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JOG(1) 日本のマスコミが報道しない中国社会の荒廃ぶり
93年に中国全土で500人以上が参加した農民暴動が830件以上、うち、5、000人以上が21件だったという。生活の苦しさと役人の私腹を肥やすための不法な徴税に怒ってのことである。
■1.死刑囚4,367人■
日本のマスコミは中国の暗い面を報道するといろいろな圧力がか
かるようで、バラ色の経済躍進といったイメージしか伝えられてい
ないが、貧富の差による犯罪の増加、そしてそれに対する人権を無
視した強圧政策はすさまじい。
The Economist 誌8月30日号によれば、1996年の一年間で
死刑にされたと確認されたのは、4,367人。(実体はその数倍
と推定されている。) 確認された数値だけでも、その他のすべて
の国の合計の3倍である。(第2位はウクライナの167人)
その中には、バドミントンのラケットとやボールペンを盗んだ二
人組の男性、自転車に乗った女性のお尻に針をさした「ならずもの」などが含まれている。さらにチベット独立活動家42人、ウイグル独立活動家160人も、「分離主義者」として処刑された。
日本では年間数件の死刑でも、反対運動が起こり、さらにそれを
テレビ、新聞は大きく報道する。また神戸の小学生殺人犯A少年の
顔写真を報道するだけで人権抑圧だと騒ぎ立てる。同じ新聞が、中
国のこういう人権弾圧はほとんど報道しない。
■2.頻発する農民暴動■
もう一つ、日本人がびっくりするような数値を紹介しよう。同じ
くThe Economist 95年3月18日号によれば、93年に中国全土
で500人以上が参加した農民暴動が830件以上、うち、5、0
00人以上が21件だったという。生活の苦しさと役人の私腹を肥
やすための不法な徴税に怒ってのことであるが、その首謀者達には、上述の過酷な運命が待ち受けたことであろう。
中国は、我が国にとって、経済面でも外交面でも、重要なパート
ナーであるが、国民がこうした相手の実体を知らされない事には、
企業経営でも外交・防衛政策でも重大なミスを犯す恐れがある。マ
スコミの偏向した中国報道は我が国のアキレス腱である。
平成9年9月6日 300部発行