
【この後どうなる?】サッカー戦術クイズ④ 〜実際に起こったプレイからサッカーを学ぶ〜
実際に起きた試合中でのプレイを、この後どうなる?という問題にして、サッカーの技術や戦術を学び練習に活かして行こうという内容です。
スーパースターや一流選手の思考を想像して、あなたも一瞬の閃きで試合中のスーパープレイ!
過去の問題集はこちら
この後どうなる?
すいません。いつのシーズンの試合なのか忘れてしまいました・・
バルセロナ×アトレチコ・マドリー
バルセロナはこの後、どんなコンビネーションでシュートまでいくでしょうか?
答えはこちらの動画(14:35〜)
答え合わせ
ネイマール選手のチェックの動きから、イニエスタ選手がタイミングを合わせたスルーパスでGKと1対1を作りゴールする。
前回の問題でやったチェックの動きです。
ネイマール選手をマークしている相手選手を見ると、慌てて背後のスペースを消そうとしますが時すでに遅し。
パスの出し手のイニエスタ選手と、受け手のネイマール選手の息の合ったコンビネーションです。
さらに注目すべきは、中央で相手DFを2人惹きつけているメッシ選手です。
本来であれば、右センターバックの選手(最終的にシュートブロックに行く選手)はもっと画面手前(黄色右サイドバックの選手と真ん中のスペースを閉じる)にポジションをとる必要があります。
ただ、中央でメッシ選手をフリーにする、1対1の状況にしてしまう怖さもあるのでこのようなポジショニングになってしまいました。
相手のズレを見つけるバルセロナの選手の巧みさや、この状況を作るまでの過程や伏線等色々なものが絡み合っていると思います。
1、なぜ黄色センターバックは中央に寄りすぎているのか→メッシ選手が試合を通して脅威を与えていたため。
別アングルの映像を見ると、イニエスタ選手へバックパスが渡った瞬間も中央(メッシ選手へのパスコース)をふさぐような指示のジェスチャーをしています。
2、なぜ黄色右サイドバックは、ネイマール選手に食いついてしまったのか→ネイマール選手は足元でパスを受ける印象が強いため。 背後に抜け出すとは想像していなかった。→相手の発想の逆を突くネイマール選手のイマジネーションの豊富さ。
トレーニングメニュー
パターン練習になりますが、2通りの崩しのパターンをトレーニングします。
相手を見て、どのパターンが効果的かを一瞬で判断します。
トレーニングの進め方
ラストパスを出す選手がボールを受けた瞬間に、守備者は左のマーカーか右のマーカーどちらかに行ってから守備をする
攻撃者は守備者のアクションを見て、最適な崩しを判断する
守備者が右のマーカーに行った→スルーパス
守備者が左のマーカーに行った→足元で受けて2対1を作る
ポイント
攻撃者もチェックの動きを入れて、相手を騙すことや最終的に欲しいスペースを空ける動きをしましょう。
受け手と出し手のタイミングが重要です。
それに加え、守備者の立ち位置を見て、最適な崩しを判断します。
パスの出し手は、どの選択肢も選べるようなボールの置き所が重要です。
パターン練習だけやっていても、実際の試合では全く同じ状況はありません。
パターン練習の中に判断を伴うシチュエーションも入れて、相手との駆け引きをする設定が必要です。
相手の逆を突くことが、攻撃にとっては有利になるので相手の思考を読むことが重要になってきます。
相手の思考は、目線や立ち位置、身体の向きなどで予想することができます。
映像にあるネイマール選手のように、ボールと相手が視野に入る身体の向きが攻撃側にも重要な要素になります。
以上、チェックの動きからスルーパスでゴール前を打開するコンビネーションでした。
こんなに綺麗な裏の取り方やスルーパスを試合中に出来たら、その日1日は最高の気分でしょうね。
単純にイニエスタ選手とネイマール選手だけの関係と思いがちですが、相手を引き付けているメッシ選手も影で貢献しています。
複数人が絡んでゲットしたゴールは、ひとしおの喜びですね。
あなたのトレーニングの参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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