アイラ島/キャンベルタウン蒸留所巡り(段取り)
これから訪問しようとしている方の助力になればと思い、私のスコットランド蒸留所巡りの段取りについて書きます。
期間は6泊8日で荷物量で言うと40Lバックパック1つで十分ですが、ウイスキーを一部持ち帰りたい為、34L機内持込スーツケースを持って行くことに。
(復路だけ預ける。)
あくまで予定ですが計画は以下の通りです。
6泊8日の予算(現地で友人1名と合流)
フライト:24.5万円
宿泊(朝食込):7万円
電車/バス/タクシー/レンタサイクル:3万円
蒸留所見学/体験:7.5万円@12蒸留所
食費:8万円
土産:??万円
合計:50+??万円
(為替:¥200/£、¥33.5/RM)
全て個別に手配です。
代理店を経由せずフライトチケットを航空会社で直接手配した理由は、フライトがキャンセルになったり時間的に有利なフライトに変更したい場合、チェックインカウンターで直接交渉することが可能な為です。
(フライトをよく利用される方は当たり前の知識ですが、一応書いておきます。)
代理店を経由していると代理店に変更手続きをしてもらわないといけない為、時間がかかります。
ちなみに私はマレーシア駐在中の為、クアラルンプールからグラスゴーに向かいます。
フライトはBAでヒースロー経由にしようかなと考えましたが、価格が高いのとヒースロー経由はストライキに遭遇したことがあり、あまり良い思い出がありません。
その為、エミレーツでドバイ経由にしました。
エミレーツの経由便は安いのがメリット。
しかし3大アライアンスに加盟しておらず個人的には利用したくなかったのですが、グラスゴーへのフライトが一番ロスの少ない航程であった為、やむを得ず。
キャンベルタウンとアイラ島へのアクセスはローガンエアーです。
フライトスケジュールは下記の通り。
1日目:KUL→DXB→GLA(エミレーツEK343 & EK027)
2日目:GLA→CAL(ローガンエアーLM0443)
3日目:CAL→GLA(ローガンエアーLM0444) / GLA→ILY(ローガンエアーLM0427)
7日目:ILY→GLA(ローガンエアーLM0422) / GLA→DXB(エミレーツEK028)
8日目:DXB→KUL(エミレーツEK346)
エミレーツ(KUL⇄DXB⇄GLA):18.7万円
ローガンエアー(GLA⇄CAL):3.8万円
ローガンエアー(GLA⇄ILY):2.0万円
(為替:¥200/£、¥33.5/RM)
ローガンエアーは小型プロペラ機のせいかそこそこ価格が高い為、時間がある人はグラスゴーからバスでキャンベルタウンに行った方が良いです。
ちなみにキャンベルタウンからバスでフェリー発着場のケナクレイグまで1時間くらいで行けるのと安いので、キャンベルタウンからアイラ島に行くのであればアイラ島への往路はフェリーが個人的にはベスト。
私は知人からキャンベルタウンでお土産をいくつか頼まれており、調べた限りキャンベルタウンからボトルを海外発送出来るのはケイデンヘッドくらいで、ケイデンヘッドで購入したボトルは間違いなく発送出来るのですが、スプリングバンク等の蒸留所で購入したボトルを発送できるか不明。
そこでケイデンヘッドに電話で確認したのですが出来ないと言われました。
訪問時に店頭で再トライしてみますが。
となるとキャンベルタウンでボトル発送が出来ないケースで考えるべきなので、一旦グラスゴーに戻りキャンベルタウンで購入したボトルをDHLで全て発送してからアイラ島に行くことにしました。
DHLはグラスゴー中心街あたりにいくつかある為、そのついでにBrewdogレストランとテネンツ工場見学とクライドサイド蒸留所に行くことにしています。
グラスゴー空港からグラスゴー中心街まで電車が無い為、バスで往復£16。
(Omioというアプリでバス代や電車代が安く手配出来るみたいなので、現地で検証してみます。)
アイラ島に行く前にボトルを発送したい理由は、ボトルを運ぶのが面倒なのとアイラ島内でボトルを発送出来そうなところが無い為です。
アイラ島内で発送出来るかどうかは現地でヒアリングしてみます。
出来るのであればアイラ島内でボトルをそこそこ購入予定。
宿泊先手配においてもbooking.com等の代理店は基本的には利用せず、宿泊先にて直接手配。
代理店は利用しても事前支払いではなく現地支払い。
理由は代理店を経由して事前支払いをする場合、代理店が支払いをしていない、もしくは代理店が支払っているにも関わらず宿泊先側が把握していないケースがあり、この対処に時間がかかってしまう為です。
宿泊先によっては嘘をつくケースもあるので注意が必要です。
私は何度か経験がある為、タイトな旅行では避けるようにしています。
ちなみに宿泊代はグラスゴーで合流する友人と同じ部屋にしているので折半。
宿泊スケジュールは下記の通り。
1日目〜2日目:Holiday Inn Glasgow Airport@グラスゴー空港付近
2日目〜3日目:The Nifty Nook@キャンベルタウン中心街
3日目〜6日目:An Cuan@アイラ島ボウモア
6日目〜7日目:Bowmore Hotel@アイラ島ボウモア
7日目〜8日目:機内泊
アイラ島内はボウモアに位置するB&BのAn Cuan宿泊のみでも良かったのですが、1泊くらいは有名なところで宿泊したかった為、最終泊だけBowmore Hotelにしました。
An Cuanはツインで£125/1night(1部屋)。
Bowmore Hotelはツインで£195/1night(1部屋)。
両宿泊先間の距離は50mくらいで近い。
An CuanはHPから予約可能で1泊分だけデポジットを支払えば予約ok。
Bowmore Hotelは電話かメールで予約し、宿泊当日に支払えばok。
移動手段は下記の通り。
グラスゴー空港⇄グラスゴー中心街:バスかuberタクシー
キャンベルタウン空港⇄キャンベルタウン中心街:uberタクシー
アイラ空港⇄ボウモア中心街:タクシー
アイラ島内:レンタサイクル
アイラ島以外でタクシーを利用する場合はuberを使いますが、もしダメなら空港コンシェルジュ(ヘルプセンター?)的な職員か予約しているB&Bでタクシーを呼んでもらいます。
アイラ島内の宿泊先と空港間の往復の手段はバスもありますが、バスの利用時間の関係でタクシーしか方法がありません。
そこでアイラ島内のタクシー会社に片っ端からメールと電話(whatsappで連絡先番号を検索するとたまにヒットするのでその時はチャットで連絡)をしたのですが、どこも半日以上の利用でないと予約が出来ず、スポット利用の事前予約はダメでした…そりゃそうですよね。
とりあえず空港に着いたら連絡してくれと何人かに言われているので、1件ずつ電話してみようと思います。
アイラ島内の蒸留所への移動は最初バスを考えていたのですが、バスの数が少ない影響で何度シミュレーションしてもロスが多かったり、そもそも成り立たないケースが多く諦めました。
そこでレンタサイクルにしたのですが最初は電動無しで予約しており、ふとしたタイミングでyoutubeでアイラサイクルの動画を見ていると傾斜が思ったより急であることに気付き、加えて風も強く雨もそこそこ降る。
電動サイクルに変更しようと思ったものの気付いたのが旅行の1.5ヶ月前だった為、電動サイクルは全て予約済でした…。
なので根性で漕ぎます。
電動無しで£25/日、電動有りで£35/日だったと思います。
予約先はボウモアにあるIslay Bike Hire。
ちなみにアイラ島内タクシーはuberが利用出来ないようで、蒸留所への移動はなかなか価格が高く、私の選択肢から外れました。
お金に余裕のある方は終日ハイヤーするのがベストだと思います。
ちなみに下記リンクが参考になると思います。
(An Cuanに問い合わせたら教えてくれました)
↓アイラ島のフライトとフェリー。
↓アイラ島のバス。
↓アイラ島のタクシー。
↓アイラ島のレストラン。
蒸留所見学/体験は下記の通り。
これらのツアーは全て蒸留所HPから直接予約が出来ます。
1日目:クライドサイドツアー@¥3,700(£18.5)
2日目:スプリングバンクツアー@¥2,400(£12)、キルケランツアー@¥2,400(£12)、グレンスコシアツアー@¥2,400(£12)
3日目:テネンツツアー(ビール)@¥3,800(£19)
4日目:ラフロイグツアー@¥20,000(£100)、ラガヴーリンツアー@¥21,000(£105)
5日目:アードベッグツアー@¥4,000(£20)、ボウモアツアー@¥12,000(£60)
6日目:キルホーマンツアー@¥2,000(£10)、ブルックラディ@£0 (ビジターセンターのみ)、アードナホーツアー@¥2,400(£12)、カリラ@£0(ビジターセンターのみ)
(為替:¥200/£)
肝臓壊れそうですが、私にはノミカタがあります。
これのおかげで中国出張/駐在において、ローカルからの白酒攻撃を喰らい続けても、翌日の朝一から仕事をこなせた経験があります。
ノミカタの存在は2015年くらいに、今回グラスゴーで合流する友人から教えてもらいました。
補足しておきますが、私はノミカタの製造元である”味の素”の回し者ではありません。
効果については個人差はあると思いますが、食前/食中/食後のいつでも服用可能。
そして1日3袋までブースト可能であり、使い勝手がとても良いです。
2024年6月時点で70円/袋くらいでそこそこ安く、プラム味の粉末タイプで飲みやすいです。
私はいつもamazon prime dayの安いタイミングで大量に購入しています。
過去の私の記事にも触れていますので、もしご興味があればどうぞ。
閑話休題。
私はラフロイグとラガヴーリンがピートウイスキーの中で一番好きなので、高額ツアーに参加。
(もちろん一般的なツアーもあり、ラフロイグは¥3,600(£18)、ラガヴーリンは¥4,400(£22)です。)
このツアーは熟成庫で樽出し原酒が飲めるのと、珍しいものをテイスティング出来ます。
そして熟成庫の樽から直接ハンドフィルして持ち帰れるという豪華なツアー内容で、樽出し原酒の持ち帰り量はラフロイグが350ml、ラガヴーリンが200mlです。
ボウモアもそこそこの高額ツアーに参加。
珍しいものがテイスティング出来るのと、樽出し原酒をハンドフィルして100ml持ち帰れます。
私が体験する今回の他の蒸留所ツアーは蒸留所内を巡る一般的な価格安めのツアーでコアレンジが試飲出来ます。
ちなみにレンタサイクルでアイラ島内の蒸留所ツアーを全て回りたいのであれば、少なくとも丸々4日は必要。
レンタサイクルでゆっくりと蒸留所ツアーを全て回りたいのであれば、丸々5日は必要です。
車があれば少なくとも1日分は短縮出来ると思います。
ただ、車があったとしてもマニア向けの高額ツアーは蒸留所によっては1日に1回しかやっていないところもある為、組み合わせが難しく、日数はどうしても必要になります。
オーソドックスなツアーだけ体験する、もしくはツアーではなくビジターセンターだけでも良いのであれば、レンタサイクルを丸々3日で全て回れます。
車であれば丸々2日で全て回れるでしょう。
google mapでサイクリング道中の勾配度合いが確認出来るので、参考になります。
キャンベルタウンはとても狭い街なので、1日あれば十分です。
以下写真が私の持ち物です。
最後に英単語について。
蒸留所ツアーに参加しても単語がわからなければ楽しめないと思うので、下記に羅列しておきます。
間違えていたらごめんなさい。
このあたりは大手のHPにも記載されており、各名称の目的についてはそちらを検索してみて下さい。
・製麦:malting
・粉砕麦芽:grist
・麦芽粉砕機:malt mill
・粉砕麦芽受:grist hopper
・麦芽乾燥塔:kiln
・糖化槽:mash tun
・糖化:mashing
・麦汁(発酵前):wort
・発酵槽:wash bach (fermenterと呼ぶことは無い)
・発酵:fermentation
・酵母:yeast
・もろみ(発酵液):wash
・もろみの泡消し:switcher
・蒸留器:pot stillは以下の2種に分けれられる
①初溜釜:wash still
②再溜釜:low wine still
・蒸留:distilling
・蒸留器の先端:lyne arm
・熱交換器:condensers
・スピリットセーフ:spirit safe
↑前溜(フォアショッツ or ヘッドカット)、中溜(ハート or ミドルカット)、後溜(フェインツ or テイルカット)にカッティングされる。
・スピリッツレシーバー:spirits receiver
↑中溜(ミドルカット)が入れられる容器。
ニューメイクのこと。(初溜後ではなく再溜後のことを指していたと思います)
・熟成:maturation or aging
・フルフラール:firfurol
↑ウイスキーにトースト香、焦げた香味を与える。
ウイスキーとは関係ありませんが、油入り変圧器の余寿命診断を複数回実施し、連続でこれが規定量以上検出されると絶望です。
・カラメル:caramel
↑ ウイスキーに着色する。
着色しないウイスキーもある。
・冷却濾過:chill filtration
↑不純物除去。
最近はあえてしない蒸留所も多い。
以下が今回訪問した蒸留所ツアーです。
ボトルの発送方法や費用、日本での通関税についてまとめたので参考にどうぞ。