『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』北海道民の映画感想 at すすきの
先日の私は非常に鬱々としていました。このままだと全く何も楽しくないまま一日が終わってしまう……そんなの嫌だ。
そう思った私は夫を誘ってレイトショーで、映画『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』を見に行きました。なんか寝る前に爆笑したかったんですよね。
◾️話題のすすきの新スポットへ
場所は先週グランドオープンしたばかり!ココノ ススキノという札幌・すすきのの新名所!
他県の人にわかりやすく言うと、すすきののシンボルマーク「ウイスキーのおっさん」の看板の真横に、新しくホテル兼商業施設ができたのです。
まだ全フロアオープンしてないけどすごい人でした。
◾️超地域格差社会を描く!今回の主役は滋賀県!
映画のネタバレしないように書いていきたいと思います。
まず、この映画を見て、滋賀県がどれほど日頃、関西でdisられているのか知りました。つまり、関東で埼玉がdisられているのと同じくらい、関西では滋賀県がdisられている。そういう物語。
私は滋賀出身の友達もいないし、滋賀県で下車したこともない。それがゆえに「琵琶湖の県」であり、それ以上でもそれ以下でもありませんでした。
ところが!大阪・京都・兵庫という存在を前にすると、出来上がってしまうヒエラルキー。
これは予告動画でもありましたが「ゲジゲジの滋賀県人」という表現は初めて聞きました。(車のナンバープレートで「滋」の糸の字が、毛虫に見えるという理由で)
正直、「滋賀県の人、そんなこと言われたの……!」と驚き、引きました。おそろし、おそろし……。
◾️俳優陣が無駄に豪華で演技がうますぎる
すっごい茶番映画なのに、世界観がきちんと出来上がっていて、説得力がある。その説得力には俳優陣の名演技が加わってこそ。今作初登場で、特によかった俳優さんについて書きたいと思います。
▫︎杏(桔梗 魁 役)
身長の高さが、GAKTO様とぴったり。美しい!そして切なさ・辛さを顔の表情を眉の動きなどで細かく、しっかり表現。滋賀県人として苦しんできたことが伝わってきました。
▫︎片岡愛之助(嘉祥寺 晃 役)
まじで超超超悪役。笑 こんな性格の悪い極悪非道人は久しぶりに見たってくらい、ひどいキャラでした。笑 歌舞伎俳優ならではの、凄み・目力が印象的で。悪のスパイスを効かせて物語にハラハラ感を足しつつ、支えてくれる名演技でした。
▫︎堀田真由(近江美湖 役)
滋賀県民として眉毛がめっちゃ「げじげじ」にさせられています。笑 しかし彼女が後ろ向きな発言をする滋賀県人たちを一つにするときの演説、よかったですね。
ただ、そんな悲しみを表す長台詞の中にも笑いをとるセリフが入っていて、私は吹き出しましたw
▫︎藤原紀香(神戸市長 役)
私ですね!そもそも藤原紀香さんの大ファンなんですよ!小学生のとき「あきまへんで!」という中村珠緒さんの家政婦ドラマで見てそれ以来、藤原さんの「お高く止まったキャラ」の演技が大好き。
今回もまさにハマり役。そしてやっぱりナイスプロポーションで美しいです。終盤、かなり面白いオチもあってよかったですね。笑
◾️埼玉県ネタもちゃんとある!
姉が埼玉に住んでいますが「映画面白かったよ」と言うと「今回って滋賀のことばっかりなんでしょ」と言われました。
いやしかし!ちゃんと埼玉ネタもある!それが朝日奈央ちゃんたち一家がこの「伝説」をラジオで聴くという裏ストーリーで見れます。
特に最後のオチやクライマックスには、埼玉の活躍があります。映画のタイトルに「埼玉」といれているだけありますね。
ちなみに私は、これまた、大宮と浦和がこんなに仲が悪いことはこれで初めて知りました。笑
「横のつながりが薄い埼玉(東京に行ければ良い)」というのは聞いたことがあったので、地政学(?)をうまく物語の構成に組み込んだ物語だなと感心しました。
ちなみにこの物語のラスト、ラジオを最後まで聴いていた朝日奈央ちゃんの結末は相当笑いました。笑
◾️総合的な感想:第三弾やサイドストーリーも期待!
本当に笑い声がつい出てしまう、楽しい映画でした。夫も他のお客さんも私も、どこかかしらでツボってしまいます。
バカみたいな話なんだけど、その世界で生きるキャラクターたちは真剣そのもの。disられ県民としての悲しみは胸にくるものがありました。
少し残念だったのは、大阪や京都のクセの強さ(ネタ)ってもっともっとあるでしょ!ってところ。
しかし今回はあくまで滋賀県がメインなので、やむを得ないですね。
なのでぜひ埼玉関係なしに関西のサイドストーリーが見たい!
そして次回作は中部地方、中国地方、九州、東北以北などあるのか?!
ちなみに、ここ北海道の蝦夷ネタもたくさんありますよ……!笑
(札幌一強だったのに北広島市が頭角表してきたしw)