久しぶりの怒り、そして報復心

久しぶりに、怒りで眠れなくなった。

今通っている専門学校の同じクラスの人間が、僕のことを「臭い」と言ってると、きのうの昼休み、事務職員が僕に伝えに来た。そして、汗をきちんと拭き、着替えを持って来いと。

僕は今、通学の費用を節約するのと、趣味のジョギングがなかなかできないでいるのを補うため、通学の途中、歩ける区間は歩くようにしている。自宅からJRの最寄り駅、JRから私鉄の駅まで、そして、その私鉄の駅から学校まで、片道、合計およそ5kmを歩いている。

今月から始めたことだけど、こちら近畿も梅雨入りしてジメジメした日が多くなった。当然、歩く時の服装も、ほぼジョギングする時と近い、薄くて乾きやすいものを着て通学しているんだけど、それでも、少しは汗をかく。

その汗が臭うと言うのか、クラスの誰かが事務職員に「臭い」から、僕に注意をするよう訴えたということらしい。

きのうの昼、それを職員から告げられて、鈍感なのか、最初のうちは何も感じなかったが、段々腹が立ってきた。なにか、自分が凄く軽く扱われている気がしたから。

訴えた人間は、嗅覚が敏感なんだろう、ちょっとした「におい」に、好き嫌いがあるということかな?それは仕方ない。かと言って、僕も何か不潔なことをしている訳でもない。体を動かしているから汗をかく、それだけのこと。それぞれだ。

それを自分は嫌だから、「お前、何とかしろ!」みたいに言われるのは、余りに自分勝手ではないか?それならまず、臭わないように自分がマスクをするとか、僕から離れた場所に移動するとか、手を打てば良い。

僕は腹が立って、昼休みのその後、クラスに居た数人に、「僕は臭いか?」と尋ねてみた。一人は、はっきり「臭くない」と言ってくれた。他は何を言ってるのかという顔つき。とりあえず、今、語りかけた人間の中に、臭いと言った張本人は居ないらしいと観て、席替えをその人たちに頼んだ。

今の自分の席は、教室の出入口に近く、みんながその後ろを行き来するから、それなら教室の隅っこに居れば、「臭う」と言われることもないだろうと考えたから。

きのうは、そんなふうにして、自分の腹立ちを治めた。しかし、今朝早い時刻に目が覚めて、そのことを考えてしまい、若い頃のような激しさはないが、腹立たしさと報復心とで眠れなくなった。

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