人には人の地獄
最近のモットーは、『人には人の地獄』だ。
とどのつまり「他人と比べることは意味がない」「隣りの芝生は青い」といったことだが、『地獄』という強い言葉を当てはめたこの言い方が自分にはしっくり来る。
時に幸せそうな人を見て「羨ましいなぁ」と思うし、時に他人の悩みを聞いて心の中で「小さい悩みだなぁ」と思うことがある。
はたまた誰かの状況を見て、それと比べると自分なんて大したことないなぁと思うこともある。
比べたって意味がないし、自分は自分、他人は他人でしかない。どう抗ったって現実はそこにあるし、寝たって泣いたって何も変わらない。
だけど、常に自分の中のベストを探せる人でありたいと思う。何を幸せと感じ、どんな人生を過ごしたいのか、焦らずに自分と向き合って、後悔のないように答えを出していきたい。
私は焦るクセがあるから、ちゃんと寝て、ご飯を食べて、泣きたいときは泣いて、周りの人に縋って助けてもらいながら、冷静になって前を向きたい。
…なぜこんなポエミーなことを書いているかというと。率直に言おう。
仕事を辞めたいのである(イェーイ!)。
案外楽しいよ、と書いた数ヶ月前、あれから少しずつ状況が変わった。
私は小売業の会社に勤めており、約1年間とあるビルに入った店の店長をしていたのだが、2月にそこを離れた。スタッフとの別れを惜しみ、まるでフィナーレのように愛してもらった。
その後は割と荒んだ街?の店長をして、風変わりなお客さんやスタッフと関わっていく中で、少しずつ心が蝕まれていったのだと思う。
何より、私のやりたいことは『モノを売る』こと以上に、『コトを売る』ことだと気がついた。
エンタメや学びを通じた『体験・経験』を通して他者に価値提供できる仕事がしたいと思った。
それは自分の中での価値基準が『モノ<コト』だからである。
やっぱり体験によっていろんな感情が生まれることが好きで、人生の支えで、ずっと関わっていきたいことなんだなと思った。
だからといって仕事に落とし込むと途端にさまざまな欲求が絡み合って難しいのだが、この先の1年間でいっぱい考えて、新しいアクションを起こしたいなと思っている。
私のことは私しか分からないし、私のことは私しか幸せにできないから、すこしでも好きな自分で居続けるために、できることをやりたい。
目の前が真っ暗でも、小さな灯りを見つけて自分で大きくできる人間になりたい。
私は、私の地獄を生きている。