見出し画像

Duncan Taylor Octave Laphroaig 17年 (ABV 53.7%)

いつもの酒屋で貰ったサンプル。
2004蒸留/2022ボトリングの17年熟成。
香りはしっかり10年の延長にあるラフロイグ。
17年にもなるとオフィシャルではピートやヨードのメディカル要素が弱くはなりますが、このオクタブはメディカル要素が強く出ている方なので個人的には好みです。
オフィシャルよりもオレンジの柑橘が出ています。
味わいは口当たりは甘いですが香りからは想像がつかない程どっしりとしたラフロイグ。
甘さに比重が置かれていると思っていましたがクラシカルなラフロイグ要素が圧倒的でベタつかないウッディさ、土のピートとヨーディな煙たさ、ラフロイグのロアとレガシーのどちらにも感じるクラシカルな方向に近づけた感と作られたようなウッディさが全くありません。
ラフロイグ10年カスクストレングスbatch13を更に熟成させたその先にいる味わいがこれだと思います。
クラシカルなラフロイグ好きにはストライクですね。

加水すると香りは野暮ったいラフロイグのピートが強くなります。
味わいはウッディ感が強まりそれに伴い甘さも強く出てくるのでちょっとレガシー寄りになります。が、嫌な感じにはなりません。

ロックにすると香りはほんのり滑らかなメディカルなラフロイグ。
ロックのキルホーマンとラフロイグは似た感じがするのですがきっと鼻がおかしいのだと思います。
味わいは嫌なウッディが出てこずにじわっと奥から出てくるラフロイグの甘み。
これは良いですね。

まとめるとストレートとロックが非常に良かったです。
17年熟成でここまでラフロイグのピートとヨードを残せているというのが驚きでした。
ダンカンテイラーのラフロイグは短熟も長熟も上手にポテンシャルを引き出すなぁと改めて感じました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?