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映画鑑賞記録#4 「十一人の賊軍」 鞘師里保ちゃん、よかったわぁぁ

 夫と一年ぶりに映画デートしてきました。鑑賞したのは、夫リクエストで「十一人の賊軍」という時代劇もの。

 ネタバレ込みで感想を書いていきたいと思います。




◾️止まらない、ド迫力の150分!!

 私は血がぶっしゅぶしゅ出るアクションものは怖いので実は苦手。いつもアニメとかコメディの映画ばかり見ていました。(去年映画館で見た映画だって、「翔んで埼玉」と「SPY FAMILY」でございます。笑)

 だから苦手ジャンルの映画で150分って大丈夫かな……?と心配はありましたが、あっという間でした!最初から惹き込まれていくし、テンポもいい。戦いの映像もですが、もすごかったです。

 そして、あ……終わりかな、と思ったらまた血みどろ戦闘・めちゃかっこい殺陣が始まるので目が離せません。

 世界観に惹き込まれすぎて、映画館出ると、ぐったり。笑 違う国に行ってきた感覚でした。

 だからこそ、平和な商業施設の中を歩いていると「あぁ、ここが乱世じゃなくてよかった……」と今ある幸せを噛み締めることができましたね。

 ちなみに映画の中で喜びや幸せを感じるシーンが、本当に3回ぐらいしかないので、ちょっとした平和なシーンが、めちゃくちゃ幸せに感じました。それぐらい、とにかく激しかったです……!


◾️ベストofキャラクター(俳優さん)

 キーマンになるキャラは、「なつ」と「ノロ」です!俳優さんたちの役作りが素晴らしく、説得力があり、泣かされまくりでした。

①なつ(鞘師里保)

 最初の牢屋に入れられたとき、男に襲われそうになったときの怖がり嫌がる表情には本当に驚きました。(りほりほすごいよぉぉ)

 この映画はとにかく血生臭いのですが、なつの力強く、素朴なキャラクターはとてもいいアクセントでした。給仕を担当していたのもあり、みんなのお母さんのようでしたね。


②ノロ(佐久本宝)

 白痴ということを言動で示さなくてはいけないので、演じるのはとても難しかったと思います。

 最初は訳わからない印象でしたが、くったくのない笑顔とピュアな心に引き込まれ、多くのシーンで涙してしまいましたね。


◾️えーー!この芸人さんたちも出演!?

 この映画に、芸人さんが三人も出演していて驚きました。

 一人目は、賊軍メンバーの千原せいじさん。なんと僧侶役。(※ご本人は現在、本当の僧侶です)役柄的に、人を弔い供養をするシーンが多かったですが、とても印象的でした。


 二人目は突然出てきた、ユリヤン・レトリバァ。血生臭い映画なので、突然出てきて笑ってしまいました。笑 

 物語の雰囲気的にコメディシーンを入れられませんが、こうした演出で端休みさせてくれるなんて。拍手。!


 三人目は、ナダル!俳優業をしていたのは知りませんでした。目がインパクトあるので、切れ味がよかったです。良い意味で期待を裏切られました。



◾️ひとりひとりに生き様がある

 罪人になった賊軍メンバーは最初は寄せ集められた彼らでしたが、一緒に過ごすうちに結束していきます。

 ときには自分の命を犠牲にして、仲間のために戦うことも。その最後の姿を見て、ひとりひとりの生き様を感じました。

 それこそ、管理者として彼らと衣食住を共にしている藩側のキャクターが、罪人である彼らを見下し、差別するような発言をしていました。

 でも、政やなつは「こんなところで死んでたまるか」と、見返してやるぞ、やり返してやるぞ、俺たちはそんなふうに扱われていい人間じゃないぞと、最後まで必死に生き抜いていましたよね。

 昨今、将来が不安に思う人が多いと思うのですが「どんな状況になったって、プライドかけてやってやるぜ!」という力強さを謳う人って少ないですよね。

 今の現代人に必要なマインドを見せてくれる映画だったのかなぁと思います。

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