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WhiskyPlus 2024

マレーシアのテイスティングイベント、WhiskyPlus 2024。
2024年10月26日(土)開催。
場所はEastin Hotel Kuala Lumpur。

午前中にラグビーの試合があったので、そこそこの荷物を抱えたまま参加しました。

私は12:00-16:30、VIPチケット(1万円)で参加。
Standardチケット(7000円弱)でも店員と仲良くなったりボトルを購入したりすると交渉次第でVIP限定の高級ウイスキーが試飲出来るのですが、そんなことよりもじっくりテイスティングしたいと思い、今年はVIPにしました。

イベント中の試飲はほぼ全て無料、フードは1食のみですがチケットに含まれています。
各ブースに1本あるか無いかですが、有料チケットを購入して試飲可能となるウイスキーもあります。
Lagavulin DE 1984のハーフショットが3000円で飲めるのでマレーシアにしては破格です。

フードは今年もバーガーかチャーハンのどちらかを選べました。

2022年は49種試飲しましたが、今年は37種。

ちなみにボトルに値札が貼ってあるのはボトルを購入する場合の価格なので試飲時にお金を払う必要はありません。

購入したボトルは1本のみで、オーストラリアのシドニーにあるアーチーローズ蒸留所のシングルモルト。
6種の多彩なモルトを使い分けたり、絶妙な比率でブレンドしているところが、同じオーストラリアのパースのwhipper snapper蒸留所と似ていました。

オーストラリア人が説明員でしたが、whipper snapper蒸留所との違いや、何をコンセプトにしていて将来は何をしたいかまで細かく説明してくれたのでだいぶ理解が深まりました。
なかなか独特な味わいで、アマレットやコーヒー感があり、まったり美味しく楽しめます。
1万円弱くらいしますが。笑

6種のモルト
ベースモルト
香って食う
無駄にかっこいい箱

オーストラリアのシングルモルトはこの系統の味わいが多いので、バーボンのまったり系が好きな方はハマるかも。

閑話休題。

途中から記憶が定かではありませんが、テイスティングメモは残していたので、記憶と共に書き記しておきます。

■LARK classic cask (ABV 43%)
オーストラリアにあるcoal valley蒸留所のシングルモルト。
ハチミツの甘みとウッディさのバランスが良い。
結構美味しい。
■Kavala triple sherry cask (ABV 40%)
飲みやすいシェリーのエントリーモデル。
良くも悪くもない。
■Ardnahoe 5yo (ABV 50%)
アイラで今年リリースしたばかりのボトル。
7月にアイラ島に行ったものの行けなかった蒸留所です。
酒質は軽く、カリラ寄りのピート。
美味しくも不味くもないが、面白さはそこまで感じないので今後に期待。
■Mortlach 12yo (ABV 43.4%)
甘さとスパイシーさが良い感じに複雑さを形成している。
無難に飲めるエントリーモデルといった感じ。
ただモートラックらしいかと問われるとそこまで感じない。
■Mortlach 16yo (ABV 43.4%)
甘さ主体でまったり。
リンゴ系とレーズンが感じれ、オレンジ寄りの柑橘もあります。
熟成年数に応じた飲み応えの良さがあります。
ただモートラックらしいかと問われると・・・ほんの少しだけ?
■Glenlivet 15yo (ABV 40%)
こんなに辛かったっけ・・・。
■Glenlivet 18yo (ABV 40%)
いつものリベット。
典型的なフルーティーなスペイサイド。
つまりリンゴジュースです。
■Octomore14.1 (ABV 59.6%)
無料なので6杯飲みました。
ピートとスパイシーさと甘みのバランスが絶妙。
さすがオクトモア。
■Wemyss Quarter Passed 25yo (ABV 53.6%)
ブレンデッドモルトの25年。
フローラルな香りに潮と柑橘感。
スペイサイドとハイランドのブレンデッドだと思います。
クライヌリッシュは感じないですが、ハイランドパークは入っていると思います。
長熟のせいか飲み口が非常に優しくフィニッシュも長い。
良いウイスキーです。
■Wemyss Burning Bright (ABV 56.5%)
ほぼカリラ。
ボウモアもちょっと混ざってる?
ピート好きなので好みではある。
アルコールの刺激は強め。
■Royal Salute 21yo (ABV 56.5%)
無難に美味しいブレンデッド。
リンゴと梨のスペイサイド系で、柑橘もじわっと存在する。
飲みやすい良いウイスキー。
■Nikka Caffey Grain (ABV 45%)
カフェモルトに比べて甘さ控えめ。
悪くはないが、価格帯を考えるとフロムザバレルで良いんじゃないの?と思ってしまう。
■Nikka Caffey Malt (ABV 45%)
奥行きがあってまずまず美味しい。
価格帯を考えるとフロムザバレルで良いんじゃないの?と思ってしまう。
■Nikka From The Barrel (ABV 51.4%)
樽感もしっかりあるので価格帯では良いと思う。
相変わらず注ぎにくそうでした。
■Nikka Days (ABV 40%)
今年も美味しくないです。笑
■The Single Malts of Scotland Ardmore 24yo (ABV 50.3%)
スモークチョコレート系のアードモア。
美味しいが、驚くほどではない。
■The Single Malts of Scotland Benriness 15yo (ABV 55.3%)
若干のスモーキーさが甘みとスパイスと調和していて飲み心地が良い。
ベンリネスの良いところが出ている。
■The Single Malts of Scotland Benriness 15yo (ABV 55.5%)
若干のスモーキーさが甘みとスパイスと調和していて飲み心地が良い。
ただABV 55.3%のものとは別物でこっちの方がベンリネスらしさを感じる。
ライトなのに複雑で、飲みやすくとっても美味しい。
今回のイベントで3本の指に入る。
■The Single Malts of Scotland Caol Ila 11yo (ABV 61.3%)
ハイプルーフにも関わらず、飲み口がとても優しいカリラ。
ただ味わいは単調で面白くない。
もうちょっと複雑な甘みが出せば面白くなる。
■Artist Collective Glen Ord 9yo (ABV 43%)
モルト感が強く、少しニューメイク寄りの味わいで、グレンオードらしさがしっかり出てる。
個人的にはグレンオードは長熟で真価を発揮すると思っているので、まだまだといった印象。
加水でうまくぼかしているような感じです。
■Ardnamurchan AD/ (ABV 46.8%)
この価格帯では非常に良質なウイスキー。
特にバーボン樽寄りでバニラ/リンゴ/梨/潮とスパイシーさが上手に出ている。
■Ardnamurchan AD/09.22 (ABV 58.4%)
この価格帯では非常に良質なウイスキー。
若干のスモーキーさとモルティな味わい。
シェリーの味わいもしっかり出ていて、甘みと酸味も結構強い。
少しアルコールの刺激が邪魔をする。
美味しいです。
■Aberlour 16yo (ABV 40%)
柑橘感があるが、クリーミーでスパイシーさもある。
フルーティーな甘みもあり、バランスは良い。
まぁまぁといったところ。
■Aberlour 18yo (ABV 40%)
トロリとした樽熟成のラム系統の香り。
アクセントに何かあるわけではなく、無難にちゃんと美味しい。(タンニンもマシ)
お察しの通り、シェリー感強めです。
■SMWS 10.251 Bunnahabhain 9yo (ABV 59.7%)
スモーキーなブナ。
短熟の割に濃厚。
臭甘加減も絶妙で良い潮っ気もアクセントになっている。
長熟のブナでこういったものは見かけるが、9年でこれは素晴らしい。
今回のイベントで3本の指に入る。
■SMWS 5.119 Auchentoshan 20yo (ABV 53.7%)
長熟のせいかオーヘントッシャンらしい軽さの中にある複雑味が弱め。
全体的にハチミツと南国系のフルーツが支配的で、アクセントがそこまで無い。
何も考えずスッと美味しく飲めてしまうタイプなので、あまり刺さらなかった。
■SMWS 85.82 Glen Elgin 16yo (ABV 56.3%)
ド直球のスペイサイドでとても美味しい。
上品な柑橘があり、それでいて濃厚なハチミツも存在する。
バランスが良くて購入しそうになったが、エルギン16年で3.5万越えはちょっと購入できませんでした。
(エルギンのような華やかなスペイサイドは好きですが、スペイサイド系の私の予算は最大3万円くらいなので。)
■Port Charlotte 2014 Islay Barley (ABV 50%)
今年も臭甘で香ばしいモルティーさがあるので美味しいです。

■Port Charlotte 10yo (ABV 50%)
安定の臭甘でいつも美味しい。

■Classic laddie (ABV 50%)
モルティーさが弱いので飲み応えは弱めだが、飲みやすい。
■Archie Rose Single Malt (ABV 46%)
今回購入した独特なシングルモルト。
トフィーやアマレットやコーヒー感があるバーボン系のまったりウイスキー。
オーストラリアの蒸留所は多彩な穀物を使い分けている所が多い。
■The Magnus Experiments 16yo (ABV 63.4%)
シークレットオークニー。
とにかく濃厚で潮のバランスが非常に良い。
タリスカー?
■Colonial spirits Benriness 12yo, 2nd Batch/3rd Batch (ABV 46%)
個人的に注目していたボトラーズのコロニアル。
ベンリネス12年の2ndバッチと3rdバッチを試飲させてもらった。
これぞベンリネスという感じはなく、可もなく不可もなく飲めてしまい、肩透かしを食らった。
知り合いの多くの華僑がオススメしてくれていたので期待していたのだが・・・。
このベンリネスの出来がイマイチだっただけ?笑
■Ardbeg Grooves Comittee release (ABV 51.6%)
2018のコミッティーリリース。
典型的な臭甘でウッディ感強め。
飲み応えがあり美味しいが、ウーガダールで良いんじゃね?と感じた。
■Lagavulin DE 1984 (ABV 43%)
私の生まれ年ボトルで、長年探し続けてきた1984 DEボトル。
香りはラガヴーリンそのままなのに、フレーバーが長年酸化した影響なのか、オイリーさとバニラとハチミツが抜群に調和。
探すことを諦めかけていましたが、再度情熱が湧きました。
絶対に見つけよう!それも1Lボトルを。
バイアスかかっているので、今回のイベントで3本の指に入る。
記念に。
■Deanston 18yo (ABV 46.3%)
ディンストンでは、タンニンが邪魔しないこれくらいのレベルからちゃんと美味しいと感じれる。
昔は手頃で良かったのですが、最近はこれすら高価になってきているので、アラヒーで良いんじゃないのと思っています。
■Laphroaig Cask Strength Batch15 (ABV 56.5%)
普通に美味しいラフロイグで、カスクストレングスにしては個性は弱め。
もっと尖ってても良い。

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