22時以降に食べたら太る(迷信では)
22時以降は何も食べないというのがダイエットの鉄則みたいになっているけど、何時に食べても同じな気がしている。迷信な気がしている。なぜ22時以降は食べない方がいいのかと聞くと、それはもうあとは寝るだけだからなのだと。寝るだけだから何なんだ。食べてすぐ寝ると牛になる論法か。22時に食べようが27時に食べようが、19時に食べようが17時に食べようが、いつ食べたってあとは寝るだけじゃないのか。数時間後には必ず寝る。何時に食べても何時以降食べなくても、同じことだと思う。
食べてすぐ寝ると牛になるというのも幼少期にはだいぶ怖く感じていて、寝て起きたら牛になってやしないかとヒヤヒヤしながら寝たことを思い出す。頭の骨が少しだけ牛の角っぽく出っ張ってきているような気がして、頭をしばらくいじっていた。カフカの『変身』では朝起きたら虫になっているわけですが、果たしてどちらの方がしんどいだろうか。虫か、牛か。朝起きたら虫になっているというか、虫のごとく何の役にもならない状態には誰しもがなる可能性があるから、そう考えると現代にも通ずるのが虫で、子どもをビビらせるのが牛ということになろうか。夜口笛を吹くとヘビが出るというのも確かあって、恐る恐る口笛を吹いたこともあった気がする。何々をするとこうなってしまうという言い回しが私は割といまでも怖いかもしれない。雷がなったらへそを取られるとかそういうたぐいの迷信。へそ程度ならいいかとも思っている自分もいる。
迷信の劇をやったら何が起こるのだろう。