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イタリア滞在102日目
移動日です。高速バスでフィレンツェへ。3泊しました。途中、イタリアの高速ドリルには「AUTOGRILL」という道の駅みたいのがあるのだけれど行き損ねてしまいました。オートグリルデビューしたかった。次回は必ず。
ドタバタ回。お家トラブルあれこれ。
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フィレンツェ出るまでにも色々ありまして。もう少しでバス逃すところだったんです。いつもは時間通りに定期的に来るバスがこの日に限って来なくて。
荷物多いのもあり、移動手段の選択肢が少ない。タクシーで30分くらい飛ばせば間に合わないこともないけれど、適当に捕まえたタクシーだとぼったくられるかも。あー、もー、なんでこんな時に限って!電車に切り替えるか?ここで電車買ったらバスの券買った意味ないじゃん。ちょー割高。
色々考えた挙句、ちょっとだけ遠回りするルートを選んでぎりぎり間に合いました。一応余裕を持って出発してはいたのでことなきを得ましたが、イタリア、こんなんばっか笑
バスのチケットを買うときも一悶着ありまして。
どこかへ移動するときはOmioというアプリで値段や選択肢を確認してから実際の交通機関のウェブサイト等で決済するのですが、この日は朝に寝ぼけながらOmioで決済しちゃったんですよね。で、エスプレッソ飲んだ頭でよくよく考えてみると大きい荷物は積み込めないとある。「お金出せば追加できるだろ〜」と安易に考えていたのですが、Omio内にも、Itabus(を買いました)の購入結果ページにも追加のリンクがない。おおーっとおー。
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で、予約時の選択肢をよくよく調べてみると、大きい荷物を追加するには専用のチケットを買わないとある。
知るかい!そんなこと!!!
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https://www.itabus.it/it/tariffe.html
しかも、この決済は現場じゃ出来なくて、オンライン決済のみしか受け付けてないんですって。
まずは一度交渉しようとカスタマーサポートに電話したのですが、当然断られちゃって。仕方なく2枚目のチケットを買いました。
*余談ですけど、昔は英語で電話かけるのも結構怖くて。イタリア語で電話するなんてちょっと前まではたじろぐなんてレベルじゃなかったけど、件のレンタカー事件で知らない番号から何回もコール受けたり、Posso parlare inglese?と言っても電話が切られないことに比べればこんなのお茶の子さいさいです。
そんなわけで、みんなもitabus使うときは気をつけてね。
さてさて。
イタリアで始めの家をなくして見つけた2軒目のお家。たった1ヶ月の滞在でしたが色々あったのでダイジェストで紹介するぜ。
複雑すぎる鍵ルール
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一番当惑したのが鍵ルール。鍵、2つあるんですよ。なぜか。まあそれはいい。
最初に鍵をもらった時に「鍵は2つある。一つは壊れているから、上だけ使ってくれ」と言われまして。内側から見た時と外側から見た時で鍵穴の外見が異なるので上下間違えたりもしながら一応覚えたんです。
家主、僕の入居後2日後にクリスマスバカンスで里帰りしちゃって。そこからはストレスなく家の出入りをしていたのですが、問題は彼が帰ってから発生した。
アルバイトから帰って、いつもの通りに鍵を回したら扉が開かない。あれ、なんか間違えたかなと思って回す回数を変えたり逆に回してみるのですがそれでも開かない。
*イタリアの鍵は2回転することがある
「もしやこれは」ともう一つの鍵穴を回しながら開けるのを試行錯誤するとやっと開いた。あれ、使わないじゃなかったっけ。
いつもは一つの鍵を2回転するルールだったのですが、とあるときは1回転の時もある。まあ、これもいい。わかるよ。めんどくさいよね。
困るのは2つの鍵を使う時と使わない時があるとき。1つだけと思って回して開かないとどこが間違ってるかわからないんすよね。何回も試していると今が開いているのか閉まっているのかもわからない。そもそももう一つの鍵穴は使い慣れていないのでどっちに回したらいいのかもわからないんですよ。もう気持ちは難しい確率の問題を解く高校生。落ち着いて可能性を一つ一つ試して答えを導く。
夜遅くに帰ってきて「家に入れなかったらどうしよう、、、」という不安と共にトライしたのは今となっては笑い話ですが、冒頭に書いたバスに乗り遅れそうになった時も外に出られなくて困ったりも。やり方、マジで統一してくれ。。。
彼がバカンスから帰ってきたのが退去1週間前だったので今更ルールを決めよう、とも言い出せなかったんですよね。そして問題はこの他にもありまして。
突如請求されるクリーニング代
イタリア、今は真冬ですが昨年から灯油代が急騰しております。ご存じ国際情勢ゆえです。
家賃は1ヶ月600€と立地から見ると破格だったのですが、灯油代とか、共益費とか、後で請求されると嫌だったので初めに確認したんです。
「全て込みで600€?暖房費とか、追加のものは何もなし?」と。
「ない」と言うから安心して住んでいたのですが、退去1週間前に家主が帰ってきて。生憎僕は美味しいイタリア料理店でご飯を食べていたのですぐに挨拶できなかったのですがそこから鬼のようなWhatsappが届く。やれ家を綺麗にしろ。部屋が汚いから30€でクリーニングを頼む。半分の15€を払え、と。飯も気持ちよく食えん。
あれれ、、、彼が帰ってくる前に諸々掃除したんだけど。シンクも。床も。どこが汚いんだ?と思って、「帰ってから話させてくれ」とメッセージするんですけど、写真とかめっちゃ届く。いやさ、確かに物は置いてたよ。調味料とかね。でもそれ置くとこ他にないからだぜ。だってあなたの調味料は棚に置けるけれど僕の棚ないじゃん。
僕としては言質を最初にとってあるので、「600ユーロぽっきりって言ったよね?」と当然追求するんですけど、「Except cleaning」とおっしゃるわけですよ。なんじゃいExceptって。魔法の言葉じゃん。聞いてないどこか言いがかりじゃねえか。なんでも請求できるじゃん。
とは言え、退去するまでの1週間を険悪に過ごしたくなかったので(日本人らしく)15€で手を打とう、と渋々納得して払うことにしました。もちろん、家に帰ってから物も整理した。
残り1週間しか住まないお部屋のクリーニング代を払うって不可思議じゃありません?せめて退去後でしょ。そりゃ素人じゃ手の回らない箇所もあるから、退去後に掃除するというならまだわかる。そこにお金を請求するのは(もう住まない借り手としては)おかしく感じるけれど。
で、一応これには種明かしがあって。どうも次の日にリビングでパーティ予定だったみたいなんです。あー、なるほどね。掃除の手配があまりにも鮮やかだったけど、綺麗なおうちでパーティしたかったと(まあこれは憶測)。
入居数日後に詰まるシンク
これ、前の家でもあって。入居数日でシャワー室の排水溝が詰まったんです。日本で排水溝詰まったこと、僕一度もなくて。皆様あります?排水溝詰まるの嫌だからゴミ受けとか小まめに掃除してるんです。
だが、イタリアでは(というかシェアハウスでは)話が変わる。
前に住んでいた家ではシェアメイトが女性2人だったので、髪の毛が詰まってしまったんです。これ、髪の長さを考えると仕方ないところもあるのですけど、彼女ら排水溝が詰まり始めるとゴミ受け外すんですよ。水を流すために。
やりたいことはわかるんだけどそうじゃない。余計悪化するじゃん。
で、今の家ではどうかというと、ゴミ受けの穴のサイズが嫌に大きいんですよ。これじゃ何も止められないじゃん。ほんとに大っきいのしか止められない。壁なしのフリーキックかよ。
で、入居数日後にシンク止まっちゃって。というか流れがめちゃくちゃ悪くなって。専用の掃除用具買えばなんとかできるんですけど、住み始めて1週間の家でやりたくない。シンクのすぐ下に浄水機構と思しきものもあるし。壊れるかも。自分の所為かも判然としないから放置することにしたんです。家主バカンスだし。
で、家主が帰ってきてから追求されて。曰く「シンクの水が流れづらい。シャワーのお湯が全然温まらない」と。え、シャワーもなの。確かに最初冷たいなーと思っていたけど。1〜2分くらい?お湯が出ない。水が出る。そんなもんかなと思っていたけれど。
これが件のクリーニングと一緒に追求されるからたまったもんじゃない。いや、入居してから一緒に住む時間がいくらかあったら全部解決できたやつだと思うけど、家主の希望で彼が発つギリギリに僕は入居したんです。こちらもアルバイトがあったから一緒に過ごした時間がほとんど皆無で。BeforeもAfterも僕にはよくわからない。
で、数日後に業者が来てくれて。お湯の方は機械トラブルっぽい。シンクは浄水槽を購入後5年掃除してなかったら詰まったと。つまり、僕の所為じゃなかった。
これには一安心だったけど、やっぱり人のお家に短期で住むと色々トラブルあるよなー。
もちろんいいこともありました
と、あれこれ書きましたが、トラブルをまとめただけでトータルではプラスの滞在でした。Via Lorenteggioという通りに住んでいたのですが、徒歩1分に大きなスーパーがあって、使い勝手のいいバスが2本、トラムが1本近くにある。1キロ圏内にスーパーが4軒くらいあって、通りには面白そうなお店がたくさん。何よりバイト先が近い。
おうちも暖かくて。イタリアで最初に住んだ家も、今住んでいるおうちもどちらもむっちゃ寒いんです。でも12月〜1月で住んでいたお家はセントラルヒーリングだったり、造りが新しかったりと1階だったのにいつもほかほかだった。快適安眠。
以前のブログでも書きましたが、語学学校への道にDuomoがあったりとミラノ巡りもできたのでいいこと尽くしです。治安も割と良かったのでは。
トラブルついでにネタ動画貼っておきます。
鍵といえば語学学校のトイレの鍵が閉めづらくて。トイレに入ろうと扉を開けたら中に既に人がいて。ピシャリと閉められたんですけどこれは僕が悪いのか?Scusaの一言くらいあってもいいじゃない。
Grazie per leggere. Ci vediamo. 読んでくれてありがとう。また会おう!