はじめてのnote
僕は、いわゆるコピーライターという仕事をしています。
実際はコピーを書くより、ブランディングや広告物の企画を考える
ディレクターの仕事の方が多いのですが。
まず、どうしてコピーライターになったのかというと、
本を読むことが好きだったから。
日本語が好きと言い換えてもいいです。
SNSなどで、個人が世界に向けて気軽に発信できる昨今、
特に書き言葉のリテラシーはとても大切だなあと思います。
ちょっとした書き方ひとつで、
言葉は悪意にも善意にもなったりします。
もっと言えば、1文字の違いで。
たとえば、
「わたしなんかでいいの?」
に対して
「キミでいい」と「キミがいい」。
たった1文字で、ぜんぜん意味が変わっちゃいます。
他の言語も同じようなことが言えるかもですが、
日本語のこういう繊細なところが好きなんですよね。
ほかにも、
「そうだ 京都、いこう」
という有名なコピーがあるのですが、
これがもし、
「そうだ 京都へ行こう」
とか
「そうだ 京都に行こう」
だったら、もしかしたらここまで評価されなかったかもしれません。
「そうだ 京都、いこう」の方が、
口に出して読んだときに、
より口語体に近いというか、
リアル感があるというか。
「へ」とか「に」がついた途端に、
なんか説明くさくなるというか、
いかにもつくったキャッチコピー感が出るというか。
ほんの、ほぼ誰も気にならないくらいのニュアンスの違いが、
刺さるか刺さらないかの分かれ目だったりします。
まあ、こういったニュアンスみたいなのは
主観に基づく部分も大きいので、
個人差もかなりあるとは思うんですけどね。
上記の、
「という有名なコピーがあるのですが、」についても、
僕はそう書きましたが、たとえば
「という有名なコピーがありますが、」と書くと、
少しだけニュアンスが変わるような気がしませんか?
意味としてはほぼ同じですけどね。
「ありますが」だと、なんだかこのコピーをみんなが知ってる前提のような、
聞かされた側に「うんうん、あるよね」と言わせようとしてるニュアンスというか。
一方で「あるのですが」だと、「へー知らなかったけどそうなんだ」みたいな。
すごい細かい話ですみませんw
これから、日々気になったことなどを
つれづれに書き殴っていこうと思っていますので、
興味がありましたら、また覗いていただけるとうれしいです。
ありがとうございました。