだと思う
特にDaydreamingはそんな曲だと思う
12位 the beatles / the Beatles
これの影響下にあるアルバムはそれぞれ自分なりにこの白地を塗ったと考えると68年に作り出してくれてありがとうという気持ち
ビートルズで好きな曲挙げるなら、ホワイトアルバムからCry Baby CryとI’m so tiredは絶対に選ぶ
11 位カネコアヤノ / 祝祭
ストロークスやテレヴィジョンなどをオマージュしたバンドサウンド、歌謡要素、詞世界など要素のどれもが好き
10~1位
10位 Arctic Monkeys / The Car
Car=車という時代遅れなものと自分達とを重ね、さらにそれを音楽に昇華させてる感じが好きで、車に乗りながら聴きたい
9位 フランク・オーシャン / blonde
聴くときはいつもジャケのポーズになる
8位 ケンドリック・ラマー / To Pimp A Butterfly
曲がかっこよすぎて歌詞の内容をずっと無視していた。最近になってケンドリックをもっと理解したいと思うようになり、noteの記事を読んで見るとケンドリックについて一番詳しいのは東大の大学院生が書いた記事で、自分はその人ほどの理解にはどう頑張っても達しないのではないかという絶望を感じた。けど自分なりの理解は深めたいのでLP買ってみたりと試行錯誤している(輸入盤買ったので対訳ついてなかった)。フライング・ロータスがプロデュースした一曲目を聴いた瞬間歴史変える作品だなと毎回思う。
7位 pink floyd / wish you were here
Wish you were hereは仮定形で実現不可な願望のニュアンスがあるのがなんとも悲しい。
ジャケットはヒプノシスの最高傑作だと思う。更に小さく写真があり、一方が燃えていて片方は普通という状態の異常さがすごい。
最近Metro Boominにもパロディされてましたね。
6位 BUMP OF CHICKEN / ユグドラシル
中学生の時に初めてi tunesに追加した作品で、ユグドラシルは神の国asgardから人の住む国midgardへ旅するコンセプト・アルバムである
前半のオンリーロンリーグローリー、乗車券、sailing dayとかから、後半車輪の唄、スノースマイルと流れて、最後にロストマンで大団円エンドな構成が完璧すぎる
「正しさを祈りながら、再会を祈りながら」😭😭😭😭😭😭😭
5位 宇多田ヒカル / 初恋
宇多田ヒカルの7th
初恋の一曲目のPlay A Love Songは自分の留年回避テーマソングにするくらい歌詞が好き
4位 the beatles / rubber soul
ビートルズ中期一枚目
ビートルズの一番を選ぶのは難しいんですが、ラバーソウルはシタールの導入など全体的な音の質感が好み
レコードで持ってるのはUS盤なので、たまにUSの選曲でも聴く
3位 beach boys / pet sounds
Pet Soundsの理解には時間がかかったし、徐々に理解していったと言うより突然理解したアルバム
アルバムという単位での音楽は映画や小説と比べて必要時間が少ないし、他のこととの同時並行で鑑賞できる
一回目に聞いて分からなくても何回も聴くことでわかることがある
ここって音楽のいいところだと思いますね
2位 radiohead / Kid A
Kid Aは少年Aが自分自身のみならず、国、社会、環境問題と向き合ったものの、終盤にはきっとみんなおかしいんだと諦めて終わる悲しいアルバムなので厨二病で散々自分について考えた後の15歳位が一番良さがわかる気がする。高校受験落ちた後にこのアルバムの良さに突然気づいた。自分を音楽沼に引きずり込んだ作品。
1位 カネコアヤノ / タオルケットは穏やかな
このアルバムは今までのカネコアヤノとは違う。
カネコアヤノは恋する惑星のあと事務所を抜けて、ひかれあいを出した。このときのとがるの歌詞にてカネコアヤノは「変わる、変わる、変わって行く覚悟はあるはずさ」と自分が変わり続けることの覚悟を自分に言い聞かせるミュージシャンだった。しかし、わたしたちへ以降の楽曲は明らかに今までの曲とは違う。カネコアヤノが諦観を歌っている。カネコアヤノは変わりたいけど変われないとしたうえで、分からないままでいいと曖昧な愛を肯定する。タオルケットは穏やかなは明らかなラブソングは少ないけど、そういう愛に満ちているアルバム。
最後に
最後まで読んでくださってありがとうございました!。こうやってまとめてみると、The 名盤!が並んでいて面白いです。ビートルズからのロックの源流、細野晴臣メインの日本の音楽の流れに則った王道な聞き方をしていること、その中でも美しさを感じる作品、unpluggedな音が含まれている作品が好きだと改めて認識できてよかったです。他の人の私を構成する〇〇枚の記事も読んでみたいですね。
記事をまとめていると私は神経から神経が接続するみたいな、点と点をつなげるような経験を好んでいることも分かりました。これからもいろんな点を繋げていきたいのでよろしくお願いします!
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