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オーストラリア ワーホリ #13 クリスマス
12月23日の夜、Aの家に戻るとホストマザーから「クリスマスはたくさん親戚が来るからね。料理もたくさん準備しなきゃいけないから手伝ってね。」と頼まれた。翌日の24日、僕は一日中そわそわしながらホストマザーからの指示を待っていた。「料理はいつ作り始めるんだろう? 親戚はいつ来るのかな?」と頭の中でぐるぐる考えながら、準備の心構えをしていた。
しかし、昼を過ぎてもホストマザーはソファに座ってテレビを観ながら爆笑している。僕は心の中で「こんなにゆっくりしてて間に合うのかな?」と焦りながら、なぜか自分だけが落ち着かずにパタパタと動き回っていた。夕方になっても何の動きもなく、とうとう我慢できなくなった僕はホストマザーに「いつ料理作り始めるの?」と尋ねた。すると、彼女はにっこり笑って「今日は作らないよ。明日だよ。」と一言。
その瞬間、僕はふと気づいた。「もしかして、クリスマスって25日にお祝いするの?」と。日本では24日の夜に豪華な料理でクリスマスを祝い、25日にサンタさんからプレゼントを受け取るのが一般的だ。しかし、オーストラリアでは25日にお祝いとプレゼントの授与を行うことに薄々気づいた僕は、少し恥ずかしくなってしまい、「オーストラリアって25日にお祝いするの?」とは聞けず、知っているふりをしてその場を乗り切った。
25日の朝、リビングに行くと家族がすでにクリスマスツリーの前に集まっていた。椅子が用意されていて、そこに座るとプレゼント授与式が始まった。司会進行役はホストファミリーの三男坊C。ここでもまた文化の違いに驚かされた。
日本では基本的にクリスマスプレゼントは一人一つだが、オーストラリアでは違う。一人に3個も4個もプレゼントが用意されているのだ。クリスマスツリーの下はプレゼントで溢れ返っていた。自分には関係ないだろうと思いながら授与式を眺めていると、なんと僕にもプレゼントが用意されて、本当に嬉しくて心が温かくなった。
プレゼント授与式が終わると、親戚を迎えるための準備が始まった。大掃除をしたり、夕食の準備を手伝ったりと大忙しだったが、その忙しさも楽しいひとときだった。準備が整うと、親戚が次々と集まってきて、みんなでおしゃべりをしたり、ゲームを楽しんだりして、賑やかで楽しいクリスマスを過ごすことができた。
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異国の地で経験したこのクリスマスは、文化の違いを肌で感じながらも、心温まる思い出となった。日本とは異なる習慣に戸惑いながらも、ホストファミリーと過ごす時間は貴重で、異文化交流の大切さを改めて実感した瞬間だった。
次回:お正月
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