嬉しいことは一つだけ
いつもの夕方、いつものコ一スを走った。気持ちは、それほど乗り気ではなかったが、きのうは走ってないから走っておく。
日本はどこもそうだったのかは知らないけど、今日はきのうと比べて寒い。走る前の寝室の気温は18℃。ここ数日は20℃を超えていたから、その差は大きい。しかも、それは室温の話で、外は曇って、北風が強めに吹いていたから、体感温度はもっと低い。
もう要らないだろうと思っていたロングタイツを、また穿いて外に出る。走り出しても、なかなか体は温まらず、4km過ぎてやっと、額から汗が落ちてきた。
あまり意欲もなかったから、とにかく走り切ることだけを考えて、歩を進める。走り終わって、いつものようにデータを見ると、意欲のなさが歩幅に表れて1.12mと、この前より短くなり、上下動も大きくなっていた。
ただ、嬉しいことに、最大酸素摂取量の数字はまた大きくなっていた。身体の中で、これまで体力の向上を妨げていた何かが取
り除かれたような、そういう感覚がする。