【この後どうなる?】サッカー戦術クイズ14 〜ロバートソン選手のコントロール〜
実際に起きた試合中でのプレイを、この後どうなる?という問題にして、サッカーの技術や戦術を学び練習に活かして行こうという内容です。
スーパースターや一流選手の思考を想像して、あなたも一瞬の閃きで試合中のスーパープレイ!
プレミアリーグ第22節 リヴァプールvsブレントフォードの試合から。
過去の問題集はこちら
この後どうなる?
プレミアリーグ2021-2022シーズン第22節 リヴァプールvsブレンドフォード
この後どんな展開になるでしょう?
答えはこちら(4:22〜)
解説
ファンダイクからパスを受けたロバートソンは、ファーストタッチで前方のスペースへスピードアップします。
前方のスペースはカーティスジョーンズが中間ポジションに立ち、相手守備者をピン留めしているので、相手守備者はローバートソンへプレッシャーをかけることができません。
仮にブレントフォード右サイドの選手がロバートソンへ出てしまうと後方のスペースをジョーンズに使われてしまい、より危険な状況になってしまいます。
その状況を素早く察知したロバートソンは、相手守備者が出てこれないスペースへファーストタッチでスピードアップして侵入します。
前方のスペースへ侵入したことにより、クロスボールの射程圏内へと入り、大外に走り込んだチェンバレンへの見事なクロスボールでアシストを演出します。
・ジョーンズの中間ポジションから斜めへ出ていこうとする動きで相手をピン留め
・ロバートソンの状況判断能力+ファーストタッチの質
・ロバートソンの高性能クロス
・逆サイドまで走っているチェンバレンの走力
・などが重なり素晴らしいゴールとなりました。
YouTubeなどのハイライトでは、ファンダイクからロバートソンへのパスから始まります。
しかし、一連の流れではブレントフォードがボールを失った状態から始まります。
直前まではボールを保持していたブレントフォードは、ピッチを広く使おうとそれぞれの距離が広がっています。
ボールを奪ったリヴァプールは素早く展開したため、ブレントフォードの守備陣形の形成が遅れました。
その隙を見事につく、リヴァプール選手たちの切り替えの速さやスタミナ、サッカーIQの高さなどが垣間見えるシーンです。
ハイライトでは伝わらない名シーンでした。
参考トレーニング
中間ポジションやピン留めに関しては戦術的な要素が入ってくるので、ここではロバートソンのファーストタッチに主眼を置いて参考のトレーニングとします。
パス&コントロール 〜1stタッチでスペースに運ぶ〜
・中央にマーカーで四角形を作ります
・各マーカーに2人以上づつなるように並びます
・ボールを2つ用意する
・スタートはボールを持っている選手の対角の選手がボールを受けに四角の中に入る
・四角の中でボールを受けたら、自分がいた場所&ボールを受けた場所&今ボールがある場所を除いたところに向かって1stタッチで四角から出ます
・四角を出たらパスをします
・最初にパスを出した選手が四角にボールを受けにいきます
・二つ目のボールを持っている選手がパスをします
・1stタッチで四角から出てパスをします(パスをする先の選手は上記)
・それを繰り返す
横からきたボールを前にコントロールしたり、前から来たボールを横にコントロールしたりします。
パスを出せる場所は一か所しかないので、次のプレイをイメージしながら走ります。
どこからパスが来て、どこに出すのかを事前にイメージしておくこと、見ておくことが必要です。
ボールだけ先に行かないように、動きながらカラダとボールを同時に動かします。
慣れてきたらパススピードやテンポを上げましょう。
この素晴らしいゴールの後に、リヴァプールらしいハイプレスからの南野選手のゴールがあり3−0と快勝します。
この試合の3点ともリヴァプールらしい流れからのゴールなので、ぜひフルタイムで見ることをお勧めします。
最後までお読みいただきありがとうございます。
あなたのトレーニングの参考になれば幸いです。
もっといろんな問題解いてみたいよ、という方はこちら
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