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Lagavulin 12年 Diageo Special Release 2023 (ABV 56.4%)

韓国の仁川空港の免税店で40%ディスカウントしていたので購入。(USD186→USD112)

仁川空港。
Diageo Special Release 2023のラインナップ。(ディスカウント後)
ラガヴーリン12年のカスクフィニッシュで使用したドン・フリオもいくつか並んでいます。
仁川空港。
なぜかスペクタキュラーが売ってました。
関空。
嘉之助も最近は安定している。
関空。
余市グランデと宮城峡グランデも安定している。
昔は事前予約で9500円で購入出来ていたので今は高価に感じる。

2021のナルニアみたいなライオンのジャケットも良かったけど、今回のジャケットはかっこ良すぎ!

毎年リリースされている12年ですが、2023年は流行りに乗ったのかテキーラカスクフィニッシュ。(ドン・フリオのアネホテキーラカスク)
ジャズフェス2021はメスカルだったので、それなりに手応えがあったから今回もテキーラ系の実験に至ったのかもしれません。

テキーラ系はドライなタイプが多いですが、クルセアスールのような激甘もあれば、メスカルのようなピーティタイプもあり、とても幅広く楽しめるので好きです。
今回はドン・フリオのアネホということで軽やかな香りにまろやかな味わいというコメントがネットで散見されるので、これがラガヴーリンとどう調和するのかが楽しみです。

香りは香った瞬間にそれとわかるパワフルなラガヴーリン。笑
いつものラガヴーリンにレモンとオレンジの柑橘感が加味されたローズマリーという印象。

味わいは口当たりがドライで最初からパワフル。
背景をハチミツの甘みが支えてくれますが、中間にかけて更にテキーラカスク由来のドライさとピートが爆発するので、甘みが隠れてしまいがちになります。
甘みを追ってやれば口の中でドライさと調和しますが、そのまま受け入れると超ドライなラガヴーリンという印象になると思います。
特に2口目は甘みをフォーカスしてやれば、ドライさが背景のアクセントに回り込み、ハチミツやキャラメルの甘みとレモンの柑橘が中間から徐々に押し寄せ、フィニッシュにかけていつものバニラとピートにレモンとハーブが加味されます。

2023の評価が芳しくないことは知っていましたが、理由がよくわかりました。
実験的ボトルすぎるからです。笑
ラガヴーリンのファンは重厚な16年をベースとした味わいを求めがちですが、今回のタイプは何も考えず自然と飲むだけではテキーラ由来のドライさに覆われてしまい、ラガヴーリンの軸に辿り着くのが難しくなります。
つまりテイスティングをきっちりしないとラガヴーリンの軸にテキーラカスクがどんなアクセントを与えているのかがわかりづらいボトルだと思います。

加水すると香りはテキーラ由来のレモンの柑橘というかグレープフルーツに近い何かが出てきます。
味わいは口当たりがよりマイルドになり、中間にかけてはラガヴーリンの重厚なマイルドなピートが穏やかに全体を覆います。
しかし飲み方を少し変えるとストレートに近い味わいになるので、紙一重でとても面白いです。

ロックにすると香りはそのまま弱くなりますが、味わいはラガヴーリンの甘みとピートが引き立ち、そこにテキーラ由来のスパイスとレモンの柑橘が加わるのでとても美味しいです。

オススメはストレートかロック。

私が2024年にラガヴーリン蒸留所を訪問した際にガイドの方が、
「実験的なボトルは今後もリリースしていく予定で、従来のファンを失望させることがあるかもしれない。
ただ、私たちがリリースするボトルはいつだってラガヴーリンの芯を軸に置いたものと心がけているので、様々な批評がネットで散見されたとしても私たちを信じてトライしてほしい。」
というようなことを説明していました。

ただ、私も従来の重厚なラガヴーリンのファンなので、ずっと実験が続くと追いかけるのがしんどくなるとも感じています。
もちろん16年を飲んでいればそれでokなのですが、それも面白くないし…。
きっと毎年アイラフェス/12年/ジャズフェスの度に同じようなコメントを言っていると思います。

でもなんだかんだでラガヴーリンが大好きなので、縁があればボトルを購入します。笑

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