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フィンランドサウナアンバサダーが行く韓国式サウナ施設「チムジルバン」
アニョハセヨ!5/17(金)から5/19(日)にかけて、韓国へ弾丸旅行に行ってきました!行き先は!ソウル!!
韓国には汗蒸幕(ハンジュンマク)と呼ばれる釜状のサウナがあり、複数の汗蒸幕と宿泊施設を兼ねた、日本の健康ランドにあたるものを「チムジルバン」と呼びます。日本のサウナー界隈でも「(宮城の)汗蒸幕はいいぞ」と噂が流れていたので、本場で2つのチムジルバンと地元ローカルの汗蒸幕を1つ体験してきました。
ではではさっそくレポです!
1件目、シロアム・サウナ(Silloam Sauna)
1日目の宿です。入国審査で「韓国滞在中の住所」の提出を求められたときに「Silloam Sauna」と書いたのは良い思いです(何一つ突っ込まれなかった)。日本入国時に「天空のアジト」と書いたら入国できないでしょ。
シロアム・サウナは地下1階から5階までの全6フロアからなる施設。入り口で男女に分けられます。1階が更衣室となっており、そこで服を脱いだら地下の浴場で身体を洗います。2階以降が男女共用フロアとなっているので、同伴者がいる場合はここで合流できます。
4階がサウナゾーンとなっており、温度の高い汗蒸幕や塩の塊を敷き詰めた汗蒸幕(歩けないくらい熱い)、天井に炭がびっしりとあるお部屋など、複数のお部屋があります。温度も22度〜86度までと幅広い。イメージとしてはサウナと岩盤浴が並んでおいてある感じ。汗蒸幕に入った後は、より涼しい汗蒸幕やICE SAUNA(-1℃)、休憩スペースでチルアウトする流れ。
個人的に岩盤浴が得意でないのですが(熱いのだか涼しいのだかわからない)、汗蒸幕は熱い部屋と涼しい部屋がはっきりしていたので好きでした。炭のお部屋の香りも割と好き。
実は地下の浴室にも遠赤外線サウナ、塩サウナ、スチームサウナの3つのサウナがありましたが、温度が低そうだったのでスルーしました。整い椅子も3脚あった。推しはよもぎ風呂。しきじの薬草サウナみたいな香りがした。
この施設を1件目に選んだ理由の一つはソウル駅から1番近いチムジルバンだったから。諸々あってたどり着くまで1時間くらいかかっているけれど、本来は15分ほどで着くはず。
二つ目の理由は、スマホなどの貴重品の管理が楽そうだったから。後でレポるドラゴンヒル・スパは更衣室にしか貴重品を置けず、セキュリティボックスの数も少ないです。一方、シロアム・サウナは更衣室の管理人の方に貴重品を預けることができ(盗難があるらしい)、また、チムジルバンゾーンにもスマホ充電用のボックスがあります。ミニUSBの端子しかなかったり、通電しかなかったり、タイプCのコンセントアダプタが必要だったりと、ムラはあるものの便利。
2件目、仁寺洞汗蒸幕(インサンドン・ハンジュンマク)
2日目!シロアム・サウナで朝ウナをかまして、いざ地元サウナ!仁寺洞汗蒸幕は「仁寺洞(Insadong / インサンドン)」というエリアにあるサウナです。ソウル駅からは30分弱。
おそらくバスかメトロを使っていくことになると思うのですが、時間には余裕をもって行くことをオススメします。僕は朝からATMが使えなかったり、切符買うときにお金を吸い込まれたり、Google Mapの住所が間違っていたりと、1時間前に出たにもかかわらず1時間過ぎて到着しました。英語が使えないとこんなに苦労するとは。
仁寺洞汗蒸幕はおじさんおばさんの夫婦と施術担当の方の3名ほどで運営されていました。僕の大幅な遅刻を意に介さず、キャッシュがないと言ったら「少し余分に払えば大丈夫だよ」と優しくしてくださいました。
朝に向かったのもあり、昨日のシロアム・サウナとは打って変わりスッカスカ。コネクトの「あかすりマッサージコース」によもぎ蒸しとカッピングのオプションをつけました。流れとしては汗蒸幕→カッピング→よもぎ蒸し→あかすり→マッサージ。途中別の客が来て「急いでいるか?」と聞かれて「急いでないよ(遅刻したし)」と答えると、いくらか待ち時間があったりとでなんやかやで3時間くらい滞在していました。
室内着に着替えるときに「ぜんぶ、ぬいで、スッポンポン」って片言の日本語で言われたときに「誰だよこの人に日本語を教えたの」と脳内でつっこんでしまったのがハイライト。
3件目、ドラゴンヒル・スパ(Dragon Hill Spa & Resort)
2日目の宿です。ドラゴンヒル・スパはソウル駅から電車で30分ほど南下した龍山(ヨンサン)駅のすぐ近くにあります。僕は終電を逃していたのでソウル駅から友達とタクシーで行きました。
入り口と受付がゴージャス。価格はシロアム・サウナとほとんど変わりませんが、若者が多めな印象。シロアム・サウナでの館内での会計はキャッシュを使いますが、ドラゴンヒル・スパは日本でもよくあるリストバンド方式。話題が逸れますが、韓国のリストバンドは鍵の金属部分が肌に当たらないように作られているのでサウナで火傷にならなくて好き。
シロアム・サウナが「地下に浴場、上の階に汗蒸幕」という構造だったので、浴場(5階)で身体を洗った後にサウナを探し求めて上の階を彷徨ったのですが見つからず。その日は浴場内のぬるいサウナに入って寝ました。
そして翌日。プールを見に行こうと1階に降りてやっと見つけた汗蒸幕!!(ただの調査漏れ)。「メインのフロアは上階にある」という日本的価値観に縛られていました。「松の木火汗蒸幕」「クヌギ炭釜」「ヒノキ森林浴部屋」などがあり、松の木火汗蒸幕は90度でなかなか良いコンディション。クヌギ炭釜のサウナはぬるかったけれどサウナ室の前にある休憩所に漂う香りが大好き。
その他に屋上庭園やプールなどもありキャッチーでわかりやすい施設。実はフィンランドサウナもあったのですが、ちらりと入ったらぬるかったのでスルーしました。プールの隣にあるサウナだったので多分水着がないと入ってはいけない感じかな。
まとめ
以上!一般的な日本のサウナやフィンランドサウナと違い、韓国の汗蒸幕は上下左右360度満遍なく全身が暖まるところが特徴的。中湿度、高温度の汗蒸幕はさながらロウリュ直後のフィンランドサウナ。ポカポカと気持ちよくずっと寝られます。
あとはサービス文化の違いみたいなものも感じました。たとえば、
・身体を拭くタオル、洗体用あかすりは使い放題だがハミガキは有料
・でも歯磨き粉は無料
・塩も置いてある
・チムジルバンではカップルがいちゃいちゃしてる
・韓国のりをおかずに飲み会
などなど。あと、チムジルバンだけじゃなく空港でもウォーターサーバーが置いてあったり。折り紙で作ったような紙コップがあって1回しか使えないけどエコで好き。
汗蒸幕自体は結構好みのつくりだったけど、いかんせん服を着た状態で入るところなのですぐ近くに川も湖も水風呂もなくて。浴場で20度越えの水風呂に入ったときは「温度など関係ない。そこにあるだけで美しい」みたいな気分になりました。水風呂が広いのも良い。ニューウィングサイズ。
あと全然関係ないけれどマップアプリ、どれを使うのが正解だったかわからなかった。Naver Mapはハングルが入力できない住所読めないで使いこなせず。Google Mapは徒歩のルートを検索してくれず。Citymapperかなぁ。
それと事前の調査ミスで薪で焚いた汗蒸幕に入れなかったので、次に行くときはもっとローカルな汗蒸幕に行きたい。
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