フィンランドのサウナソングについて
フィンランドにはSauna Songというものがあり、サウナの中でおもむろに歌を歌うことがあります。といっても僕が聞いたことがあるのはたったの3曲くらい。備忘録的に、書き記しておきます。
Kanootin kapean
タンペレでSaunakonkeliのサウナツアーで一緒にサウナを受けていたときに聞いた歌。フィンランド人が子どもの頃に習う歌らしく、みんな歌えるらしい。
Kanootin kapean, vesille työnsin,
seuraan nyt majavaa vaeltavaa.
Kanootin korean kaisloihin soudan,
hauen ja säynävän saaliiksi saan.
Kultaa ja hopeaa melassa päilyy,
muistoissa melojan säilyy se ain.
http://www.guitarparty.com/en/song/kanoottilaulu/
以下、英語と(なんとなくの)日本語訳。
狭いカヌーで水を切り開き、
ビーバーの通った道を進む
カヌーは?ノガリヤス?、
槍と大鎌を手に取る
金と銀のパドルに思いが残る
歌い方のバリエーションが色々あるらしく、実際に聞いたものはもう少し爽やかだった。こんな感じだった気がする。
Siperian lakeus on suuri
長野県小海町のフィンランドヴィレッジでフィンランド人から教えてもらいました。ロウリュする毎に歌うペースを早めていき、サウナが熱くなってみんなサウナから出て行ってしまうとか。
歌はすごいいー感じなんだけど、歌詞はあまり良いことを言っていないそうな。もともとはロシアの歌だそうです。
iperian lakeus on niin suuri,
Sonja siellä lunta lapioi.
|: Sonjalle kävi huono tuuri:
Tuuli aina lisää lunta toi. :|
http://ingeb.org/songs/siperian.html
Lisää löylyä missään löylyä parlevuu
Google 翻訳すると「Add a steam bath to any steamer」と出てきます。「蒸気に蒸気を加えろ」みたいな説明を受けました。ロウリュするときに歌ってた。
結びに
アイルランドではパブなどに楽器を持ち寄りみんなで同じ曲を一緒に弾く「セッション」という文化があります。セッション中は曲を弾くだけじゃなくダンスが踊られたり、歌が歌われたりします。そのとき歌われるのは「シャンノース」というとても古い歌で、誰かが唐突に歌い始めるのですがサウナ・ソングはこのシャンノースに近い雰囲気があるなと感じました。
シャンノースは一人で歌われることが多いので、みんなで歌ったりするサウナ・ソングとは異なる部分もありますが、パブやサウナなどのサード・プレイスで歌われるところは似ています。当たり前ですが、音楽は人のいるところで歌われ、広まり、紡がれていくものなのだなぁ、とかとか。
ちなみにカバー画像はスオメンサーリ公衆サウナの室内で、このサウナを歌ったサウナ・ソングがあったのだけれど写真を撮り忘れちゃった。てへ。
Grazie per leggere. Ci vediamo. 読んでくれてありがとう。また会おう!