Macallan The Harmony Collection Smooth Arabica (ABV 40%)
マッカランのハーモニーシリーズで2022年11月にリリースされた免税店用ボトルでナチュラルカラー。
ヨーロピアンオーク(シェリー)とアメリカンオークのヴァッティングでNAS。
エチオピアのアラビカ豆にインスパイアされたボトルとのことでシンガポールのチャンギ空港で同僚に買ってきてもらいました。
箱にフレーバースパイラルが記載されておりデザインも良い。
マッカラン自体飲むのが10年振りでマッカランの特徴は全く覚えていません。
香りはシェリーらしい柔らかいレーズン、ダークチョコとハチミツ、若干のジンジャー、キツくはないですがゴム感はあります。
あとはバニラとゴム感からくるコーヒー豆もしっかりいます。
味わいは口当たりが非常に甘いゴム感を伴うハチミツですがアルコール由来の刺激も少しあります。
中間にかけてはバニラが顔を出しジンジャースパイスが背景に出て、少しビターなコーヒーのコクもこのあたりから出てきます。
フィニッシュは短めでコーヒーのコクが強く前面に、そしてとバニラとレーズンとジンジャーが伸びます。
加水すると香りはコーヒーのコクが強まりますが軽くなります。
味わいはコーヒーも確かにいますがハチミツの甘さが口当たりからフィニッシュまでずっと続くので甘いウイスキー好きにはたまらないと思います。
ロックにすると香りは加水時とほぼ同じ。
味わいは底からくる甘味があり、何よりコーヒーのコクをわかりやすく拾えます。
オススメは加水、コーヒーをより感じたいならロックですね。
簡単に言うとドッシリしているレーズンですが熟した洋梨も感じました。(軽い洋梨のフィディックとは異なります)
全体を通して見ると突出して主張するものはなく上手にブレンドされたボトル。
そしてABV 40%なのに骨太でまとまりがあって美味しいボトルです。
とは言え2.6万円もしたので美味しくないと困ります。笑
シェリーといえばネガティブな箇所が出やすいのですがこのマッカランのシェリー樽の使い方は上手。
嫌なポイントに到達するギリギリのところで留めています。
近年のマッカランは良い噂はあまり聞きませんがNASで開栓したてで熟成感もありABV 40%でこの実力はさすがですね。