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トレーニングの立案01

ある場面を切り取る.この作業,重要.
自分の思い描いたサッカーに近づけるために,プレイヤーたちのプレイをゲームから切り取る.

何度も同じ場面が出てくるようにトレーニングを設定する.
そのトレーニングを実施することで,自然とプレイヤーたちはそのような場面での経験を積む.
自分たちでその場面を打開する方法を試す,確認する.
調整する経験を積ませる.
それらの経験.記憶の溜め込みから,試合の場面で発想させるのである.
うまくいくであろう方法を.

であるから,初体験ではなく,試合では,すでに確認済みのプレイとなるようにしておくことが重要である.幾通りもある解決方法をできるだけ多く確認させておく.

これが,トレーニングの場で必要なこと.それに応じて,気づきをコーチが与える.ときには,コーチのアイディアを提示して,確認してもらうこともある.そのアイディアをプレイヤーが使えるかは判断すれば良し.

さて,上記のビデオを拝借して,気になるシーンを切り取った.
1分39秒から1分47秒までのシーンの攻撃の改善のトレーニングを構築してみる.

場面1:右サイドからの攻撃で相手に対応されてしまう

場面1を俯瞰した図にすると,下の図になる.

相手(赤チーム,GK緑)がGKとFP9人で,ディフェンシブサードの左サイド.
攻撃側のチーム(青)がFP8人で,アタッキングサードの右サイド.
右サイドから中央にパスからの場面を切り取ります.

場面2:中央のプレイヤーがボールを受け,中央からの攻撃を試みる

ボールが中央のプレイヤーに動き.状況が変わる.

この場面を切り取っていく.まずは,サイドから中央にボールが移動した.ボールホルダーにプレスがかかる.相手は2枚.相手の守備のラインでは,攻撃側の数的に劣位である.ワイドに味方がいる.

下の図のオレンジのエリアを切り取る.

トレーニング2を設定してみた.青チームの1-4-4-2の想定.
攻撃:青チーム:FP7人
守備:赤チーム:GK(緑),FP7人
ルール:
①オフサイドはペナルティエリアラインより相手ゴール側からあり.
②守備は赤エリア内であれば動ける.ボールを奪ったら,ミニゴールにボールを入れる.
③攻撃は青のエリア内には6人になるまで入って良い.オレンジのエリアはニュートラルゾーンとして,相手は守備できない.ワイドと後ろのプレイヤーと青のエリア内のプレイヤーの入れ替わりはOK.

攻撃は,ボールホルダーに対して,相手の中盤の2人のギャップ(門)にパスコースを創る動きをする.さらに,相手の最終ラインと中盤のラインのスペースに立つ.相手のラインを突破するためのパスコースを創る.
そして,相手の中盤のラインのプレイヤーにボールを奪われないようにサイドにパスコースを創る.右サイドと中央に創る.

コーチングポイント:
1)ラインを突破させるパスコースを創らせる
2)3人目のプレイヤーの利用を意識させる
3)動き出すタイミングを調整させる
4)観る

下の場面のように,パスコースを消されないようにするためのトレーニングを構築してみた.

場面3:ボールホルダーに対して,周りのプレイヤーがパスコースを創れず,ボールを浮き玉で背後に出すに至る

ウォーミングアップ,トレーニング1,トレーニング3(ゲーム)の構築方法は後日.

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