2代目社長のエネルギーの出し方


最近、事業承継をした人(2代目、3代目社長)のエネルギーの源泉ってなんだろう?と考えています。

なんでこんなことを考えているかというと、事業を起こした初代と明らかに違うんですよね。エネルギーの種類が。

初代の人は、とにかくエネルギーが高い。それが良いとか悪いとかでなく、とにかく高い。
・お金のため…
・馬鹿にされたので見返してやりたい!
・何か面白こと思いついてしまったのでどうしてもうやりたい!
・この社会課題をなんとかしたい!!

それがなんであれ、とにかくエネルギーが高い。この高いというのは、ちょっとアホ的な要素もある気がしています。

事業承継をした人は、ここまでのエネルギーが出せない。「ない」のではなく環境的に出しにくいという意味です。

・父は継がなくてもも良いと言いましたが、小さい頃から見ていたこの仕事が好きだし、父のようになりたいので自分の意思で決めました。
・今まで父を支えてくれた従業員の方たちの生活を守りたい。その思いでやっています。
・父を超えたいんです。父を認めさせたいです。

なんと表現して良いのか難しいところなのですが、誤解を恐れずにいうなら、パワーのベクトルが、外に開いていない感じがするのです。

事業をやる理由の根底に、「自分の人生を生き切る」というのを感じない。

あっ、これは本人がいけないと言っているのではなく、環境的にそうなりやすいのかなってことです。始める時にすでに背負っているものがあるので「アホ」になれないのかなと。そうだとするなら、これは個人の課題ではなく、事業承継というシステムの課題だと思うのです。


もちろん事業承継をした経営者の中にも「自分の人生を腹からやっている」方も多くいます。そう言う方は、初代とは違うパワフルさ(=アホさ)を遺憾なく発揮しています。

ただ、そうでない方もたくさんいるので、その人たちが「自分の人生をやり切る」と日本はもっと元気になるのではないかなーと。

そう思っています。


秋山ジョー

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