人類は承継だ。
あまりにも有名な「祖母の智恵仮説 」(Grandmothering Hypothesis)。
ざっくり言うと、およそ20万年前に生まれたホモ・サピエンス。そこから少しずつ寿命が伸びて、ある時「おばあちゃん」が誕生した。そこから人類は爆発的に人口を伸ばし始める。と言う内容なのですが、これはまさに人類史上初めての「智恵の承継」と言えるかもしれません。
自分の経験の中からノウハウを子孫に伝える。それがダイレクトに生存率に影響を与えたということなのでしょう。
ここで「智恵を授かると、なぜ生存率が上がるのか?」と言う、当たり前過ぎることをしっかりと見つめる必要があります。
そこには「継ぐ」ことの本質があるのではないでしょうか。
それは…
「そこから始められるから」
あるホモ・サピエンスが子を生み、そして育てた。その過程で、多くの失敗と多くの発見があった。自分が祖母になった時、得たノウハウを娘に伝える。その娘は、そこから始めればよかった。つまり、知恵を授かるとは、後戻りしなくてもいい。そこから初めていいということなのでしょう。
自分ごとで考えてみると、、私は、解剖・生理学が好きで仕事にもフル活用しています。それは、先人が体を解剖したり、たくさんの研究しなが人体の謎を解明してきました。今の私は、彼らが発見した「成果」を使わせて貰っています。
本当にありがたいことです、
先人の知恵を受け継いだ者のは何をしなくてはならないのか?それは、後の人に継ぐことなのでしょうか?それもそうですが、その前にすべきことがあると思います。それは…
さらにその先まで進む。
「人体」について解明してくれた人たちに本当に感謝しています。しかし、それで終わってはいけないのです。
私がそれを使って、どこに向かうのか?を決断し、どこまで進めることができるのか?に挑戦していくそ 。
それが、知恵を授かった者の責務なのではないでしょうか。
秋山 ジョー