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石井会をば。

 いつだ、9日か。1月9日㈰、久しぶりに石井会を開催した。私石井を含め3人で。AKIPPAというのは便利なものだ。非常に助かる。
 石井会とは、石井が仕切る集まり、いわば「竜兵会」のようなものだ石井会にも種類がいくつかあるが、今回は「豊学石井会幹部会」にあたる。「豊学」は「としがく」と呼んでくれると助かる。「豊島学院(高校)」の略だ。「とよがく」ではない。

 今回石井会を開催した理由はいくつかある。もちろん定期的に開いているというだけの理由もあるが、メンバーの1人がついこの間結婚、からの分譲マンション購入そして引っ越し、さらに誕生日ということが重なり、勝手にお祝いムード一色となったのだ。石井が。

 というわけでその彼の家で開催した。非常に感慨深かった。あの時たまたま名前の順で石井の後ろになっただけの、小柄で毒舌で、特に秀でるものが何もなかった彼が、最寄り駅がひばりが丘の4LDKのマンションに嫁と一緒に住めるようになるとは。心から「おめでとう」と言いたい。ただ気のせいか、石井の目にはあそこは3LDKに見える。

 同級生に会うというのは良いものだ。卒業してからもうすぐ15年経つわけだが、人というのは思ったほど変わらないもの。見た目には多少の変化はあるものの、会えばすぐに更新される。強いて言うなら一番見た目が変わったのは石井であろう。なにせあの頃より体重が30キロほど重いのだから。大抵再会したときに真っ先に触れられるのは、私のガタイのイカツさだ。でも安心しろ、何もしない

 次回の石井会はもう一人のメンバーの家で開くことになっている。彼もまたついこの間結婚した。見た目が恐ろしく、「ゴブリン」と呼ばれ恐れられたが心は繊細でとても優しい。なのに風俗に行くのが好きという人間だ。尚且つ石井と一緒で、精神の病を患っている。

 何を隠そう石井は人の家に行くのが好きなのだ。もっと言うと人のプライベートに入り込むのが好きなのだ。そこに会ったこともない人妻が居ようと関係ない。なぜなら「奥さんがいる」というのがそいつの基本のプライベートだから。

 石井は基本「人見知り」だが、現代人のほとんどが言うそれとは違う。初対面でも会話はできるし挨拶もする。常識は弁えているつもりだ。ただ、むやみやたらに「友達」のような深い関係になりたくないのだ。
 現代人の言う「人見知り」はいわゆる「経験不足」が故なだけで、本当の人見知りはそういないと私は思っている。単に喋りが上手くないという自分の欠点を、予め予防線を引いて隠しているだけの事だ。本当に人見知りなら、SNSで友達を募集したり「○○な人と繋がりたい」なんて訳の分からないハッシュタグはつけない。

 ネット上の出会いは必要ない、と私は考えている。なぜなら、現実だけで充分な数の出会いを経験するからだ。それなのに「友達ほしい」だの「恋人ほしい」と口にする人間は、出会いを大切にして来なかった人間だろう。そいういう人間がいくらネット上で出会ったとしても結局同じ運命に違いない。
 現実の出会いを大切にできる人は、友達も恋人も大切にできるのだ。私は友達が極端に少ない。だがこれ以上は必要ないと思っている。私は素直に自然に日々を過ごしている。だから今の自然の状態での友達の数、それがきっと最適な人数であろう。

 今ただ1つ後悔してることがあり、それは今回の石井会でもっと写真を撮ればよかったということだ。なぜかこの日撮った写真は、駐車した愛車のと、お土産に買った栗ぜんざい最中の外観の、たったの2枚だけだった。

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 なんということだ。

以上。

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