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【攻守の切り替え】ネガティブトランジション。ボールを失った直後のアクション

小学校5年生くらいから中学生、高校生まで汎用できる、1日の練習メニューの紹介です。

今回は攻守の切り替え。ボールを奪われた後のアクションです。

攻守が目まぐるしく入れ替わるトレーニングなので、選手たちも楽しく雰囲気良く行うことができます。

ブログでは動画もまじえてより詳しく説明しています。


サッカーの4局面

サッカーには4つの局面があります。

攻撃
守備
攻撃から守備へ切り替わる瞬間
守備から攻撃へ切り替わる瞬間
今回のトレーニングは、攻撃から守備へ切り替わる瞬間のアクションを重点的に行います。

攻撃から守備へ切り替わる瞬間にとるべきアクションは、どのようなものがあるでしょうか?

チームコンセプトや時間帯、スコアなどに影響されることはありますが、基本的には奪われたボールをすぐに奪い返すアクションが求められます。

即時奪還とも言いますね。 

今回は、即時奪還するためのトレーニングをしていきます。

4つの場面について詳しく書かれた本はこちら


ウォーミングアップ 1×2ボールキープ

画像1

準備

5×7メートル程度のグリッド
3人1組


コーチングポイント

ウォーミングアップなので楽しく行う
ポイント制にすると盛り上がる(例、ボールキープできたら2点、守備側が勝ったら1点づつなど)


トレーニング1 3×1ポゼッション

画像2

定番化した3×1のパス回し(通称鳥かご)だが、攻守の切り替えの要素をより強く入れる。

そのために、パスを回すゾーンの外側にゴールを配置する

準備

3人組or4人組を2チームに分ける
時間で交代
ボールアウトや入れ替えの時などの配球はコーチから


コーチングポイント

トレーニングテンポを上げるために配球や入れ替えなどは素早く行う
守備者の強度が強いので、1セットあたり40秒ほどで交代する
攻撃者がパスミスなどで枠外に出してしまったら、コーチは守備者に配球してトレーニングに連続性を持たせる
ポイント制にすると盛り上がる

トレーニングの発展

守備側のゴール設定を変更しても良い

例1、コーンゲートにしてドリブル突破→攻撃者が素早く切り替えることでメリットが大きい(低学年などトレーニングの導入時などはこちらの方が成功体験が多い)

例2、ゴールを人にして奪ったボールをパスにする意識を持たせる(大きなテーマは奪われたボールを即時奪還なので少しテーマからはズレる)

4×2などにして人数を変更するとより発展的になる

トレーニング2 4×2 3チーム回し

画像3

トレーニング1の、より発展的な形

ルールが複雑なので動画で載せます。

準備

12×10メートルほどのグリッドを2つ作る
4人組×3チーム
両脇にゴールを設置する(コーンや人などでも良い)

コーチングポイント

トレーニングにテンポを出すためにコーチはとにかく配球を素早く行う
攻撃者がミスをしたら同サイドの守備者に配球するなど、攻撃者が切り替える余地を作る配球をする
攻撃者が素早く切り替えて、奪われたボールを即時奪い返すという成功体験を多く得ることを心がける
ボールを保持するためにポジションをとることは重要だが、奪われそうと判断したら奪い返すためのポジションに移行することも意識させる→切り替え0秒!
サッカーの4局面においてそれぞれの局面でのつなぎ目はない。

仮に攻撃(ボールを保持)していたとしても、守備者の対応がよくボールを奪われそうと予知していたのであれば、それは既に切り替えのフェーズに移っている。

すなわち切り替え0秒ということになる。

そういったアクションをする選手を具体的に褒めて上げるコーチングが必要。

選手の頭の中身をコーチは読み取れることが大事!

トレーニングの発展

ボールを保持している側は失わない限り終わらないので、慣れてきたらポイント制などにして競争を促す。

例、ボール保持側はパスを7本(10本?レベルに応じて)できたら、逆サイドまで展開する。奪われずに展開できたら1点。さらに守備者は同じ色のまま(待機している同色の守備者が行っても良い)

まとめ

攻守の切り替えがテーマのトレーニングではとにかく練習のテンポを上げる必要があります。

そのために配球が大事になってきます。

選手の身体と頭を休ませない。

インターバルでボールを集めておいたり、トレーニングがぶつ切りにならない工夫が必要です。 

ボールを奪い返すために時間をかけなければかけないほど試合は有利になるので、大事な試合前に切り替えの速度を上げる刺激を与えたりする時などに使えます。 

最後までお読みいただきありがとうございます。

あなたのトレーニングの参考になれば幸いです。

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