Break the bias
最近のマイブームワードは「バイアス・ブレイク」だ。
文字通り、先入観や固定概念を打ち破ることである。
新規事業開発に従事する中では、ターゲット、価値観、アイディア、ソリューション、あらゆる場面でバイアスを打ち破ることが1つのブレイクスルーになる。
なので、今はいろんなことを意図的に「有り得へんやろ」という確度から見るようにしている。
そんな中で、個人的に強制的に「バイアスが打ち破られた状態」にいた経験を振り返ってみたいと思う。
そう、それは海外での経験だ。
Age doesn't define you in the business
日本では当り前の年功序列。
年上・目上の人を敬うことは当然あっても良いが、だからといって年上・目上の人が偉いわけではない、そんな価値観で動いているのが西洋のビジネス社会だ。
年齢に基づいて役割が与えられ、年上・目上の人が自動的に「偉い」ポジションに行く日本とは大違いである。
私は現職場に来る前は資源調達の部署にいて、年に数回海外に商談に行く機会に恵まれていたが、そこで見た景色は面白かった。
商談をする時、日本人側はだいたい40代を中心にした布陣になる反面、相手は20代の人がチームリーダーだったりする。
自分よりも年下の人間が数千万ドルの取引をバンバン決めるのを見るのは複雑な気持ちもあったが、能力があればそれも認められる、それが国際社会なのだ。
日本のように「年数を経て年齢が上がれば、大きな仕事を責任を持ってできるようになる」というのは完全なる固定概念で、良い意味で遠慮しなくても良いんだ、と感じさせられた出来事だった。
と同時に、世界は自分が知らない価値観で満ちているんだ、とも考えられるようになった。
「世界には自分と同い年で数千万ドルを動かす奴がいるんだ」と思うとなんだか身が引き締まるし、逆に「日本には自分と同い年でこんな面白い奴がいるんだ」と相手に思わせたい、とも感じるようになった。
Meanwhile, in Japan...
世界がそんな風に動いている中、日本は未だに「画一的」であることを無意識に求め、メインストリームから外れたものに感じる「違和感」を取り込むことを拒否する傾向が未だにかなり強いと思う。
本質に辿り着く前に「メインストリームか否か」「『みんな』と同じか」「違和感を感じないか」という見えないハードルで動きを封じられてしまうのだ。
この状況には個人的に危機感を覚えている。
自分が安心したいために、自分の固定観念から外れたものを拒絶することは、自分自身が新たな世界に飛び込むのを拒絶しているのと同義である。
Get out of your Comfort Zone
留学時代に繰返し聞いたフレーズの中で特に好きな言葉がある。
それはGet out of your Comfort Zoneという言葉で、「心地良いところ(安全圏)から飛び出せ」という意味である。
バイアスを打ち砕くためにも、自分自身の可能性を拡げるためにも、Comfort Zoneを飛び出してチャレンジし続けていきたい。
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