初めてのKindle出版記録⑨レビューとの向き合い方
本をKindle出版することでたくさんの幸せを感じられました。「やってよかった」と心の底から思っています。
しかし、嬉しいことばかりではありません。Kindle出版をするということは、レビューが返ってくる。それは必ずしも自分が期待する結果とは限りません。
Kindle出版は自己負担ゼロ。やる価値がある。でも「出版後のこんな気持ちの持ち方も必要だよ」「作家もプライベートや仕事環境で良好な人間関係が大事だよ」という話を作家/youtuberという立場で経験したことを本記事に書きたいと思います。
◾️著書レビュー体験
たとえば出版から約2ヶ月の2025年1月11日現在の私のデビュー作のエッセイのレビューを見てみましょう。
全体評価は5段階評価中、4.4です。あなたはこれを見て、良いと思いますか?悪いと思いますか?
私は他人のものなら「良い評価を受けている本」と思います。しかし、これは自分の作品。通常とは違う感覚になります。二人の方にはご満足いただけなかったんだな……としばし落ち込みました。これが正直な私の第一反応でした。
◾️「評価」「反応」に慣れてゆく
①そもそも普通はこんな体験しない
そもそも会ったこともない人から評価されるなんて経験は日常において通常ないですよね。メンタルリカバリーなくて当然なんです。
「私はそんなこと気にしないもんね!」とタカをくくっていても、必死で作ったものが「面白くない」と言われたり、誰からも反応がなかったら(いわゆるサイレント)、想像以上に悲しくなることはあるかも、という覚悟は必要です。
②実態を知り、経験すれば慣れる
ただ、私の場合は実は経験がありました。youtubeをしているので謎の低評価・気分が悪くなるコメントがくるとか、普通に何年も経験しています。
また、知り合いのyoutuberさんたちと話しても「チャンネル登録者が増えるにつれて低評価・アンチコメントが増える」「言われていることも意味不明」と言ってましたね。
結局はそういうもんなんです。みんな通過儀礼のようにそういう経験をするもの。それを知ると心が楽になります。
③売れっ子作家が経験している「アンチ」
ここで興味深い本を紹介します。このミステリーがすごい!で大賞をとった新川帆立先生の二冊目のエッセイです。
この本の後編に「アンチレビュー選手権」というエピソードがあるのです。
先生曰く、新人作家は叩かれやすい。さらにどの新人作家も同じようなことが書かれているとのこと。ほぼ定型文ですね。さらには作者の外見・学歴などをもとにした作者批判系、陰謀論系なども。もはや本のレビューではないです。
他にはこの著書の中に「バーで飲んでたら「君の小説はつまらなかった」と面と向かって言ってきたおじさんがいた」という話もありました。
よほど性格が悪くないとそんなことはできません。私の想像ですが、帆立先生は東大卒の若き女性作家です。おじさん的には気に食わなくてけなしたかったのでしょうか。
本当に同じ立場の人たちの経験をシェアして「そう言う人たちがいる、そういうものなんだ」って理解するのが、一番の緩和薬かと自分の経験上思いました。
◾️応援してくれる人を大切に
いろんな人たちがいて、いろんなことをこれから言われると思います。でもその中に心から応援してくれる人たちがいる。
noteやyoutubeのコメント欄で、お会いしたことのない方から「エッセイ面白く読んでいます」と言われたとき、本当に嬉しかったです。
また、友人・知人たちも何年も私が作家に向けて取り組みをしていたので、自分が思っている以上に応援をしてくださっていたことを実感しました。
先日、何年も通わせていただいているプライベートサロンでお肌やボディのケアを受けたあと……オーナーさんが「出版おめでとうございます」とサプライズでお花を贈ってくださいました。
作家になりたいと誰にも言わずにひっそり活動をしていたら、こんな経験はしていなかったでしょう。
作家活動をする=良い作品をリリースしていけば良いわけではない。やっぱり作品を作る自分自身が元気に長く活動していくためにも、周囲の人々への感謝の気持ちを忘れず、仲良くやっていくのは大事だなと思います。どの仕事もそうですよね。
今後もいろんなコメント意見くると思いますが、私も精進していきたいと思います。