スケベ番頭
凡ちか番外編
箱根の家3 スケベ番頭
同じく派遣で働く
Nちゃんが
番頭と内密に
お付き合っている事は
「内緒にしてね〜。」
と、打ち明けられていた。
高級なホテルに
連れて行ってもらったりして
大人なデートの話を
誰かに聞いて欲しかったのだろう。
そんな彼女は、
最近妙なウワサを
耳にし、気にしていた。
「前にも派遣の女の子に
ちょっかい出していたみたい。
…私のこと、本気なのかな。」
Nちゃんは、
「Nちゃん人形」という商品が
ありそうなくらい
可愛らしい女の子だった。
そんな彼女と
お付き合いしながら、
変な心配させるなんて。
そんな事を思っていた、ある日
事件は起きる。
夜勤で知り合った友達と
カラオケに行くと
そこに
番頭が
ホテル従業員の数名を引き連れ
来客していた。
「お前ら、従業員かぁ。入れ。」
流れで一緒の個室で
飲んで、歌うことになったのだが
番頭が、
トイレへ行った後
ドカッと
私の隣に座った。
私はあまり直接話した事はなく
なんとなく
(私、貴方の秘密の彼女知ってるんです。)
と
気まずく思っていたら
不意に
ぎゅっ
と、さりげなく
番頭が私の、
手を握ってきた。
その瞬間、
あぁ、
Nちゃん。
コイツはダメ。
と、思いながら
さっと手をほどいて
トイレへ行った。
すると、なんと
タイミングよく
Nちゃんが
同じカラオケ屋の別室に
来ていてホールで出くわした。
「彼氏、来てるよ。」
と言うと
「えっ!女の子もいるの?
私、聞いてないっ!」
と、その日から
どんどん別れる方向へ。
別れられて良かった。
でも、別れてもこうやって
若い女の子が
たくさん短期で働きにくる
場所は、こういう男性が
潜んでいるんだなと
学んだのだった。
海外にワーホリに出てからも
こういった話はある。
短期(ワーホリには期限があるから)
しかいない女の子を
とっかえひっかえ。
男の人も、もしかしたらその都度
本気なのかもしれないけれど。(?)
女子は気をつけなくてはなりませんね。
次回のお話
ドSな年下上司