【この後どうなる?】サッカー戦術クイズ⑤ 〜実際に起こったプレイからサッカーを学ぶ〜
実際に起きた試合中でのプレイを、この後どうなる?という問題にして、サッカーの技術や戦術を学び練習に活かして行こうという内容です。
スーパースターや一流選手の思考を想像して、あなたも一瞬の閃きで試合中のスーパープレイ!
過去の問題集はこちら
この後どうなる?
今回のお題は2013-2014シーズン チャンピオンズリーグ バルセロナ×アヤックス
バルセロナはこの後、どんなコンビネーションでシュートまでいくでしょうか?
答えはこちらの動画(1:07〜)
答え合わせ
サンチェス選手のダイアゴナルの動きから、相手DFを2人引き寄せてメッシ選手をフリーにする、でした。
数的優位の場面をうまく崩したシーンです。
最終的にはメッシ選手の個人技のように思えますが、メッシ選手にスペースと時間を与えて自由にするバルセロナの選手たちの攻撃のイメージの共有です。
サンチェス選手の動き出しのタイミングや、走る方向もさることながら、ブスケツ選手のドリブルのコースどりパスのタイミングも秀悦です。
右奥のDFがこちらに矢印を向けた瞬間に、パスを出しているので一瞬ですが逆をとっています。
サンチェス選手は、メッシ選手をあけるために走ったのか、自分で貰うために走ったのかは定かではありませんが、急激にスピードアップすることにより結果的に2人のDFを引き寄せることに成功しました。
サンチェス選手の斜めに走り出した動きを、ダイアゴナルの動きといい、ダイアゴナルランと言ったりします。
斜めに動き出すことにより、相手DFが守っている隙間や中間のゾーンに侵入して、マークのズレを起こさせます。
先ほどの映像でも、斜めに走ったサンチェス選手に対して2人のDFがお互いにマークするような形になり、結果的に大外のメッシ選手をフリーにさせてしまいました。
ピッチを4分割、ないしは5分割した守備の担当ゾーンの中間に入ってくる選手を誰がマークすべきなのかはDFにとって重要タスクです。
どこまでマークをついて行って、どこから受け渡すか。
プレイが動いている中でボール状況を見ながら、味方DFと協力してマークを受け渡すタスクは難易度が高いです。
その相手のズレを上手く突いたバルセロナの選手たちの見事なコンビネーションでした。
トレーニングメニュー 3対2(3対3)
トレーニングの進め方
コーチからボールを配球
守備役の選手は1人外に置いてあるコーンを回って後追いで守備をする
攻撃側はフィニッシュまでいくorボールを奪われたら終わり(守備役がクリアなど)
攻撃をやっていた選手はすぐさま次の回の守備役になる(1人コーンを回る)
トレーニングのポイント
守備側の選手が1人コーンを回ってからでないと守備に行けないため、攻撃側は一瞬だけ数的優位の状況になります。
数的優位の状況のうちにうまく崩してフィニッシュまで持っていきたいです。
今回の記事のテーマのダイアゴナルランやオーバーラップ、ワンツーなどを使って相手の守備の綻びを見つけるor創り出します。
2対1になっているところを見つけるか、2対1を創り出すことを意識しましょう。
以上、サッカー戦術クイズ、この後どうなるシリーズでした。
実際の試合で起きた現象をヒントに、選手の場合は自分のプレイアイディアを膨らませる、指導者の場合は練習内容を思いつく、など試合にはたくさんのヒントが落ちています。
なぜこの選手はフリーになれたのか、なぜ守備者はそのようなアクションをとったのかなどなぜを考えるとサッカーの奥深さを知れてより面白くなります。
最後までお読みいただきありがとうございます。
あなたのトレーニングの参考になれば幸いです。
もっといろんな問題解いてみたいよ、という方はこちら
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