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畑喜美夫先生から学ぶボトムアップ理論

こんにちは!

デフバスケットボール女子日本代表監督の伊藤丈泰です!

今回はトップダウンの反対、ボトムアップ理論の提唱者である畑喜美夫先生と共に学んだ熱い指導者仲間たちとZOOMで…なんと4時間!

様々なテーマが与えられ、そのお題について自分の考えを持つ。そして仲間と共有してディスカッションが繰り広げられました。

何が正解というのはありませんが、そんな内容をnoteに残しました。

それでははじめていきましょう!

1.あなたにとって最高のリーダー像とは?

私は

「リーダー自らが学び続け、仲間の心に火をつけて、一緒に羽ばたかせてくれる」

と考えました。

やはり率先垂範。

背中で見せることで信頼してもらえる。だから言うことに耳を傾けてくれると思うからです。

その人に合った言葉かけで心に火をつけてモチベーションが上がるような人。

そして、自分の枠に囚われずに好き勝手ではなくみんなで達成したい目的や目標に向かって羽ばたかせてくれる、

そんなリーダー像をイメージしました。

参加者からは

「信頼と絆」

「人伝いで、その人の良さが伝わると、いろんな人が集まってくる。」

「他者依存から自己依存」

→先輩の頑張る姿を目に焼き付けることで、1・2年生が育つ。

目からの情報はやはりすごい。百聞は一見に如かず。

ラグビー日本代表のリーチマイケル主将のように、リーダーのリーダー。

周りの仲間に任せ、リーダーを育てられるリーダー。

①理解する(知る)

②行う(やってみる)

③共有する

①→②→③が通常の順番だが、ボトムアップは❸の、まずはやってみる!

選手に丸投げするのではなく、チェックしながらTEAMの動きをスピードアップさせていく。

選手の世界観を広げてあげる。

トップダウンだと、自分の枠でしか選手が育たない。

顕在意識と潜在意識。

→心を可視化することで、無意識を意識化していく。

そうすることで心の状態を上げていく。

トライ&エラーでより良いものを創っていく。

パッション(情熱)は大事な要素。

人は心で仕事をする。

心がプラスになるようにしていく。

選手の心がプラスになるようにしていく「問い」を持つことが大切。

現場で働く人の心がプラスになるような声かけをすること。

「何か困っていることはあるか?」

「何か自分にやれることがあったらいってね」

「情熱」は人に向けるとトップダウンになってしまう。

「情熱」も自分に向ければボトムアップになる。

伝え方は「身体表現」も重要。

自分の子どもが生まれて指導観が変わる先生はいる。

子育て=教育現場とリンクしている。

畑先生自身も勝った&負けたという話はあまりしなかった。

入ったTEAMにお任せする。そこでも観守ることが大切。


2.言葉がけで自分が気を付けていること

3つ褒めて、1つ最後に本当に伝えたいことを伝えるようにしている。

ロサダの法則

→ネガティブ1とポジティブ3の黄金比率。

そうすると幸せを感じる。

アサーション

→相手も気持ちいいコミュニケーション。

 自分も気持ちいいコミュニケーション。

・問いかけ…自己の意思の中から答えを引き出す。

トップボトムアップ理論。

→教え、思いを引き出すことが大切。

 真横に立って引っ張っていくこともできる。

 監督が選手と同じ目線に立つことが大切。

・追求していく。

 終わったことは無視して、執着しない。

 未来に向けて、生産性のある言葉で追求していけるといい。


3.あなたの指導の優先順位を教えてください。

自分の軸を大切にすること。

「①夢と希望 ②主体性 ③リスペクト」

でした。

参加者の方々は

「信念・尊厳・思いやり」

「人間力・人間性・整理整頓」

「目的・目標・挑戦」

「時間・挨拶・リスペクト」

「任せる・認める・叱る」

「互認互助・向上心・整理整頓」

キーワードは「楽しい」ですね。

なんのために?全ては人格形成のためです。

家庭を犠牲にした成功は、真の成功ではない。


4.やる気のない(モチベーションの低い)選手をどうやって変えていきますか?

人間の問題はこの2つ。

「コミュニケーション(人間関係)」か「モチベーション(やる気)」である。

まずはその子の背景を聞く。

面談する。そうやって心の部分を掘り下げてく。

怒るんじゃなくて、聞く。

→親身になって聞く。一生懸命聞くことが大切。

観察して待つ。いつまでも待てないから、経過をチェックし続ける。

存在価値を認めてあげる。

やる気がなくなっている原因。一人一人にとってみると主体的な目標が違う。

それを認めてあげることが大切。

言葉でやらせようとしてもだめ。

ワクワク。ワイワイ。楽しくやる姿を見せるとやる気のない子の自然なモチベーションがアップする。

最後の目的は「いい人になる」

TEAMに影響が与えられる人。

何ならTEAMに貢献できるか。

それが1人1役につながっていく。

本質を見極める。


5.ボトムアップ思考型の人間が増えて、世の中がボトムアップになったら、どのような未来や姿が待っていますか?

予祝的な考えですね。

私の考えは「真の成功者が増えて、幸福感が上がった世界」です。

ボトムアップ理論を実践して自分のチームで感じることは

「失敗が失敗ではなくなる」

「持続的につながる」

⭐︎過去も変えられる。

→過去の失敗も、成功へのプロセスに変わる。

選手が言える環境、ボトムアップなら軌道修正ができる。

⭐︎指導者がやりたいことを、選手が表現していくことが大切。

監督も選手が超えていってほしい。

トップダウンの方が早そうだけど

ボトムアップの方が最終的にはスピード感が高く早くなるはず。

それは、自分たちで考えて行動することができるから。

指導者がキーワードを伝える。

そこから選手に任せて創ることで、「新世界」ができる。


これからの教育。

子どもが好きな授業を受ける。→多様な生き方につながる。

1人1人の目的が違う。

ヨーロッパのクラブ的な考え方の環境。

システムの変化を流動的にやる。

フレキシブルに自分を高める生き方が魅力的。

ボトムアップで成功は約束されていない。だけど成長は約束されている。

そこには成長の実感がある。

人間的成長を謳うTEAM創りをしたいと思った。

ボトムアップ理論=放任・自分勝手ではだめ。

トップダウン理論=恫喝・暴言・暴力ではだめ。(指示命令型)

公的成功。

自分のTEAMだけではない。みんなと一緒に創る。だから繋がる。平和。

ワクワクする未来が考えられると楽しくなる。

ボランティア活動は利他の心。

自己中心は子どもの考え。他者中心は大人の考え。」

勝つと言うことに関しては、結果を出すならトップダウンの方がいい。

そこはスポーツの難しさ。

ボトムアップをしながらでも、もっといろんなことを伝えられるはず。

選手に気づいてもらう方法をもっと考えたい。

伝えるべきことは伝えなきゃいけない。

主体性を持って社会に羽ばたいてほしい。

社会に出て、幸せになろう!

幸せとは何か?「必要とされる人材」

自分にしかできないこと。

最終的には人間性。

プロ選手も最終的には引退する。

第二の人生をどう過ごすか。それを意識して育成したい。

そのためにも指導者のパーソナリティーが大切。

自主性を与えるだけのボトムアップではだめ。

やらせて満足だと、自己満足になってしまう。

「遠くを見ていると船酔いしない。近くを見ているからブレるんだ。」


3000文字!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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