イタリア滞在74日目
ピエモンテ州のLasserra(旧Agriturismo Il BuonVicino)のアグリツーリズモの2日目。昨晩はワインをたらふく飲み、時刻はmezzanotte(夜の12時)。「朝ごはんは何時にする?」と聞かれて9時と答え、ベッドに飛び込んでそのまま爆睡。目が覚めたら9時でした。
1日目にAugustoのパートナーが「私たちのアグリツーリズモはイタリアで一番よ」みたいなこと言っていたけれど、本当に最高な2日間だった。アグリツーリズモと宿泊の連絡をしている時に「よかったら近くの蜂蜜工場を見学しませんか?」と言ってくれて。もー願ったり叶ったり。ワインやディナーだけでも十分なのに、ここまでしてくれるなんて。蜂蜜工場は立地的にはカンティーナのすぐ裏にあるのだけど、山道なので車で行く。10分。夏場は歩いて行けるとか。
見せてもらった動画では工場を手作業で作っているところから見られた。イタリアのどこもそうかはわからないけれど、手作業でなんでもやってしまうところはいいなあって思ったりする。
帰りの車の中でLeonardoに「ワイナリーの人手は足りてる?」って聞いたら「僕たちのカンティーナはとても小さいから、今は足りている」と言っていた(と認識した)。この回答というか、結論がすごく印象的で。というのもイタリアの農村の生活というのを初めてきちんと目にしたから。
イタリアと聞くと怠惰なイメージを持ちがちだと思うのですが、住んでみると朝から晩まで働いている人が多いと感じます。僕が注目しているのはミラノのバールやレストランなどの飲食店が多いですが、バールや朝の8時から、レストランは12時半から、途中休憩を挟みつつそれぞれ夜遅くまで。仕込みや片付け、朝の準備も含めるともっと。イタリアには至る所にパン屋がありますが、ここも朝早くから営業している。
今の季節はワイン造りはオフシーズンではあるものの、枝の剪定作業を手作業で毎日やっているそうです。美味しいナチュラルワインを作っている人たちはこうした地道な働き方をしていると知識としてはあったものの、その生活の実態を肌で知るのは初めて。地産地消、km0、郷土料理、家族経営、そういった単語レベルの概念を身体で感じた。と同時に、この中に余所者が入って行くのは容易なことではないのだろうなとも。
イタリアは友達と会う時に互いに頬をくっつけてキスの音を鳴らす「Baci」をする風習があります。イタリア人の知り合いはこれまで何人かできましたがBaciをしたのは今回が初めて。夜のディナーのときにしてもらえたのですが、心地よい距離感でいられる農村がやっぱり好きだ。
以下オフショット。
Grazie per leggere. Ci vediamo. 読んでくれてありがとう。また会おう!