日本人と外国人の働き方
こんばんは!週末いかがおすごしでしょうか。しっかりと休んで週明けに備えましょう。
私は外資系企業に勤務していることもあり、アメリカ、オーストラリア、シンガポールなどへの出張が年に数回あります。
さて、今日はオーストラリア出張に行き、改めて気づいたことを話したいと思います。主に、日本人と外国人の働き方についてです。結論から、またちょっと乱暴な言葉を使うと、搾取される働き方と搾取する働き方の違いです。
働き方の文化が異なるのは理解した上でですが、外国人は働き方がうまいと思っていて、見習うべきところが多いという話です。
外国人と一括りにするのは、あまり良くないですし、国や人によっても全然違います。が、国籍別の働き方までのデータや実体験がないので、とりあえず一括りにしました。
私は短い期間でしたが、以前海外で働いたことがあります。英語はあまり得意ではないですが、コミュニケーションは何とかできます。そんなバックグランドからも外資系企業で働くこともできました。そのため、外国人と働く機会に恵まれ、働き方の違いも年々理解が深まっています。
一言で言うと、仕事はあくまでも生活の一部、そして会社はステージに合わせて変えていくものといった感じです。
彼らにとって最も重要なのは家族や健康ですね。仕事を通して仲良くなった外国人に聞いても、ほとんどの人が家族と健康が第一に来ています。日本人が家族や健康を大事にしていないと言っているわけでもないですし、外国人が仕事を大事にしていないというつもりもないのですが、捉え方が異なるんですよね。
ここで言う外国人というのは、私が働いてきた会社に勤めている人たちを指します。日本に支社があるくらいの会社ですので、海外(本社)では割と規模が大きい会社と思います。ですので、一般的には割と恵まれた環境にいる人たちと思います。
彼らは家族や友人といかに人生を楽しむかを考えています。ですので、特別なことがない限りはあまり残業しませんし、休暇中に仕事をすることはほぼありません。もちろん普段はキャリアや仕事について考えますが、それが私生活に入り込むことはあまりないのです。彼らの考えとしては、仕事は仕事でしかないのです。それ以上の意味を持たないのです。うまくいかなければ、うまくいく職場を探せばよい、と良い意味で開き直っている感じです。
ですので、特に誰かに気を使うわけでもなく、本来の自分の姿で働けていると思います。当然、自分より目上の人やポジションが上の人に対しては気を使ったり、ごますりをしたりしますが、日本ほどではないのが所感です。
そんな彼らですので、自然体のまま仕事も楽しめちゃったりするわけです。
あとは、気兼ねなく、会社のありとあらゆる福利厚生を使い倒します。有給はもちろんのこと、海外転勤、産休、育休、持ち株制度、健康補助、サバティカル休暇など、使えるものは全てです。日本人だとあまり使いすぎると他の人の目がという事で遠慮しがちですが、そんな遠慮は全くないのが外国人です。その会社の従業員になることで権利を得ているわけですから、使わなきゃ損ということです。言われてみれば確かにそうですよね。会社も使ってもらって初めて制度として成り立つわけですから、事例を増やしたいですよね。
そして全てのベネフィットを使い果たし、収穫し終わったあとに、条件を上げて転職をしていくわけです。上手ですね笑
こんな話を聞いてしまうと、あまりポジティブな印象を持たないかもしれませんので、他の話もしておきますね。私が上記で話したような人たちは、一般的な従業員です。本社のエグゼクティブともなれば、外国人でも、とんでもない働き方をしている人たちが多いです。基本的には、365日働いています。メールはいつでも返ってきます。
たまたま、前職でエグゼクティブと話す機会があったのですが、彼はあまり寝ません。睡眠時間は毎日3時間~4時間くらいで、それ以外は仕事をしています。基本的には世界を飛び回っており、体内時計もめちゃくちゃと言っていました。1番良く寝れるのは、10時間以上の長時間フライトで、起きずに8時間以上寝れると言ってました。超人的ですよね。。そんな働き方を10年近くしていると言ってました。我々が考えられないほどの稼ぎがあるとは思いますが、寿命と引き換えなんですかね。。まあ外国人の中にもこういう人たちがいます。
さて、日本人はといいますと、最近までは外国人の逆でしたよね。残業は毎日するし、そのあとに飲み会もあるし、土日はゴルフや会社イベントに参加というのが普通にありました。最近では働き方も変わってきていますが、まだまだ完全には変われていないですね。
働けば働いただけ給与が上がる、もしくは残業代が無制限につくのであれば、それはそれでいいと思います。労力に対する報酬をもらえているわけですから。しかしながら現実はそんなに甘くないですね。また会社の福利厚生も時間がなくて使えてない人も多いですよね。会社を選択する1つの理由が福利厚生の人もいますが、実際に使っていない人もいます。。(意味ないやん!)
たぶん周りも使えていないから自分も使うのが悪いと考えているのかもしれません。いきなり考え方を変えるのは無理かもしれませんが、そういう考え方だといつまでもハッピーになれません。自分は自分でいいですし、他人は思ったよりも自分のこと気にしていませんから。
難しいのはわかります。日本の社会は他人と比較することが多いですよね。大学受験や就職活動を見ているとよくわかります。~しなければならない、みんな~している、とか多いんですよね。ただもうこの時代他の人と同じような生き方をすると、良くても他の人と同じ結果しかでませんので、それでいいかは考えなくてはならないですね。
付け加えて、日本人はかなりブランド志向というかネームバリューを大事にしますよね。どこどこで働いている~さん、だったり、自己紹介の際に勤務先が1番に来ることもあります。その会社に所属していることが誇りだったりするので、そこで働く以外の選択肢はなくなり、しがみつきます。そうなると会社色に染まっていくことになりますので、なかなか自分らしさを出すのが難しくなってきますよね。(誇りに思える会社で働くことは素晴らしいことだとは思います。重要なのはバランスです)
以上、日本人と外国人の働き方の比較をしました。人それぞれなので、どちらがいいというわけではないですが、外国人の働き方のうまいところを取っていくとより良い働き方ができるかもしれません。
既にうまい働き方ができている方は変えることは何もありません、継続しましょう!
私が伝えたかったのは、会社から搾取され続ける働き方はやめ、会社を使い倒すくらいの感覚で働きましょう。別の回でも話しましたが、サラリーマンであるメリットを最大限に活かし、生活をより豊かなものにし、幸せになれるような働き方がサステイナブルと思います。もちろん形は人それぞれですので、押し付けることはしませんが、現状を見て、自分がどういう状況なのかを改めて考えてもらう機会になれば最高です。