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負けずに終われるのは1チームだけ。

しっかり午後休して高校野球観戦。8-2というスコア予想がばっちり当たったわー。だてにずっと高校野球観てないわー。慶應義塾高校のみなさんおめでとう。仙台育英高校のみなさんもありがとう。

どんなスポーツ大会でも決勝を観終わると「負けずに家に帰れるのは1チームだけ」という当たり前の事実がドーンとのしかかってくる。プレイヤーでも当事者でもなんでもないのに。特に高校スポーツなんて地方大会で勝ち上がり、本大会でも勝ち続け、ずーっと勝たないといけないってことがすごいと思う。負けずに終われるのは1チームだけ。これは奇跡的でもある気がする。

だから私は敗者の気持ちを思う。ついに負けてしまったと思うのか。長い道のりの果てをどう受け入れるのだろうか。勝ち続けることの辛さというのも実はあるだろう。勝てば勝つほど負けたら終わりという思いも強くなるかもしれない。負けなきゃわからないことがたくさんある。たった1チームだけの勝者と、それ以外のすべての敗者。人はほとんど負けるのだ。負けて知ること。勝ってわかること。圧倒的に負けた経験の方が人間は多い。出来なかった、わからなかった、ダメだった。底をうち続けて知ることも多い。勝とうが負けようが構うもんか。どっちの味も苦いだけだ。

しかし学生スポーツ大会の閉会式って、次々とおじさんが出てきて長台詞を話して消えていくね。あらゆるタイプのおじさんたちが。世の中おじさんしかいないのかってくらい。

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