転職時の嫁ブロックについて
こんにちは!今週も一週間始まりましたね。楽しんでいきましょう。
早いものでもうすぐ8月が終わってしまいます。少し前まで年始だったことが嘘みたいですね。
私はここ数か月に海外出張が2件も入ってしまったため、希望していたゆっくりとした夏は全く実現できませんでした。
色々考えずに目の前に仕事があることに感謝しながら、やっていくこととします。
さて、今日は「嫁ブロック」についてお話したいと思います。
皆さんは、「嫁ブロック」って聞いたことありますか?転職エージェントや人事・採用界隈にいる人なら一度は聞いたことがあると思いますが、あんまり聞き慣れないですよね。ですが、多くの人に起きているので、「嫁ブロック」とは何か、またその対応策や確認すべきことをお伝えします。
まず「嫁ブロック」とはなんぞやから話します。「嫁ブロック」とは、希望の会社から内定をもらい、いざ転職をしようと思った時に奥さん(旦那さん)から反対されることです。
そんなことあるのかと思われる人がいるかもしれませんが、実際起きてますよ。最も多い辞退理由の一つではありませんが、一定数あります。
(人によっては、本当の退職理由を言わず、ご家族の反対を理由にする人もいますが、とりあえずそれは置いておきます。。)
どんな人に起きるかというと、以下の人に起きやすい印象です。
大手企業で安定している人
→せっかく苦労して入社した大手企業から転職する必要はないという意見。「夫が~社で勤務している」というのも妻としては誇りなのかもしれませんね。
日系企業で働いていて外資系企業に転職しようとしている人
→外資系=リスクが高い、解雇になるというイメージをもっている奥様は多いのかもしれません。
現在の条件が割といい人
→現職での条件がそこそこなので、転職する必要がないという考え。
ご家族のイベントが直近である、あった人
→奥さんの転職、妊娠・出産、お子様の受験等、注力しなければならない家族イベントがあるため、タイミングがよくないという話。
ここまでで、「嫁ブロック」とどういう人に起きやすいかは理解いただけたと思います。ここからは、どうすべきなのかをお伝え致しますね。
転職活動の前から相談しておいてください
「嫁ブロック」が起きたことない人は皆さんこれをやってると思いますし、社会人なんだから当たり前ですよね。事前相談です。
転職活動をする前に奥さんには転職活動をする旨を伝えておいてください。必ず転職するとは言わなくてもいいので、まずは転職活動をしてみると伝えてください。転職活動だけでしたらリスクはないですから。あと、できればなぜ転職活動をしようと思ったのか理由も伝えてください。奥さんの理解も深まりますし、良いアイデアをくれるかもしれません。あとここで奥さんに対して納得できる説明ができないようであれば、転職活動自体もしない方がいいです。たぶん面接も受かりませんよ笑
実際に働くのはだれか、またその業界をよく知っているのはだれか
多くの場合、転職は同業界でします。その場合、その業界をよく知っているのは、あなた自身です。実際に、企業研究をしたのも、面談をして自分の上司との相性を確認したのもあなた自身となるわけです。一方で、奥さんは会社の名前を聞いたことがあるかどうか、もしくはネットで簡単に調べての印象でもってして判断していると思います。例えば、ご自身はメーカーに勤めていて、奥さんが教育系に勤めていた場合は、メーカーの業界のことは正直全く知らないでしょう。業界を全く知らない人に正確な判断ができるかと問われたらNOとなります。また実際に働くのはあなた自身であり、奥さんではありませんので、自分の選択は自分ですることが重要でしょう。奥さんも~社に勤めているからあなたと結婚したわけではないはず。(そう信じたい笑)
最終的にはあなたのキャリアであり、なぜ転職をしたかったのかを考える
もう一つ重要なのは、最終的にはあなたのキャリアであることを再認識する必要があります。奥さんを幸せにするために働いているわけではありません。あなたのキャリアやゴール、もしくは健康のために働いているわけです。そこが達成できるのであれば、まわりまわって、あなたの奥さんも幸せになると思っています。反対されて迷った時にはもう一度なぜ転職をしたかったのか考えるべきです。その答えが転職先にあるのであれば奥さんが反対していても転職すべきでしょう。あなたが幸せに働けることが奥さんの幸せでもあるはずです。(そう願いたい笑)
家族イベントは常に起きる
ご家庭を持っている人は皆さん感じていると思いますが、家族イベントは年中起きています。ですので、それを理由に転職しないのは非常にもったいないです。なぜなら転職もめぐり合わせですので、いつまでもそのポジションがあるわけではないです。もちろん家族イベントも重要ですので、それを無視しろというつもりもないですが、ある程度のことなら何とかなるはずですので、簡単に転職を諦めるという事はしない方がいいです。それを理由にずっと転職の機会を逃している人も見てきました。例えばですが、来年子供が小学校に入学するからという理由で転職をしない人は多分転職しないのではないかと思います。なぜならそこに大きな関係性はないからです。(全くないとは言いませんが、転職しない理由にはならないならないかも)
以上、事前にできることと、実際に起きてしまった時の考え方でした。
あとはもう一つ重要な話をしておきますね。採用する会社からすると、内定を出した後に候補者から「嫁ブロック」にあっていて入社できないかもしれないと言われると、めちゃめちゃテンション下がります。これは人事ではなく、むしろ現場の方がテンション下がりますし、なんならちょっと評価も下がるかもしれません。理由は、上記であげたように、なぜ今さらになって言い始めるのか(事前に相談していないのか)という点と、重要な点がもう一つあります。それは、奥様を説得できないようであれば、また、自身で決断できないようであれば、ビジネスをマネージするのは難しいだろうと、判断されてしまいます。なので、仮に「嫁ブロック」にあっていても、受けている会社には言わない方が良いです。また、その会社を受けるかもしれませんし、ネットワークは狭いですので、将来的にその会社の人と仕事をすることもあるでしょう。
逆に言えば、断りにくい会社であれば「嫁ブロック」をされたとして、あきらめさせるのは良い手かもしれませんね笑