Laphroaig 25年 Cask Strength 2017 (ABV 48.9%)
ラフロイグ25年2017ボトリング。
25年カスクストレングスといえば2018ボトリング(アタリ年の1993ヴィンテージがメイン?)が日本では有名ですがその前後の2017と2019も気になるところ。
2011と2018と2019は日本に置いてきたのでマレーシアのいつもの酒屋で無理を聞いてもらい2017を購入させて頂きました。(とは言え20%ディスカウントしてもらえたので約5.5万円)
2009と2022も欲しいのですがまた今度ですね。
この2017は25年ではいつも通りのバーボン樽と2nd refillシェリー樽のヴァッティング。
香りはラフロイグ18年オールドボトルで感じたトロピカルフルーツ全開。
18年オールドボトルより奥行きがあり、よりマンゴーとパイナップルのドライフルーツの甘味を感じ取れます。
もちろんピートとヨードと磯感もありますがドライフルーツが上塗りしています。
その他はベルガモット弱めのアールグレイ、スパイスはジンジャー、レモン寄りの柑橘、チョコレートwithレーズン。
シェリー由来のゴム感とサルファリーは気合いを入れて嗅いでいるとほんの少しだけ感じれますがこれもドライフルーツが上塗りしているので全く気にならず素晴らしい、一日中嗅げます。
味わいは口当たりが上品な甘さで始まりアクセントにジンジャーのスパイス。
中間にいつものラフロイグのピートが徐々に強くなりますが強すぎず弱すぎずのアクセント、しかし鼻に抜けるそれはしっかりとラフロイグを感じれるのでそこそこボディもあります。
複雑ではありますが1つ1つが穏やかに顔を見せるので拾いやすいです。
フィニッシュは甘みがフェードアウトしていく代わりにアールグレイが出始め、そのままレーズンよりバニラが強く残り中程度に伸びます。
加水すると香りは更にマイルドになりレーズンが前に出てきます。
味わいは全体的に更に穏やかになり甘みが増し、ピート/ヨードの鼻に抜けるメディカル要素は弱くなります。
加水時の変化は18年オールドボトルと似た感じです。
が、フィニッシュは残念ながら短くなります。
ロックは香りはいつも通り弱くなりますがラフロイグらしさはしっかりと残っています、レーズンはほぼ感じませんがバニラとラベンダーのようなフローラルさとオレンジの柑橘が感じれます。
味わいはシンプルになりますが酒質がライトではないのでロックに負けません。
しっかりと奥底からくる甘みが増しておりウッディさとジンジャースパイスが後ろから支えてくれているので期待通りの美味しいロックでした。
2017はアールグレイを感じれるところが特徴だと感じました。
オススメはストレート/加水/ロック、つまり何でも良いです。笑
香りは2018よりフルーティ、しかし味わいは2018の方がフルーティでした。
2019の方が香りも味わいもドライだったので、私の中では以下の通り。
甘い香り:2017>2018>2019
甘い味わい:2018>2017>2019
2011、つまり1980年代後半は粉っぽさのある独特なラフロイグ感がなかなか良いのですが今では高価なので、それを買うのであればBarで試飲した方が良いと思います。
現行の5万円程であればラフロイグ好きであればボトルを購入する価値は十分にあると思います。
ちなみに来年2023はアタリ年の1998ヴィンテージがメインかもしれないので期待しています。
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