
【この後どうなる?】サッカー戦術クイズ⑨ 〜冨安選手のポジショニング〜
実際に起きた試合中でのプレイを、この後どうなる?という問題にして、サッカーの技術や戦術を学び練習に活かして行こうという内容です。
スーパースターや一流選手の思考を想像して、あなたも一瞬の閃きで試合中のスーパープレイ!
前回から続いて冨安選手が所属するアーセナルからの出題。
第13節アーセナルvsニューカッスルの試合から。
過去の問題集はこちら
この後どうなる?
プレミアリーグ 2021−22シーズン第13節 アーセナル vs ニューカッスル
この後アーセナルは、どんなコンビネーションでフィニッシュまでいくでしょうか?
答えはこちらの動画(4:56〜)
答え合わせ
ウェーブの動きで裏へ抜け出した、マルティネッリ選手に冨安選手がワンタッチでクロスを上げた、でした。
裏への抜け出し方も絶妙でしたが、そこへワンタッチで合わせる冨安選手もスーパープレイでした。
ちなみにその後のゴールもスーパープレイ。
オフサイドにならないようにしながら裏へ抜け出す動き
得点を決めたマルティネッリ選手は、真っ直ぐ裏へ抜けるのではなく少し戻るような動きをしながら裏を狙います。
この動きをプルアウェイとかウェーブの動きと言います。
真っ直ぐ動き出してしまうとオフサイドになってしまうので最終ラインを見ながら素晴らしい動き出しでした。
冨安選手の2対1を作る絶妙なポジショニング
裏へ抜け出すマルティネッリ選手へは元々ニューカッスルの左サイドバックの選手が対応していました。
なぜ、左サイドバックの選手はマルティネッリ選手についていかずフリーにさせてしまったのでしょうか?
答えは冨安選手の絶妙なポジショニングにあります。
冨安選手をマークする選手は左サイドハーフの選手になります。
相手の選手より高い位置で受けることにより後追いになってしまい、相手左サイドバックが対応せざるを得ない状況を作り出しています。
本来得点を決めるマルティネッリ選手をマークしなけらばならない左サイドバックの選手は冨安選手への対応を迫られ、マルティネッリ選手をフリーにしてしまいます。
だからと言ってマルティネッリ選手に着いていくと、左サイドが空いてしまい冨安選手にドリブルで運ばれて困難な状況を作られてしまいます。
この状況を作られた時点でニューカッスルの守備者は後手を踏んだ形になります。
ニューカッスルもこの状況に対応しようと左センターバックの選手が、流れてくるマルティネッリ選手をマークしようとスライドします。
ただここで冨安選手がスーパープレイだったのが、相手の守備が整う前にワンタッチでクロスを上げたことが秀逸でした。
守備のズレを見つけて、相手が整うよりも速くそこを突く。
素晴らしいプレイでした。
ハイライトでは冨安選手にパスを出すベン・ホワイトがここまで上がってくることが出来たアーセナルのビルドアップのうまさが光ります。
冨安選手へのパスも遅いボールだと対応されてしまうので、全てが繋がったスーパープレイでした。
冨安選手のポジショニングの練習はこちら
前回出題したリヴァプール南野選手がゴールする崩しも今回と同様ですが、ワールドクラスのプレイは決断する時間がとにかく速い。
わかっていても止められない、とはまさしくこのことを言うのではないかと思います。
ニューカッスルの守備者も対応しようとしていますが、それを上回るアーセナルのプレイの速さです。
その一員に日本人である冨安選手が加わってアシストを記録したことは嬉しい限りです。
プレイスピードの速さは久保選手が来日したワーチャレで見せつけられました。
ワールドクラスで活躍する選手が日本からも多く出てくるように、日々のトレーニングを充実させたいですね。
最後までお読みいただきありがとうございます。
あなたのトレーニングの参考になれば幸いです。
もっといろんな問題解いてみたいよ、という方はこちら