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ジョブホッパーのキャリアビルディングを考える【年収編1/2】

ジョブホッピングする際の重要な交渉条件が年収です。年収が高いほうが良い条件というわけでもなく、かといって下がりすぎるのも良くないです。

その転職の目的に応じた、年収とやりがいのバランス。あとは、付加価値として経験できる要素が、自分にとって有意義かどうかを判断するのが大切だと思います。

ジョブホッパーの年収は下がるのか?

私の場合は、上がりました。アップ幅は様々ですが、過去に下がったことはないです。横ばいはあります。

私の簡単な職務経歴についてはこちらをご覧ください。

短期間でジョブホッピングした場合にも、最低限横ばいはキープするようにしています。

働く以上は年収はとても大切です。自分のモチベーションにもつながりますし、雇用主との信頼関係を築く上でも、前職を考慮した年収を提示していただけない場合は、その企業への優先度を下げるようにしています。

やはり、30代後半で一度年収を下げてしまうと、それ以降の年収交渉が、下がった年収額からのスタートになってしまうので、不利になってしまいます。少しでも有利な交渉をするためにも、年収は簡単に引き下げないことをお勧めします。

どうやって年収をアップさせたか

すごくシンプルなお話なのですが、企業からオファーやヘッドハンティングがあった場合には、年収を割と高めに提示します。

5社目⇒6社目へのホッピングがヘッドハンティングだったのですが、その時は具体的に書いてしまうと、年収ベースで+100万円で提示しました。月給にすると約8.3万円のアップ額です。

私の年収からすると、かなり大幅なアップ率なのですが、あっさり通ってしまいました。

理由は、先方がIPOを2年後に検討していて、少しでも早くマーケティング領域で成果を出し、売上を安定させたいという時期だったからです。

せっぱつまっていた訳ですね。

いやらしい話ですが、企業側の状況をよく分析して交渉に臨むべきです。私のような場合で、仮に横ばいの金額を提示していたら、その金額でランディングしていたでしょう。

その企業でのやりがいと年収のバランスを考えて、企業側に金額を提示することが大切です。

ヘッドハンティングのような飛び道具がない場合は、前職できちんとした成果を作り、数字的評価で提示できるレジュメを作成します。

マーケティングに限らず、数字で自分の成果をアピールすることは、どの職種でも有効に作用すると思います。いろいろな価値観の企業の方と、なるべく共有言語で会話していくことが必要になるので、数字的評価でのアピールは企業側もわかりやすいのではないでしょうか。

もう一つは、ジョブホッパーらしく、複数社での経験をアピールすることです。ジョブホッパーだからこそ経験できたことが必ずあるはずです。そして、たどってきたキャリアのすべてが、今につながっているはずです。

過去の経験値を洗い出して、次の現場で活かせる知識・経験や、トピックスを会話の中にちりばめます。まったくジャンルの違う業界でも、共通項を見いだせることをアピールすることで、ジョブホッパーへの偏見がグッと下がります。

希望年収額はやや上げて提示する

よく、年収を上げて提示をすることに抵抗感を感じるという人がいますが、その奥ゆかしさは不要だと思います。

希望年収額を聞いて、それ以上の額を提示してくれる企業はほぼありません。成績優秀者で、企業側がどうしてもその人材が欲しい場合に限られるので、ほぼヘッドハンティングと呼んでも過言ではない状況でしょう。

企業側も人件費を少しでも安く、良い人材を確保したいというのが本音だと思うので、希望年収額の前後でランディングさせたいはずです。

ということは、下がることを前提に希望年収額は提示する必要があるのです。実際の年収額のやや上を提示することは必須です。

あと、年収交渉のポイントとしては、競合がいることをチラつかせることです。面接の最後に高確率で、「他に検討中の企業はありますか?」と聞かれます。複数社からお声がけをいただいている場合は、それを素直に伝えたほうが良いです。「御社1本で心を決めています!」的なやる気を見せたほうがいいのでは?という声もありますが、私はしないです。

中途採用の場合は駆け引きも必要になると思います。

複数社同時に検討していることがバレると、失礼になるのではないかと思われる方もいるようですが、そんなことはまったくないです。成果も出せる、アピールもできる、だから他社からも引き合いがある。

他社からも引き合いがあるということは、優秀な人材だと評価されている証です。自信をもって企業側に伝えましょう。


【このページのまとめ】

■30代後半では、簡単に年収を下げてはダメ

■企業側からオファーやヘッドハンティングがあった場合は強気で交渉

■数字的評価でアピールできるレジュメを作成する

■希望年収額はやや高めに提示する

■複数社での経験値を会話の中にちりばめる

■他社から引き合いがあることはアピールポイントになる


『ジョブホッパーのキャリアビルディングを考える【年収編1/2】』はここまで。次回は【年収編2/2】にて、年収が下がる場合の許容額についてつづります。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

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