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Wild Turkey Rare Breed (ABV 58.4%)

準常飲酒の位置付けによりテイスティングを忘れていたそこそこの価格でカスクストレングスを楽しめるバーボン。
公式によるとNo.4アリゲーターチャーのホワイトオーク樽で熟成させた6年、8年、12年熟成原酒をマリッジ。
アリゲーターチャーはワイルドターキーの手法らしく詳細はわかりませんが樽の内面を強く焦がす手法とのこと。

香りは濃厚なハチミツと焦げたブラウンシュガー、オレンジ寄りの柑橘、カスクストレングス由来の鼻を刺激するアルコールとオーク、鼻に抜ける爽やかなミント、そしてオイリーなバニラが奥に存在します。
味わいは口当たりから刺激的でスパイシー、アルコール感を良くも悪くもしっかり味わえます。
甘さも感じれるのですが前述した味わいが前面に出るのでバーボンらしい甘さが存在するなぁというくらいの感じです。
中間からオーク由来の苦味というかタンニン感も出始めるのでなかなかパンチは強いです。
パンチの強さでわかりにくかったのですが、飲み慣れ始めると酒質は意外に普通で最後にドッシリと残る感じはありません。

加水すると香りは一段階まろやかになりますが、まだアルコールの刺激は感じます。
味わいはアルコールの刺激と樽の苦味が緩和され、隠れていたハチミツの甘みが際立つようになります。

ロックにすると香りは更にマイルドになり、非常に良い香りのするバーボンになります。
味わいは甘さも出てくるのですが奥底からグッと出てくるような深みのある甘さではなく、バーボンにしては比較的軽めの甘さなので、どちらかというと樽由来のスパイシーさが目立つように感じました。
しかし時間が経つにつれて甘味が増す、というよりスパイシーさが引っ込んでくるので時間経過で変化が大きい、つまり酒質は強くない方だと思います。

オススメは加水とロック、20分目処で飲むのであればロックはなかなか良いと感じました。
長く飲むのであれば加水ですね。
価格も考慮すると色々楽しめるので良いボトルだと思います。

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