個人サッカー研修(国内編)
8月5日から8日まで,高校時代の仲間が監督を務めているチームのトレーニングを視察に行ってきた.
私の分野では,フィールドワーク研究という手法があるそうで,それをする下調べも兼ねて行ってきた.
プレシーズンの第4週目の4日間を視察した.7月の中旬から全体でのトレーニングを開始して,3週間のトレーニングを消化しての4週目だった.公式戦が8月最終週から開始される状況で,残り4週間.ざっとトレーニング日は,週休1日として,週6日のトレーニングで残り24日間.
トレーニングテーマの設定
どうやって,ボールを進めるのか.そして,どうやって,ボールを奪うのか.
『明確に示していた』
そして,
『トレーニングの設定が,それを実現できるように,設定がしっかりと組み込まれていた』
まあ,S級持っているから,当たり前なのかな.
とはいえ,Jリーグの試合を観ると,観続けられない.
正直,彼の思い描くサッカーをプレイヤーが再現できたら,魅力的なサッカーになることは間違えがないと思う.
すぐにはできないだろうが,トレーニングや試合を重ねるうちに,手応えを掴むだろう.なぜなら,思い描いているサッカーが明確で,それを実現させるためのトレーニングを構築できていると思うから.
できないことをできるようにすること.進化.やったことがないことに挑戦するには,勇気が必要.これらに向かっている彼,彼女らは輝いていた.
コーチングの実践
サッカーは,世界共通.コーチする対象チーム,プレイヤーに応じて,コーチングの方法を微調整する必要がある.それぞれコーチングスタイルがある.よりプレイヤーの能力をあげるサポートするためのコーチング.コーチの欲求だけを満たすためのコーチングでは,プレイヤーは育ちにくいことはいうまでもない.
生物学的な性別,年齢,競技レベルに応じる必要がある.プレイヤーたちにあったコーチングが必要である.サッカーの競技力を向上させるには,サッカーをさせること.
『できることをさらにできるように.』
『できないことをできるように.』
ある映像を観た.
アメリカの野球のコーチの行動をプレイヤーが語っていた映像.
アメリカのコーチは,いつも観てくれている.話しかけてもこない.いつも観ている.
そのプレイヤーが少し気になった自身の動きがあり,そのコーチに聞いてみた.
そしたら,自分の資料がでてきて,いい時のプレイ,よくない時のプレイの映像やポイントがまとまっていた.
情報を求めるまで待つ姿勢.コーチに必要な心構えであろう.
サッカープレイヤーは,常に状況判断をしながら,プレイを決定し,その実行をすることを求められる.自分自身で判断すること.サッカープレイヤーとして欠かすことができない.
だから,ピッチに立つ11人の想いを1つにする必要がある.色々なプレイの選択肢がある中で,11人の想いを合わせる必要がある.パスを出すプレイヤー,サポートするプレイヤー,動き出すプレイヤー,ボールから一番遠いプレイヤーの想いを1つに.それには,コーチの思い描くサッカーをプレイヤーたちに共有することが不可欠.大まかな共有ではなく.明確な共有が必要.それに重きを置きながら,プレイヤーはプレイを決定するのである.
今回視察したコーチングは,僕にとって,とても刺激的だった.なぜなら,僕が想像するよりも細かくコーチングしていたからだ.僕にはできないコーチングだった.これが僕と彼の差.それは素直に受け止める.プレイヤーたちは,彼のそのようなコーチングに惹きつけられていた.いい光景だった.
嘗てのプレイヤーたち,コーチ
数年前に僕がコーチングしたプレイヤーたちの再会ができた.
2012年度卒業生
ゼミ生でもある.サッカーのコーチをしていて,活き活きしてた.安心した.当時より前向きなプレイヤーだった.良いコーチになっている感じがした.突然の連絡にも対応してくれてありがとう.元気な姿を観れてよかった.大きく翔け!
2006年度卒業生
僕が新潟から関東に戻ってきた時の3年生.DF.わざわざ会いに来てくれた.有り難く,心震える言葉を伝えてもらった.ありがとう.
在籍時,卒業後もなかなか話すことができなかったと.
『怖過ぎて』
申し訳ないね.今思えば,自分を守るために必死だった.
連絡先を交換.
2005年度卒業生
彼は大学卒業後も大学院生として数年大学に残り.コーチとしても2シーズンともにした.10年ぶりくらいの再会だった.当時と何も変わらない表情,姿勢.移動した当日に連絡を入れたにも関わらず,会いにきてくれて,いっぱい話しをした.うまく進むことを願ってる.
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