情報化社会との付き合い方。
情報とは何か?
今まで以上にPCの前に座っている時間が多くなりました。それもそのはず、社会が大きく動いていく中で「今、何が起きているのか」「どう変わっていくのか?」という情報を得たいと人は思います。それに、単純に移動時間が減ったためにPCの前に座る時間も増えています。
今まで以上に、情報に触れる機会が多くなった=情報からの影響を受けざるを得ない状況になった。そんな今、改めて「情報とは何か?」を考えてみました。
情報とは知らせであり、受けっとった者にとっての意味があり、それに基づいて何らかの行動を起していく。
という原則があります。そして、情報には2種類あると言えるのではないでしょうか?。
環境が提供してくれる情報
一つは、環境が提供して入れる情報。海を航海する者にとって、星は自分の位置を知らせてくれる。岩山を登る者にとっては岩の形から、どこに手をかけてよいかを知らせてくれる。この場合は、環境は情報を提供してくれていますが、どの情報を取り出すのかを受信者が主体的に選択していることになります。星や岩には、意図はありません。これを「意図なき情報」と呼びたいと思います。
第1の情報:環境が提供してくれる情報 = 意図なき情報
第1の情報の扱い方は、シンプル。自分が使いたい部分を取り出し、自分のために意味づけをする。ということになります。
発信された情報
もう一つは、ヒトが発信する情報。この「発信された情報」には発信者の意図があります。事実の中のどの部分を発信するのか?どの立場で伝えるのか?どの言葉で伝えるのか?発信者が情報を「編集」しています。これを「編集された情報」と言います。何をベースに編集しているのか?それは発信者の意図です。
第2の情報:発信者が発信している情報 = 編集された情報
社会という環境に生きている私たちは、当然「編集された情報」に触れていることになります。そのことを理解しておかないと、相手の意図を事実として受け取ってしまい、その情報(考え)に振り回されることになります。
では、編集された情報はどのように活用すればいいのでしょうか?それは、発信者がどのような意図を持ってこの情報(メッセージ)を発信しているか?という視点で観る。すると、社会で起きている事実ではなく、社会で起きていることに対して人々がどのような状態になっているか?を捉えることができるのでは、と考えています。
社会を捉えるとは、環境の変化で、ヒトがどのような心理状態になっているかを捉えること。
例えば、新型コロナウィルス感染拡大の記事やコメントを読む時、その人は、どんな事実を切り出したのか?どんなことを懸念しているのか?どんな方向に人を動かしたいと願っているのか?それが見えてくると思います。
編集された情報とどう付き合うか?それは、発信者の思い、マインド、状態を感じ取るということではないでしょうか?感じ取った上で、自分の正解を決めていく。そんな気がしています。
秋山ジョー