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初めての海外旅行2日目(後半)
こんにちは。前回の続きで2日目の午後の様子を時系列順に書いていきます。
ホテルで小休止
バクラランマーケットからホテルに一度帰ってきました。いきなり真冬から真夏の気候にやってきたこともあり、夏が好きだと普段からまわりに話している僕も夏バテしてしまいました。飲み物もマーケットでは買えず、朝の食堂?でも怖くて水は飲まなかったので水分を求めてホテル下のセブンイレブンへ。
フィリピンのセブンイレブンにはフルーツジュースサーバーがあり、カップにいれてドリンクを飲むことができます。システムとしては、カップにドリンクを注いで、それをレジに持って行くと蓋をしてくれてお会計という流れなのですが、そんなことはもちろんわかりません。日本のコンビニコーヒーはお会計でカップを買ったあとドリンクを注ぐのが一般的かと思います。おなじ要領で空のカップをレジに持って行くと、当然店員さんがキョトン。「え?中身は?もう飲んだの?」という感じで何か言っていたので、僕も焦って「ドリンクOK?」と身振り手振りで伝えようとしたら、一緒に入れてくれることに。事前に調べていたのですが、きゅうりジュースが意外とクセになって美味しいらしい。これは飲むしかないときゅうりジュースをコップに注ぎ始めたところで、また店員さんが焦って何かを言っています。「きゅうりジュース以外にしろ」とのこと。「なんで?ダメなの?」と困惑。空港のジョリビーで、パインジュースをセットにつけてと言ったところ、「それはセットにできない」と言われたことを思い出し、またダメなことしたのかと困惑した顔で店員さんを見つめると「Water Only」「今、水しか入ってないよ」と。
店員さんと2人で笑ったあと、結局パイナップルジュースを注ぎ、無事お会計を済ませて部屋に戻りました。パイナップルジュース、これがまた美味しかった。暑いマニラの気候にはピッタリ!2杯も飲んでしまいました笑
ドリンクを買うだけでもアクシデントがあるなんて、日記を書くには最高です。出国前にきゅうりジュースは飲みたいところ。
マラテ教会、イントラムロスへ
エアコンの効いた部屋で涼み、シャワーも一度浴びてひとしきり休んだ後、ホテル近くのマラテ教会というところに行きました。ここはホテルから5分も歩けば着く、いわばご近所さんです。修復などはもちろんあったかと思いますが1588年に建立された教会らしいのですが、特に観光地ではない様子でやることも特になかったので、教会の中で少し座ってお祈りをする人を眺めながら時間を過ごしました。キリスト教が身近な様で身近ではない日本人の僕にとって、教会でお祈りをする姿は新鮮で、「何を祈っているのだろう」などとぼんやりしていました。そんな時間も長くは続くはずもなく、次の目的地、イントラムロスに向かうことに。今回のマニラでジプニー、電車、grabタクシーといろいろな交通手段を使っているので、「ここまできたらフルパッケージだ!」ということで、バイクタクシーを手配しました。こちらも事前にアプリは登録済み。定額なのでぼったくりの心配もありません。うまく待ち合わせをして、乗ってみると怖い怖い。ただでさえバイクの二人乗りで怖いところですが、マニラの運転はかなり乱暴。空いているスペースがあればどんどん進んでいきます。落ちない様に必死で取っ手にしがみついてると、運転手さんが、「こんぷれす!」と言ってきました。初めてのバイクタクシーなので、遠慮して運転手さんとの間にスペースを開けていたのですが、重心が分散して運転しづらかったらしく、もっと近くに来いとのことでした。マニラと東京の男2人でくっついてタンデムだなんて、この後に行くイントラムロスで起こった出来事を考えれば夢の様な話です。そんなこんなで落ちることなく無事にイントラムロスに到着しました。
イントラムロスにて
イントラムロスというのは地域名で、いくつかの観光地がまとまっています。1番行きたかったのはサンチェゴ要塞。それに大きな教会であるマニラ大聖堂。世界遺産にもなっているサンアグスチン教会などを初め、様々な施設が。まずはサンチェゴ要塞へ。
サンチェゴ要塞の詳しいことはよく分かりませんが、昔からある要塞で、第二次大戦中に日本兵がフィリピン人を虐殺した施設でもあります。その方法というのが衝撃的だったので書きますが、地下牢を作り、海が満ちるとともにフィリピン人が溺死させるという方法です。日本で教育を受けて育った僕は、日本兵のフィリピンの虐殺行為というのは知りもせず、知らなかった(教えられなかった)ことにも、その内容にも驚かされました。僕にとってこのサンチェゴ要塞を訪れるということは、自分の生まれ育った国のことを知ること、日本人として犠牲者のことを追悼することという二つの意味があったのでかなり真面目な気持ちで見に行ったのですが、どうやら今は地元の人の憩いの場にもなっている様子。もちろん、流石に地下牢の中ではなく、その周りの広場ですが。僕の訪れた目的とは全く違う過ごし方をしている人々を見て驚きました。ここはフィリピンの独立運動をしていたホセリサールという国民的英雄が処刑前に最後の夜を過ごしたところでもあるよう。その英雄のゆかりの地だからなのか、特に気にしていないのか真相は不明です。
ひと通り要塞を回り終えると、今度は要塞の正面にあるマニラ大聖堂へ。てっきりここが世界遺産だと思い写真をたくさんとって中の雰囲気を堪能した後、ホテルに向かったのですが世界遺産に登録されているのは、その少し先にある別の教会、先述したサンアグスチン教会なんだそう。「ああこれがバロック建築か」などと思いながら写真を撮っていたのが恥ずかしい限りです。気がついたのはこのノートを書いている時、フィリピン時間の午前0時。明日は出国の日なのでおそらく行けないかな。またマニラに来る言い訳を残しておこうと思いました。
おわりに
海外旅行2日目を無事に終えて、やっと楽しさを見出せてきました。昼と夜でここまで性格の変わる街というのも現代の日本には存在しないと思うので、この印象の変化もかなり楽しめました。1日目のノートでとにかく臭い。と書きましたが、野犬や野良猫の影響もありそうです。マニラ市内にはかなりの数の動物がいます。「犬も歩けば棒に当たる」ならぬ、「マニラ歩けば犬にも猫にも会える」状態です。きっと衛生的に良くない匂いなんだろうな。
明日はマニラ最終日、お買い物などをしてゆるゆるすごそうと思います。次はタイに向かいます。
では。おやすみなさい。
最後までありがとうございました。